フリー・ゲシュタルトな気づき 流れる虹のマインドフルネス

心理学と変性意識(ASC)を身につけて、 自由さ、創造性、アウトプットを獲得する フリー・ゲシュタルト・ワークス 〈流れる虹のマインドフルネス〉で、 あなたのコーチング、NLP、カウンセリングに、 プラスαアルファの魔法(秘技)を

心理学と変性意識(ASC)を身につけて、
 自由さ、創造性、アウトプットを獲得する
  フリー・ゲシュタルト・ワークス
〈ゲシュタルト〉と〈流れる虹のマインドフルネス〉で、
 あなたのコーチング・NLP・カウンセリングに、
  プラスαアルファの魔法(秘技)を

フリー・ゲシュタルト・ワークスは、
「心理学」―ゲシュタルト療法―
をベースに、
・目標達成や願望実現、成功獲得
・卓越したパフォーマンスや影響力の発揮
・能力と才能(天才性)の開発
・自信や意欲の増進(回復)
・人間関係や心の葛藤解決
・並外れたアウトプット(成果)の創出
・意識や知覚力の拡張(変性意識の習熟)
など、
心の能力を育て、増大するための、
セッションや方法論を、
ご提供しているスクールです。
コーチング・スペース、
セラピー&カウンセリング・スペース、
また、能力・創造性開発の、
マインド・コンサルティング・スペース、
です。
ゲシュタルト療法と、変性意識状態(ASC)を、
方法論として、
優れたアウトプットを生み出すための、
自由で、創造的なスキルの獲得をサポートしています。
〈流れる虹のマインドフルネス〉へのご招待です。
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『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』(電子版/書籍版)
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NLP

連載4 変性意識状態のワンダーランド(透視力) 頭抜けたアウトプットを出す直接的方法 ゲシュタルト・コーチング・アプローチ


変性意識状態(ASC)という言葉については、
日本でも、比較的、
知られるようになってきたようです。

ネットでも、
取り上げているサイトも、
以前よりは、
増えて来たようです。

しかしながら、
見たところ、
自分の実体験を通して、
本当の変性意識状態(ASC)を、
深く理解している人、
もしくは、そのような記述は、
ほとんどないようです。

多くは、
噂話のような、
くすんだ記述に、
とどまっています。

そのため、
ただでさえ日本は、
諸外国に較べて、
この手の情報が貧しいのに、
これでは、
変性意識状態(ASC)の、
本当の意義深さが伝わらないのでは、
懸念するばかりです。

本当の変性意識状態の世界は、
ワンダーランドです。

そこでは、
私たちが迷信的に信じ込んでいる、
時空の観念は、
霧のように、
吹き消されてしまいます。

そこには、
広大な、
眩いばかりの、
光明の世界があるのです。

私たちの人生には、
隠された意味があることが、
告げられるのです。

そして、また、
錬磨され、研ぎ澄まされた、
変性意識状態(ASC)は、
大袈裟にいえば、
一種の「透視力」状態ともなります。

そして、
変性意識状態(ASC)のエッセンスを、
普段の日常意識の中で活かしていく、
スキルを高めていくと、
それは千里眼のように、
物事の深層を、
透視する能力ともなってくるのです。

意識を拡大させる能力といっても、
いいかもしれません。

そのような感覚が、
変性意識状態(ASC)を磨いていくと、
生まれてくるわけです。

ゲシュタルト・コーチング・アプローチでは、
変性意識状態(ASC)の扱い方を、
意図的に鍛えていくことで、
私たちの人生に、
まったく新しい可能性と視力(透視力)を、
もたらしていくことを目的としているのです。



連載3 夢の世界は『ともだちランド』 頭抜けたアウトプットを出す直接的方法 ゲシュタルト・コーチング・アプローチ


『20世紀少年』という映画がありました。
近未来を描いた漫画原作の映画ですが、
その中に、
「ともだちランド」という施設が登場します。

それは、
謎の指導者「ともだち」による、
一種の矯正施設なわけですが、
その中には、
さらにボーナス・ステージとして、
ヴァーチャル・アトラクションというものも、
存在しています。

そこで、人は、
頭に電極をつけられて、
仮想現実の世界に、
送り込まれることになるのです。

送り込まれる仮想世界とは、
不思議なことに、
謎の「ともだち」が、
子供の頃に生きて、
体験していた、
そのままの世界なのです。

そこにあるのは、
「ともだち」や、
その友人たちが経験していた、
過去の出来事の世界なのです。

そこには、
変わることなく、
かつての過去の出来事そのものが、
再現されているのです。


さて、実は、
私たちの夢の世界も、
この「ともだちランド」に、
似たところがあります。

夢の表面的な部分を取り除いて、
夢の深い部分に入っていくと、
そこには、
私たちの体験した過去の出来事が、
何ひとつ変わることなく、
存在しているのです。

そのため、
夢の世界にアプローチして、
そこに介入することは、
私たちの自分史を作っている、
過去の出来事そのものを、
書き換えることにもなっていくのです。

私たちというものは、
自分の歴史(過去経験した出来事)の上に、
成り立っているものです。

今の私たちの行動は、
過去の出来事の影響(結果)として、
存在しているのです。

そのため、
過去の出来事そのものを、
書き換えるということは、
今の私たちの基底にあるプログラムを、
書き換えることにもなるのです。

そのことは、
私たちの人生そのものを変える、
大きなきっかけをつくっていくことに、
なっていくのです。


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PART1 Basic】ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法【基礎編】

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ゲシュタルト療法【応用編】

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気づきと変性意識の技法 基礎編

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

禅と日本的霊性

野生と自然

 

【PART3 Advanced】

気づきと変性意識の技法 上級編

変性意識状態(ASC)の活用

願望と創造性の技法

その他のエッセイ

 

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連載2 夢の世界からの通信 頭抜けたアウトプットを出すための直接的方法 ゲシュタルト・コーチング・アプローチ


あなたは、夜見た夢を、
よく覚えているでしょうか?

また、自分の見た夢を、
よく理解できているでしょうか?

夢の世界は、
私たちの「心の全体」(魂)が、
表現されているものです。

夢の世界のメッセージは、
私たちの人生に対する、
啓示でもあるのです。

そこには、
私たちの運命をつかさどる、
深遠な智慧が含まれています。

そのため、
伝統的な社会では、
夢のお告げを丁重に扱い、
尊重してきたのです。

しかし、
私たち現代人の多くは、
夢のメッセージを聴きとる術(スベ)を、
失ってしまっています。

なので、
私たちが、
夢のメッセージを理解するスキルを増していくと、
私たちは、
自分の魂の広大なひろがり、
その叡智と深さを、
より理解することが、
できるようになっていきます。

その創造力の無尽蔵の秘密に、
近づいていくことになります。

ゲシュタルト・コーチング・アプローチでは、
夢を理解するスキルを磨くことで、
私たちの運命そのものの運航に、
介入していくことになるのです。


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連載1 頭抜けたアウトプットを出すための直接的方法 ゲシュタルト・コーチング・アプローチ



私たちが今、
生み出しているアウトプットは、
今の心の仕組みに依存します。
また、
これからの人生で生み出すアウトプットは、
その時の心の仕組みに依存します。

ここで、
心と簡単に呼んでいるものは、
意識、知覚、潜在意識そのすべてを含んだ、
私たちの存在の総体のことです。

もし、今の心の仕様が変わらなければ、
アウトプットの質も変わりません。

今の自分の延長のものが、
そのまま出てくるだけです。

そう考えたとき
あなたは今のアウトプットに、
満足しているでしょうか?
それとも、
人生で、もっと凄いアウトプットを出したいと、
考えているでしょうか?

アウトプットを変えたいなら、
この心そのものを変えていかなければ、
ならないわけです。

ここでは、連載形式で、
その方法論について、
記していきたいと思います。


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NLP「学習進化の五段階モデル」 なぜ、優れたプレイヤーが良いコーチになるとは限らないのか


さて、
コーチングでもセラピーでも、
スポーツでも、
芸事や技能を学び、
そのスキルを高めていくプロセスには、
或る共通した要素があります。

NLP(神経言語プログラミング)の中では、
そのような学習進化のプロセスについて、
五段階の発展モデルが知られています。

つまり、人は、
何かのスキルを高めていく時、
以下のようなプロセスをたどって、
その能力を高めていくというのです。

①第一段階「無意識的無能」  …何も知らない。
②第二段階「意識的無能」   …意識してもできない。
③第三段階「意識的有能」   …意識すればできる。
④第四段階「無意識的有能」  …意識しなくてもできる。
⑤第五段階「無意識的有能に対して意識的有能」 …他人に秘訣を教えることができる。


これは、楽器の演奏など、何か芸事を学ぶプロセスをイメージすると分かりやすいでしょう。

①第一段階「無意識的無能」 …何も知らない。

第一段階は、
そもそも、学ぶ対象が無い状態です。
そこでは、私たちは、何も不足することなく、
安穏としています。
しかし、成長するということもありません。


②第二段階「意識的無能」 …意識してもできない。

第二段階は、何か学ぶ対象ができて、
それを学びはじめた当初の段階です。
頭で考えて、意識的に努力していても、
なかなか上手くできないという段階です。

主観的には、
一番つらい時期です。
苦心惨憺しても、
失敗ばかりが続くからです。

ここで、多くの人は、
学ぶことを断念してしまいます。
挫折してしまいます。

しかし、
この状態をめげずに続けていくと、
次の状態がやって来ます。


③第三段階「意識的有能」…意識すればできる。

第三段階は、
「意識すれば、なんとかできる」ようになるという
段階です。
まだまだ、注意深くやらないと、
上手くできませんが、
頑張って、気を弛めないでやると、
何とかやれるという段階です。

この状態を続けていくと、
段々と「慣れて」きて、
少し気を弛めても、
なんとかできるようになってきます。
つまり、
「意識しなくても」
できるようになってくるのです。


④第四段階「無意識的有能」 …意識しなくてもできる。

第四段階は、意識しなくても、
できるという段階です。
「無意識的に」
それを行なえる状態です。

つまり、
からだ(身体、肉体)に、
その技能の感覚が落ちていて、
(腑に落ちていて)
努力や意識の感覚無く、
楽にそれが行なえる状態です。

一通り、それが、
「できる」と、人にいえる状態になったわけです。

ところで、
ここに岐路(分かれ道)があります。

この段階で、
自分は、もう充分に「できた」と思い、
そのやり方を、
その後も繰り返していくだけの人の能力は、
その技の水準で止まります。

一方、
今の「できる」状態を、
限定的なものと考えて、
他のやり方(新しいやり方)を
習得しようとする人もいます。

より高みを目指すわけです。

その人は、
新しいやり方については、
再び、第二段階「意識的無能」に戻ってしまいます。

せっかく、楽して、できるようになったのに、
また、辛い状態が戻ってしまうのです。

しかし、この状態を乗り越えて、
第三段階、第四段階へと進んだとき、
その人のその能力の全体は、
元々の能力を倍増させたような、
爆発的な進化を遂げることになるのです。

そのように、
ある能力について、
その学習パターンを知り、
「意図的に」学習を進めることは、
私たちの能力を、   
限りなく高めていくことになるのです。

そのため、
このような学習パターンを知っておくことは、
他のやり方(新しいやり方)を試すときに感じる、
つらさを乗り越える動機づけをつくるためにも、
重要なことであるのです。


⑤第五段階「無意識的有能に対して意識的有能」…他人に秘訣を教えることができる。

第五段階は、
少しメタ(上)・レベルに位置する段階であり、
①~④の学習進化の、
単純な延長上に来るものではありません。

第五段階は、
自分が①~④「無意識的」に習得した事柄を、
意識化して、言語化できる能力です。

自分が無意識で知っていることを、
意識化して、言葉で説明できる能力です。
これは、ワンランク高い、
メタ・レベルの能力に属します。
ここにきて、
学習は、第五段階に達したといえます。

ハイ・パフォーマンスを生み出すには、
①~④の学習進化だけでも、充分といえます。
しかし、そのコツを人に教えるには、
学習プロセスが、第五段階に達している必要があります。

現役時代のパフォーマンスが素晴らしくとも、
人に教えるコーチとしては、優れていないという人も、
多々います。
そのような人は、
この第五段階の学習に、不足しているところがある、
ということなのです。

そして、
私たちが、
自分の経験と能力をさらに深く知り、
それを取り出していて、
他人に説明したり、
与えたりするのに、
この第五段階の学習は、
決定的に必要なものなのです。

この段階に達すると、
私たちは、
今までの自分の学習の旅路が、
何であったのかについて、
深い統合感をもって、
納得することができるのです。

そして、また、
他者の創造性や、
天才的能力の秘密を理解し、
それを意図的に、能動的に把握するにも、
この第五段階からの、
メタ・レベル的な洞察が、
とても重要となるものなのです。



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過去に生きるのはやめにして、今、正しいことをしよう

以前、
日本のNLP(神経言語プログラミング)
をテーマにした際、
初期のNLPの文化的背景にあった、
カウンター・カルチャーのことについて、
少し言及しました。
「日本のNLP(神経言語プログラミング)は、なぜ退屈なのか」

今回は、そのような当時の、
カウンター・カルチャーの雰囲気を、
生き生きと伝える本を取り上げて、
その精神的な姿を、
少し見てみたいと思います。

その本は、
ポール・ウィリアムズが、
青年の頃、1970年に書いた、
『ダス・エナーギ』(MOKO訳、春秋社)
という本です。

著者のポール・ウィリアムズは、
すでに亡くなっていますが、
SF作家フィリップ・K・ディックの友人で、
ロック雑誌の発刊や、
主に音楽関係の執筆などをしていた人物です。

著者の回想によると、
この本は、22歳の時、
(当時多かった)コミューン生活の中で、
書かれたもののようです。
(著者曰く「突然、自らを書き始めた」と)
そして、
その内容を、
「私のなじみの仲間たちには周知のことであり、
また、深夜、ごく親しい友人や
面白い未知の来客と話しこんでいるうちに
いつのまにかゆきつく類のもの」(前掲書)と、
表現しています。

本の中では、
詩とも散文ともつかないような、
断章(フラグメント)で、
当時の彼(彼ら)が感じていた、
直観的な思想が、
霊感に充ちた速度感で、
書き留められています。

「ただひとつの罪、
それは自分を憎むこと。
それは否定的な行為。
その反対は信じること。
悪いものなんてない。
悪い、といってみるのは、
いりもしない松葉杖のようなもの、
思い切って捨ててしまうまで、
悪くない脚もなおりはしない。
なおる、とはより健康になること、
健康になる、とは溢れるエネルギーの流れを
エンジョイすることだ。
エネルギーの流れが、
僕たちをハイにする。」

「正しいとは、どんなことか?
正しいとは、正しいと感じること。
直観的な気づき。
いまこの瞬間、なにをするのが、
君にとって正しいのか、君は正確に知っている。
ほかの誰も知らず、他のなにものも関係ない。
なんなら自分を一個の装置になぞらえてみるといい。
君は人の体と人の心を
重ね合わせた存在。
君が結びつけられて
その一部になっている心の潜在意識を通じて、
君はすべての人間の意識とつながり
交流することができる。
君の潜在意識を通じて。
君は感受性豊かな計器。
肉体的、感情的、精神的な全人類の延長。
一個人である、独特な延長。」
「どんなときにも、何が正しいかがわかり、それを実行する。
それ(感じる)にはなんの努力もいらない。
そのように君は設計されている。
それが君。
ほかの誰とも同じ人間ではなく、いまこの瞬間は、
ほかのどこにも存在しない。
君は一個の装置。
テーブルが見えるか、それとも声が聞こえるか?
そしたら、なにが正しいかが感じられるはず。」

「自分の行動に責任をもち、
正しいことをする。
過去に生きるのはやめにして、
過去から学ぶことにしよう。
いま、正しいことをしよう。」(前掲書)

そして、
人生のさまざまな局面に、
フォーカスを当てて、
自由と解放を、
促していきます。

「なるがままにまかせておけば、
なにかが起こる。
恐れはいつも未知の先取り。
人のエネルギーの流れに問題が起こるのは、
たいていがリラックスできぬせい。
なるがままにすることへの恐れ。
なるがままにまかせておけば、なにかが起こる。
未知への恐れ。
理性はいう、『取り引きしたいな。
まず、なにが起こるのか教えてくれ。
そしたら、なるがままにまかせるよ』
    くそったれが!
先のことは、誰にもわからない。
絶対に。
未来―次の瞬間―は知ることができない―未知。
理性はそれを信じたがらない。
怖いから。」

「君は選ばなくてはならない。
なにも見ない(知覚しない)方がいいか、
それとも本当のあるがままの世界をみたいか?
あるがままの世界を見るのは簡単だ。
壁をとり払って、
自己防衛と先入観で身を護るのをやめ、
無力で傷つきやすく愚かな者になればいいのだ。
だが、これは難しいことでもある。
それつらく、あまりに生なましく、対応が要求され、
信じがたいほどの深い関わりあいが必要だから。
その道程の90パーセントは、
休むことのない狂気の苦しみだ。
その道を歩き通したとき、
正気の世界が待っている。」

「僕たちが全面的覚醒―自覚―に到達したとき、
この地球の生命の流れに
ふさわしい位置を発見することだろう。
地球の生命の流れの中に
自分たちの占めるべき位置を発見したとき、
僕たちは全面的に目覚めるに違いない。
もはや誰も、全生命との調和から逃れることはできない。
それは、息をしないでいることが不可能であるのと同じくらい
不可能なことだ。」(前掲書)

そして、

「みんな知りたがる、
なにをしたらいいんだ? 
われわれは地球を救おうと、ゴミを拾い集め、
人類同胞を解放し、戦争をやめさせて
至福千年をもたらそうとしている。
でも、まじめな話、いったい自分になにができるんだろう?

よろしい、まじめな話をしよう:
リアリティ(本当の実在)に到達すること。
   君自身の本当の実在に到達すること。
    君自身になれ。
途方もなくハイでリアルな存在になり、
君のヴァイブレーションですべての人々に影響を与えること。
   どんなにそれがむずかしくても、
    ほかのすべてを投げうって、
   君に考えられる最も夢のあるリアルなことを始めることだ。
君自身になれ。
君自身の本当の実在に到達せよ。

自分自身でいられる君の力を信じること。
  ほかのなにかになろうと思うな、それは実在しない。
ただ君自身でいるそのことが、世界を変える。
  なんとかしようと、あたりをうろつきまわるな。
大胆で率直で正直で精力的であればいい。
  君はなすべきことを知っている。
もし君が知らないと思うなら、まったくなにもしないでいること。
したくなるまで。
この方法に失敗はない。
純粋な受容は純粋な創造に向かう。
君自身がどんな存在かを想像し、
あとは一瞬もためらわないことだ。

君の中の強いものを取りだし、
  それを活動させる。
    解き放て。
 人がどう思おうと気にするな。
君の全筋肉を動員し、
  それを限界まで鍛えあげるんだ。
きっと驚くだろう、その心地よさに、
  そして、うまくやってのけた自分に。
純粋なエネルギーを外に放射するだけで、
―ハイにコンタクトする究極なコミュニケーション方法だ―
   君は素晴らしくなる。

     自分であれ
     自分であれ
     自分であれ! 」

              (前掲書)


…………………………………………………………………………

さて、以上、
ポール・ウィリアムズの言葉を見てみましたが、
当時のカウンター・カルチャーの雰囲気が、
よく伝わって来ると思われます。

少しナイーブすぎると、
感じられるかもしれませんが、
当時は、逆に、そのようなスタンスが、
戦略的に新しかった(有効だった)のでしょう。

これらの直観の内にある可能性を見極め、
より実効的なものとして、
精査・再構成していくことも、
現代的な課題であると思われるのです。

また、このような直観的な思想が、
60年代の後半に、
ゲシュタルト療法が普及する、
追い風にもなっていったのは、
事実であったわけです。

当時の、
クラウディオ・ナランホの言葉は、
このような思潮とも、
さまざまに響き合っていたわけです。
クラウディオ・ナランホによるゲシュタルトの基本姿勢

そしてまた、現在、
ゲシュタルト療法を、
心理療法だけの枠に閉じ込めないで、
その原初の精神の息吹を思い返すためにも、
参考となるものでもあるのです。

そしてまた、
時代の風景を広く見ていくと、
前段に触れた、
NLP(神経言語プログラミング)なども、
そのような新しい時代の方法論として、
自らを構成していこうとした様子が、
より見てとれるのです。

彼らが持っていた、
過去からの囚われを一気に乗り越え、
新しい未来の創造に、
身を投じていこうという姿勢も、
そのような精神の現れであったわけなのです。



※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への

より総合的な方法論については、拙著↓
入門ガイド
および、
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
をご覧下さい。



 



【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
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【PART2 Standard】
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映画『攻殻機動隊』2 疑似体験の迷路と信念体系


さて、以前、
映画『攻殻機動隊』を素材に、
「ゴーストの変性意識状態(ASC)」と題して、
私たちの心の持つ、
階層構造やその可能性について、
考えてみました。
映画『攻殻機動隊』ゴーストGhostの変性意識

また、そのような、
心の階層構造の可能性についても、
別に、ジョン・C・リリー博士の事例などとともに、
考えてみました。
「聖霊」の階層、あるいはメタ・プログラマー

そして、他にも、NLPの、
ニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)などを素材に、
私たちの持つ、
「信念体系(ビリーフ・システム)」の影響範囲について、
考えてみました。
NLPニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)の効果的な利用法

さて、今回は、
そのような事柄と関連して、
『攻殻機動隊』の続編、
映画『イノセンス』を素材に、
心や変性意識状態(ASC)が持つ、
さまざまな可能性や能力について、
考えてみたいと思います。


さて、
映画のストーリーは、
前作の後日談となっています。

人形使いのゴーストGhostと融合して、
「上部構造にシフト」してしまった、
草薙素子(少佐)は失踪扱い、
前作で、一番身近にいて、
素子の最後の義体まで用意した、
相棒のバトーが、
今作では、主人公となっています。

そのバトーが、
ネットに遍在するかのような、
(元)少佐のゴーストと、
交流する姿を描くのが、
本作となっています。

ところで、本作ですが、
事故や殺人事件を起こす、
ガイノイド(人形)の謎を、
捜査で追っていくのが、
メインの筋書きとなっています。

さて、
そのような捜査の中で、
バトーや、相棒のトグサは、
ガイノイド製造元のロクス・ソルス社より、
(雇われた傭兵のキムより)
ゴーストハックによる捜査妨害を、
受けます。

つまり、
心Ghostを、
ハッキングされ(侵入、乗っ取られ)、
疑似体験を、
させられてしまうのです。

そのせいにより、
バトーは、
コンビニで、銃を乱射したり、
ドグサは、
フィリップ・K・ディックの小説のような、
現実だか、幻覚だか分からないような、
テープ・ループのような反復体験に、
巻き込まれていくことになるのです。

映画の中で、
バトーは、トグサに、
その体験を説明するために、
「疑似体験の迷路」
という言葉を、使いました。


◆疑似体験の迷路

さて、ところで、
映画の中では、
キムの、ゴーストハックによる、
疑似体験の注入であったため、
それが「疑似」体験であると、
いえるわけですが、
では、
この私たちの現実体験とは、
どのように、
なっているのでしょうか?

映画の中では、
疑似体験と対比的に、
物理現実という言葉が、
使われています。

物理現実であれば、
疑似体験ではないということです。

ところで、以前、
映画『マトリックス』を素材に、
考えてみたところで、
私たちの、
この日常的現実が、
マトリックスの作り出す、
幻想世界と、
さほど違っているわけではないこと、
について記しました。
映画『マトリックス』のメタファー(暗喩) 残像としての世界

私たちは、
成育過程の中で得た、
さまざまな信念体系や、
知覚的拘束の中で、
この世界を見ている(見させられている)、
というわけです。

そのように考えると、
私たちが、
「物理的現実」と呼び、
唯一の実在性を、信じたい知覚世界も、
必ずしも疑似体験ではないと、
言い切れるわけではないのです。

というよりも、
この日常的現実も、
その構成成分の多くが、
疑似体験である、
と考えた方が、良いのです。


◆信念体系と疑似体験の迷路

さて、NLPの、
ニューロロジカルレベル(神経論理レベル)
について見たところで、
その信念体系(ビリーフ・システム)が、
非常に高い階層に属しており、
私たちの現実を創り出す、
大きな要因と、
なっていることを見ました。
NLPニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)の効果的な利用法

このモデルの妥当性は、
保留したとしても、
信念体系(ビリーフ・システム)が、
私たちの日常意識や、
日常的現実を生み出す、
決定的な要因であることは、
間違いないことです。

そのような、
信念体系のフレームの中で、
私たちは、
オートポイエーシス的に、
日常的現実を、
意識の内に、
自己産出し続けているのです。

場合によって、
人は、一生を、
疑似体験の迷路の中で、
過ごすと言ってもいいのです。

そして、
この疑似体験に気づくためには、
システム的に、
この疑似体験自体を、
相対化する要素が、
必要となって来るわけなのです。


◆守護天使(聖霊)の階層

さて、
映画の中では、
バトーが、
ゴーストハック攻撃を受けている時に、
(元)少佐、草薙素子が、
さまざまな合図を送ってくれます。

今している体験が、
疑似体験の罠であることを、
知らせてくれるのです。

コンビニにおけるシーンでは、
バトーは、
スルーしてしまったわけですが、
「キルゾーンに踏み込んでるわよ」
と、はっきりと、
メッセージをくれています。

つまり、
日常意識よりも、
高い階層にいる少佐は、
疑似体験に占拠されている日常意識を、
見抜き、透視することが、
できるわけなのです。

のちに、バトーは、
キムとの会話の中で、
「俺には、守護天使がついている」と、
発言しています。

キムは、
自分が組み上げた防壁の中に、
何者かが、
書き込みを入れているのを見て、
驚くわけです。
彼の考えでは、
そんな芸当ができる人間など、
想像できないわけです。

また、
ロクス・ソルス社艦内の、
戦闘シーンで、
ガイノイドに、ロードして、
バトーの救援に現れた、
少佐に対して、
バトーは、
「聖霊は現れ給えり」
と表現したわけです。

比喩としても、
バトーやキムよりも、
高い階層にいる(元)少佐の在り様が、
暗示されているわけです。

しかしながら、
このような上部階層の心(意識)は、
必ずしも、
守護天使や聖霊でなくとも、
私たちの心のシステム自体として、
存在していると、
考えてもよいのです。

本サイトや、拙著でも、
さまざまに記していますが、
世界中の変性意識状態(ASC)の報告は、
そのような可能性を、
示唆してもいるのです。
内容紹介 拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

それは、
何らかのきっかけをもって作動し、
私たちを、
疑似体験の迷路の外に、
連れ出してくれるのです。
その風景を、
見せてくれるのです。

そして、
私たちが、現代社会の、
閉塞したキルゾーンの中にいることを、
教えてくれるのです。

私たちは、
変性意識状態(ASC)への旅や、
その世界との往還を、
数多く繰り返し、
学習していくことで、
そのような意識の帯域(往還コース)を、
拡張していくことが、
できるのです。

そして、
これはまた、
多くのシャーマニズムの伝統が、
行なって来たことでも、
あるのです。



※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への
より総合的な方法論については、拙著↓
入門ガイド
および、
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
をご覧下さい。





【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

【PART2 Standard】
気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
気づきと変性意識の技法 上級編
変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
その他のエッセイ

【PART4 当スペース関係】
フリー・ゲシュタルトについて
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ホドロフスキー氏とサイコ・シャーマニズム


◆知らされた消息

昔は、
アレハンドロ・ホドロフスキー監督といえば、
ジョン・レノンが惚れ込んだ、
『エル・トポ』や、
その後の『ホーリー・マウンテン』などの、
カルト・ムービーの映画監督として、
有名でした。

その後は、
『サンタ・サングレ』など、
わずかな作品の紹介はありましたが、
長く、その消息を耳にすることもなく、
彼が、活動しているのか、していないのかさえ、
分からない状況でもありました。

(昨今では、
その多様な作品や活動が、
知られる状態となっており、
昔日の状況を思うと、
少し不思議な気持ちにさせられます)

さて、長く、
そのような状態であったため、
自伝として届けられた、
『リアリティのダンス』(青木 健史訳/文遊社)は、
ホドロフスキー氏の、
その間の消息を伝えてくれる、
貴重なドキュメントとなっていたわけです。

そして、その内容は、
『エル・トポ』以前も、以後も、
彼が、実に濃密で、
精力的な活動を、
生涯の探求として
推し進めていたことを、
知らせてくれるものでもあったのです。


◆サイコ・シャーマニズム

さて、
その自伝的な内容ですが、
シュルレアリスム(超現実主義)や、
パニック演劇との関係など、
アート系の活動は、
比較的、予想がつく範囲内での、
内容であったわけですが、
その延長・周辺で、
さまざまな精神的探求の活動も、
同時に推し進めていたというのは、
驚きでもあり、
納得的な事柄でもありました。
(『サンタ・サングレ』は、
心理療法的な物語でした)

そして、
(本物らしき?)カルロス・カスタネダや、
アリカ研究所のオスカー・イチャーソなど、
その関係での、
人々との交流や、その描写も、
とても興味深い内容となっていたのでした。

中でも、
多くの紙数を割いている、
サイコ・シャーマニズム、
サイコ・マジック関連の記述は、
その内容の具体性からも、
方法論的な見地からも、
大変貴重なドキュメントとなっているものです。

当スペースのように、
心理療法や、変性意識状態(ASC)、
シャーマニズムや、創造性開発を、
方法論的なテーマにしている者にとっては、
特に、そうであったわけです。

ところで、
彼のいうシャーマニズムとは、
いわば、
「本物のシャーマニズム」です。

通常、現代社会の中で、
シャーマニズムという言葉が、
方法論的な概念として使われる場合、
 (当スペースなどもそうですが)
多くは、その構造的なモデルを、
利用するために使われているものです。

変性意識状態(ASC)を含んだ、
意識の運動性や、
心理的変容を描くのに、
シャーマニズムのモデルが、
とても有効に働くという、
見地からです。
内容紹介 拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

それは、必ずしも、
伝統社会のシャーマニズムのように、
信念体系(世界観)として、
使われているわけではないのです。

そのような意味では、
ホドロフスキー氏のシャーマニズムは、
本物のシャーマニズムにより近いもの、
もしくは、
本物のシャーマニズムとなっているわけです。

そこでは、精神が、
物質の情報を、
書き換える力を持つことを、

もしくはその区分が無いことを、

前提と(確信)しているものでも、
あるからです。

まさに、
マジック・リアリズム(魔術的現実主義)、
なわけです。

そして、もし、
ホドロフスキー氏の施術が、
事実であるとしたなら、
私たちは、
物質・精神・情報についての、
近代的な世界観を、
少し考え直さなければならない、
というわけなのです。

そのような意味においても、
本の中では、
施術のディテールを、
詳細に、記してくれているので、
その点でも、非常に参考となるものに、
なっているわけです。

そして、
その可否や評価については、
各人が、
さまざまな自分の経験を通して、
検証していくしかないものと、
なっているのです。


◆心と信念の影響範囲

さて、
この最後の点(世界観)についていえば、
前回、取り上げた、
NLPの神経論理レベルの中における、
信念(ビリーフ)などとも、
関係して来る事柄といえます。
NLPニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)の効果的な利用法

NLPの、
神経論理レベルにおいては、
「信念」という階層が、
実現可能性(できる)の上に、
位置しています。

このこと(世界観)は、
通常、人は、
信念の内あることのみを、
実現できる、
ということを、
意味しているわけです。

信念が、
人のリアリティの範囲を、
確定していくという、
世界観です。

ところで、
ホドロフスキー氏の、
サイコ・マジックを原案にし、
彼自身も出演した映画、
『Ritual(邦題ホドロフスキーのサイコマジック・ストーリー)』
では、
主人公が、
癒しのために受ける儀式(施術)に対して、
恋人の男が、しきりに、
「信じるな」と、
連呼します。

彼の世界観では、
魔女のような施術者が行なう、
儀式などは、迷信以外の、
何ものでもない、
というところなのでしょう。

そして、
映画の最後は、
主人公の儀式(施術)を妨害して、
台無しにした結果、
その恋人が、
主人公に殺されてしまうという、
結末となっています。
(本当は、この施術の結果として、
主人公の苦痛と妄念は、
取り除かれるはずたったのです)

つまり、
恋人の男は、
「信じない」ことによって、
自らの命を、
落としたともいえるでしょう。

では逆に、
彼が、信じていた世界とは、
果たして、どのような世界だったのでしょう。
主人公や、施術者が、信じる世界より、
彩り豊かな世界だったのでしょうか…


さて、
ホドロフスキー氏の作品や活動は、
この他にも、
非常に多岐に渡っていますが、
そのどれもが、
現代社会を覆う、
私たちの制限的な信念(リミティング・ビリーフ)を超えた、
生や現実の豊かさを、
教えてくれるものとなっているのです。

そのような意味において、
ホドロフスキー氏の世界は、
現代では数少ない、
本物のマジック・リアリズム、
となっているわけなのです。



※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への

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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

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気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
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変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
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NLPニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)の効果的な利用法

 

さて、当サイトでは、
グレゴリー・ベイトソンの、
学習理論における階層性を、
方々で、よく例に引いています。

この考え方のモデルが、
私たちの心の可能性を考えるに際して、
適切なバランスを、
有していると考えられるからです。

それは、反復学習による、
学習内容(構造)の進化を意味しており、
主に、無意識的な階層性として、
心のなかに形成されていくものです。

後天的なものではありますが、
より根本的なレベルに近い領域での、
構造(階層)といえるものです。

ところで、
これほどまで、
無意識的・構造的なレベルではなくとも、
もう少し意識に近いレベルで、
表層的な自我の中においても、
さまざまな階層性や構造をもって、
私たちは、成り立っています。

そのような、
自我の浅いレベルの情報を
整えるだけで、
私たちは、生活に変化を、
創り出していけるのです。

今回は、
そのような方法論のひとつとして、
ロバート・ディルツ氏が考案し、
NLP(神経言語プログラミング)でよく使われる、
ニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)を、
取り上げて、焦点を当ててみたいと思います。

これも、
適切な介入を深めていけば、
より拡がりある使用が、
可能となっているのです。

効果的に作用するNLPのフレームとは
日本のNLP(神経言語プログラミング)は、なぜ退屈なのか

このモデルには

思想的な意図と、

エクササイズとの、
二つの側面(要素)があります。


①思想的な意図

神経論理レベルは、
5つの階層によって出来ている、
認知と情報の、
論理レベルです。

1.Identity アイデンティティ WHO誰 …私は何者か? ミッション
2.Belief 信念・価値観 WHYなぜ …私が信じているのは何か? 
3.Capability 能力 HOW いかに …私ができることは何か?
4.Behavior 行動 WHAT何を …私が行なっていることは何か?
5.Enviroment 環境 WHEN WHERE いつどこ …私は、どんな環境にあるか?

(後に、ディルツ氏は、6番目の階層として、
スピリチュアリティを加えましたが、
ここでは、初期の版を使っています)

この5つによって、
私たちは、
「私(WHO)は、

そこ(WHERE)に

行く(WHAT)ことが、
できる(HOW)とは

信じられない(WHY)」
などと、

認知したりしているというわけです。

(図表、参照)


ところで、このモデルは、
初期NLPのメンバーの、
思想的な後見人でもあった、
ベイトソンの思想に、
拠ったものとされています。

ベイトソンの、
システム的な思想においては、
万物が、精神も自然も、
一貫し、関係づけられた情報の体系であると、
見なされています。

その中では、
論理階梯 logical typing のように、
階層づけられた情報の流れを通して、
万物が作動しています。

さて、
神経論理レベルの考えでは、
この5つの層は、
私たちの中で、作動している、
認知的なシステムです。

 

私たちが、
何か行動を起こしている場合は、
無意識の内に、
このようなシステムを、
持っているという仮説です。

ここでのポイントは、
その制御性と一貫性です。

より高い階層のものが、
下位の認知システムを、
制御しているわけです。

上位の階層の認知が、限定的であれば、
下位の階層の認知も、限定的です。

上位の階層の認知がひろがれば、
下位の階層の認知もひろがります。

5つのレベルに、整合的な一貫した、
情報とエネルギーの流れがあれば、
行動は的確に為されます。


②実践エクササイズ

実践は、通常、
エクササイズ形式で、
スペース・ソーティングを使って、
行なわれます。

エンプティ・チェアの要領で、
各階層レベルと、
クッション(椅子)などをアンカリングして、
各クッション(椅子)の位置に来た時には、
各レベルの内的状態が、
引き出されるようにするのです。

さて、
この神経論理レベルでは、
さまざまな場面での、
自己の内的状態を、
検証することができます。

・現在の自分を構成している5つの階層
・悪い状態の自分を構成している5つの階層
・欲しい状態の自分を構成している5つの階層

などです。

例えば、
「欲しい状態の自分を構成している5つの階層」
を例にとって、
見ていきますと…

このエクササイズ全体を見守る、
「メタ・ポジション」を立てた上で、
最初の「環境」のクッションに入って、
欲しい状態の自分を作っている、
「環境」要素を確認していきます。

場所、日時、
見えるもの、聞こえるもの、
体感覚、感情、気分などを、
確認していきます。

同様に、
スペースを移動しながら、
より高い階層の各属性を、
チェックしていきます。

人は、ここで、
あることに、
気づいていきます。
階層の高い部分に行けば行くほど、
下位の階層の状態が、
上位階層の影響のうちにある、
ということです。

と同時に、
普段の私たちが、
単なる思い込みによって、
自分自身を、
制限(制御)していたことに、
気づきはじめるのです。

(上の図表のようなイメージです)


最後の、
「アイデンティティ」の位置においては、
さまざまな限定を、脱落させた、
未知の自分やミッションに、
触れるかもしれません。

今度は、そこから、
下層のレベルに向かって、
戻って(降りて)いきます。

新しく確認したアイデンティティから、
自分の信念や価値観、
能力や行動を、検証して、
環境世界を、
チェック・確認していきます。

おそらく、
さきほど、階層を上がった時よりも、
すっとひろがりと、
流動性をもった世界が、
確認されて、
自分が、限定的なものの見方に、
落ち込んでいたことが、
確認されると思います。

最後に、
5つの階層を一貫して流れる、
情報やエネルギーを確認して、
エクササイズを終えます。


さて、以上、
神経論理レベルを利用した、
エクササイズを見てみましたが、
この5つの階層を検証する、
エクササイズの含意は、
私たちが、普段の生活において、
身近な下位階層(環境、行動)の認知に、
縛られて(限定されて・引っ張られて)、
真の自己を、
見失っているという状態に、
気づくということです。

欲求と情報が、
バラバラになっていて、
統合を失っている、
自己の状態に気づき、
それらを整列・統合させる、
ということなのです。

また、
上位の自分自身に、
情報的・エネルギー的につながることで、
自分のミッションや価値観、
信念を刷新し、
新しい行動への、
強い動機づけになるということです。

そのため、
各階層の情報の流動性を高めて、
それらを整列させて、
新しい自己の一貫性を戻そうというのが、
このエクササイズの含意となるのです。

エクササイズ自体は、

ゲシュタルト療法のセッションのように、
深いレベルで作用するのではありませんが、
合わせて使うことにより、
さまざまに多様な展開も、
可能なものとなっているのです。

 

また、日々、
少しだけ時間をとって、

自分で内的状態を整えるのに、

有効な技法となっているのです。

 

そして、

最後に付け加えると、

筆者が、

さまざまな人々と会った実感からいうと、

実に、多くの人々が、

「自分には、できない」

「自分には、才能がない」

という、勝手な思い込み(信念)を、

持っています。

 

しかし、人は、

信念の内にあることしか、

実現できません。

 

信念が、

そのように限定されている限り、

「できない」のは、

事実なのです。

 

しかし、一方、

「できない」と思っていたことが、

仕事で無理やりやらされて、

できてしまったということも、

多くの人が経験していることと思います。

 

物事は、

やりはじめてしまえば、

できてしまうものなのです。

 

「できる」という信念に、

変わった時から、

人生は、別の可能性に、

開かれはじめるのです。

 

神経論理レベルは、

そのような仕組みの背後にあるものを、

教えてくれるものでもあるのです。

 

 

 

※気づきや変性意識状態(ASC)についての、

より総合的な方法論は、拙著↓

入門ガイド

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

および、

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

をご覧下さい。

 

 

 

↓動画「変性意識状態(ASC)とは」

 

↓動画「変性意識 映画『マトリックス』のメタファー 残像としての世界

 

↓動画「ゲシュタルト療法と、生きる力の増大」

 

↓変性意識状態への入り方はコチラ

 動画「気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス」

 

↓より多様で、深遠な変性意識状態については、コチラ

 動画「ゲシュタルト療法 変性意識 意識拡張 『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』」



知覚と感情が編成する、この世界 サブモダリティとエンプティ・チェア

スライド5



◆サブモダリティと無意識の深層感情

さて、以前、
効果的に作用するNLPの技法について、
考えてました。
効果的に作用するNLP(神経言語プログラミング)のフレームとは

今回はその関係で、
NLPのユニークな概念である、
サブモダリティ(下位・従属様相)について、
取り上げてみたいと思います。
サブモダリティについて、
以前も、少し触れました。
サブモダリティの拡張 NLP(神経言語プログラミング)とビートルズ その2

さて、NLPで行なう、
サブモダリティを使ったワークでは、
大体、クライアントの方の、
ポジティブな状態の時のサブモダリティと、
ネガティブな状態の時のサブモダリティを、
確認(マーキング)して、
それらに対して、
操作的な変化調整を加えることで、
内的状態を変容させることを狙います。
これが、NLPの戦略です。

そのような取り組みで、
内的な状態が、
望むように、
変化するテーマはあります。
そのようなケースでは、
上記のような取り組みで、
充分なのです。

しかしながら、
心の層の深い部分で、
クライアントの方の行動や感情を、
妨害しているテーマにおいては、
サブモダリティをいじるだけで、
恒久的な問題解決や、
プログラミングの書き換えに至るケースは、
稀れとなります。

それは、なぜかというと、
知覚要素であるサブモダリティは、
感情的要素とつながっているわけですが、
その操作の際に、
その感情的要素が、深く連動・変化して、
はじめて、感情的要素も変容するからです。
そこの感情的要素から、解離すると、
効果は出て来ないのです。

しかしながら、
実際のところ、
多くのサブモダリティのワークでは、
サブモダリティは変わったものの、
「感情的要素が、着いて来ない」
という事態が生じているのです。

そのため、
クライアントの方にとっては、
「操作的」で、
「表面的な」「浅い」ワークという印象を、
残すのです。

これは、事実に合った、
正しい印象です。

しかしながら、
「感情的要素が、着いて来ない」理由は、
心自体の保守機能のためであるとも、
いえるのです。
つまり、セキュリティ機能のゆえです。

表面的な知覚の変化で、
コロコロと、心の深層が変わっていては、
危なくて、生きていけません。
そのため、これは、
心の健康さの証ともいえるのです。

つまり、
このアプローチの間違いは、
心の「階層構造」についての、
無知によるものなのです。

上手くいかない場合は、
サブモダリティで扱える知覚領域に、
その問題が、存在していないのです。


◆エンプティ・チェアの技法

サブモダリティのアプローチが、
上手く届かない無意識の情動領域に、
より届くのが、
エンプティ・チェアの技法です。
これは、
心理療法の技法であるからというよりも、
原理的には、よりシャーマニズム的な、
技法的であるからだともいえます。
この興味深いテーマについては、
また、別の機会に譲りたいと思います。

さて
エンプティ・チェアの技法においては、
クライアントの方の、
無意識的な投影を利用して、
ワークを展開させていきます。

そこにおいては、
クライアントの方の、
無意識の自律的なプロセスに従い、
外部の椅子などに、
「像」が形成され、対話が展開していきます。
エンプティ・チェアの技法

その際に、
クライアントの方が、
そこに見たり、聴いたり、感じている世界は、
サブモダリティの世界です。

しかし、重要な点は、
エンプティ・チェアの技法においては、
サブモダリティを変えることで、
内的状態を変えるのではなく、
内的状態が変化することによって、
サブモダリティが、
変化していくという点です。

この関係性や構造(作用の方向性)を
よく理解しておくことが、
必要です。

テーマの特性(構造、強弱)によって、
サブモダリティと内的状態の、
関係性や作用の方向性が、
違って来るのです。


◆無意識の領域との関わり 自律性と必然性

ところで、
NLPの内部においても、
さまざまな流派がありますが、
歴史的には、だんだんと、
知覚的な操作性より、
無意識の自律性を重視する方向性に向かった、
というのが実情ではないかと思われます。

別に、記しましたが、
NLPが創始された当初は、
新時代の熱気もあり、
グリンダー博士も、バンドラー博士も、
また、その他の協力者たちも、
まだまだ、皆、若者でありました。
私たちを縛っている無意識的な拘束を、
新しい方法論で、解放することに、
当時の、歴史的な、革命的な意義があったのです。
日本のNLP(神経言語プログラミング)は、なぜ退屈なのか

しかし、本人たちも、
歳を取り、経験を積むうちに、
事態は、そんなに単純ではないと、
気づくようになったわけです。
背後には、本人たち自身の、
内的なプロセスの変容もあったと類推されます。

表層で、操作的に、
変化を起こそうとするのではなく、
もっと、クライアントの方の無意識的な創造性に、
上手くコンタクト(接触)し、
それを活かすような方法論に向かったわけです。

また、一方、
当然、当初、彼らが意図したように、
無意識の内の、
悪しき必然性(プログラム)のパターンを、
中断するという視点は、
現在でも、有効な考え方です。

心のシステムは、
オートポイエーシス的な再生産機能を持っており、
たとえ、悪しきプログラムでも、
自己を再生産し続けようとするからです。

その無意識的な自律性や必然性が、
どのような内実を持ったものであるのかに、
鋭く気づいていくことが、
より重要になってくるわけです。


◆エンプティ・チェアを使いこなせない人の特徴

さて、以上のような、
構造的な把握から、
セッション現場で、
エンプティ・チェアの技法を上手く使えない人の、
特徴も分かってきます。

そのような人は、
サブモダリティを操作するように、
クライアントの方の内的状態を操作するために、
エンプティ・チェアの技法を、
使っているわけです。

そのようなアプローチでは、
エンプティ・チェアでも、
感情的要素との解離が起こり、
深い作用を実現することが、
できないのです。

クライアントの方に、
ただ、表面的に、
椅子を移ってもらっているだけです。

クライアントの方も、
なんか、よく分からない、
という印象を持つ結果となります。
仏作って魂入れずという事態なのです。

ところで、NLPには、
「ポジション・チェンジ」という、
クライアントの方に関係する人々の、
人称を移っていく手法があります。
これなども、
エンプティ・チェアの技法自体の潜在力が持つ、
シャーマニズム的な深さからすると、
少し浅薄な概念ともいえます。

ポジション・チェンジの手法においても、
「はじめからNLPのフレームありき」ではなく、
クライアントの方の中から現れる、
膨大な情報、内的プロセスへの感度を上げ、
気づきを研ぎ澄ますことで、
より的確なアプローチが、
即興的に導かれて来ることにもなるのです。


◆知覚と感情が編成する、創造的な地平

さて、以上、
サブモダリティとエンプティ・チェアの技法を素材に、
知覚と感情が編成する世界について、
さまざまに見て来ました。

当然、
人間の心(心身)は複雑であり、
単純な方法論で、
ひとつの回答や解決が得られる、
というものではありません。

さまざまな内的状態に対して、
各種のアプローチを、丁寧に試していき、
その効果を測定しながら、
セッションを進めるしかないのです。
サブモダリティにおいても、
エンプティ・チェアにおいても、
それは同様です。

そして、その際は、
はじめから物事を決めつけるのではなく、
「好奇心」を持って、
プロセスに現れ来る体験の諸相に、
戯れつつ、寄り添い、
柔軟に、事態(出来事)に、
気づいていくことが肝要です。

セッションにおいては、
開かれた姿勢から、
開かれた体験自身が、
湧出して来るのです。

そして、実際のところ、
私たちの心身の奥底からは、
驚くような創造性で、
意図しなかった形で、
未知のプロセスが、
現れて来ることもあるのです。

そこのところが、
クライアントの方にとっても、
ファシリテーターにとっても、
セッション(ワーク)が、
新しい体験領域をひらく、
新鮮な事態になっていく秘密(秘訣)なのです。


※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への
より総合的な方法論については、拙著↓
入門ガイド
および、
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
をご覧下さい。


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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

【PART2 Standard】
気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
気づきと変性意識の技法 上級編
変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
その他のエッセイ

【PART4 当スペース関係】
フリー・ゲシュタルトについて
セッションで得られる効果
なぜ、ゲシュタルトなのか
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創造と夢見の技法 NLP・ゲシュタルト・夢見 その2

別に、
「NLP(神経言語プログラミング)・ゲシュタルト・夢見」と題して、
これらの各技法が扱う、
心の領域が、地続きを成して、
つながっている様子を見ました。

今回、ここでは、広く、
人生で結果(アウトカム、アウトプット)を生み出す、
創造と具現化の技法について、
考えてみたいと思います。


◆夢の創造過程と身体感覚

さて、
拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』の、
「夢見の技法」の中では、
私たちを貫く創造的な夢の力を
どうやって利用すればよいかについて、
さまざまに検討しました。

そして、その際に、
メルロ=ポンティの
「画家は、
その身体を世界に貸すことによって、
世界を絵に変える」
『眼と精神』木田元他訳(みすず書房)
という言葉を引いて、
私たちが、
心身を、世界に投影して、
物事を、暗黙知的に把握していく事態について、
見ました。

そして、この、
対象物(目的)と、投影した身体が、
内的につながっていくという情報回路(通路)の中で、
強い夢(無意識の創造性)の力も、
引き出されて来ることについて、
見ました。

そして、
その夢の力を組織化して、
強度なアウトプット(成果物)として、
外在化・現実化していく方法について、
検討しました。
   
さて、ところで、
このような夢の力を、
活かしていく方法論というものは、
人生上、生活上の願望を、
具現化する中においても、
決定的な重要な事柄でもあるのです。

というのも、
普段においても(また正念場においても)、
私たちを真に駆動する力(渇望)とは、
夢の創造的過程の沸騰に、
よるものだからです。

そのため、
人生上の、具現化したい目的を持っていて、
それを、「絶対に達成したい」という場合には、
自分の身体感覚を、
センサー(検知器)のように使ってみて、
その目的内容を精査してみると良いのです。

その目的の姿(像)を、
身体的によく感じてみて、
(そこに心身を投影してみて)
その姿(像)と、自分の心の奥底との間に、
夢の力が流れているかどうかを、
確かめていくのです。

その目的の姿と、
夢の力の定かならぬ誘因とが、
強く惹きあうような事態を、
はっきりとした〈実在〉として、
エネルギー的に感じ取れるのであれば、
それは目的の方向性としては、
間違っていないということなのです。

もし、どこかに違和感や、
内的な不十分さを感じるのであれば、
その目的内容に、
どこかにおかしなところが、
あるということです。

その場合は、
諸々を再検討しないといけません。


◆組織化・焦点化して、身体的につかむ

さて、私たちが、
何かを創造していくに際して、
鍵となるのは、
私たちの意識過程、思考過程(拡散的・収束的)だけでなく、
その背後で渦巻き、脈動している、
夢(無意識)の創造過程となります。

それが、
私たちの人生の使命(ミッション)を、
創り出します。
人生の「違い」を生み出すのです。

そのため、
そこにおいては、
夢の力と関わる、身体感覚(身体性)の存在が、
とりわけ重要となるのです。

自分の身体感覚の投影を、
サーチライトのように使って、
対象物(目的、欲しいアウトプット)とつながることで、
私たちは、
自己の創造力の発現を、
動機づけの面でも、組成の面でも、
容易くすることができるのです。

また、以前、
NLPを有効に活かすための、
「現場の情報空間」について、
触れました。

その際も必要なのは、
現場の膨大な情報空間に、
「身体的」に、同調・同期しつつ、
統御・利用していくということなのです。
ここでも、
私たちの身体感覚が、
素地(前提)として重要となるのです。

さて、そのように、
私たちは、
自分の「身体感覚」を、
意図に利用していくことで、
無意識の夢の力を導き、組織化し、
焦点化したアウトプットを、
創り出していくことができるのです。

そのことを通して、
欲しい結果(アウトカム)を、
手に入れることができるのです。


※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への
より総合的な方法論については、拙著↓
入門ガイド
および、
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
をご覧下さい。


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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

NLP(神経言語プログラミング)・ゲシュタルト・夢見

◆NLP(神経言語プログラミング)  ―内的体験の編集


さて、一見したところの、
NLP(神経言語プログラミング)の魅力は、
自分の内的状態(感覚、感情)を、
コントロールすることによって、
人生そのものを、
コントロールできるようになる、
というコンセプトにあります。

特に、
私たちの内的状態(感覚、感情)というものは、
生まれつきのものや、
過去の経験によってプログラムされた、
自分では、どうすることもできないものだと、
一般には、考えられているからです。

NLPでは、
それら私たちの内的体験に対して、
あたかも、
コンピューターのプログラムを修正するように、
書き換えてしまう、
もしくは、機械の作動を変えるように、
改変してしまう、
かのようなイメージがあり、
(どこかSF的で)
人生に新しい選択肢を、
もたらすように見えるのです。

また、
他者とのラポール(つながり、信頼)を築いたり、
影響を与えたり、
もしくは、他者の内的感覚・状態を推察したりと、
人間関係においても、
新しいコントロールを持ち込むもののように、
見えるわけです。

さて、
このことについていえば、
実際のところ、
軽微なレベルでの、
プログラム修正ということでしたら、
NLPの技法でも、
充分、有効に働きます。

感覚的な固着や、
習慣的な反復による課題でしたら、
パターンを中断し、
その状態を壊していくことで、
新しい流動性を創り出し、
それらを改変していくことができるのです。
それらは、日々、
応用・活用していける事柄です。

そのため、
意欲的に人生を変えていこうとする人には、
使っていくことが望ましいテクニックとも、
なっているのです。
それだけでも、
怠惰な人々との、
違いを創り出すことができるものです。

しかしながら、
少し層が深く、
困っている類いの心理的要素の、
プログラム修正というものは、
既存のNLPテクニックでは、
少し難しいのです。

というのも、人の心や感覚は、
元来、他からの影響によって、
変わることがないようにと、
メタ・プログラムされているものだからです。

NLPテクニックでは、
変化を引き起こす、
その深いメタ・プログラミングの層まで、
侵入することが、
なかなかできないのです。

深いメタ・プログラミングの層は、
より無意識の層、
自然成長的な層、大地性の層、
メタ・プログラマーの層であり、
表層的な意識の層とは、
タイプ(階層)が違うものだからです。

そこに「コンタクト(接触)」するのが、
難しいのです。

両者の違いは、
日常意識と、夢の世界の違いを、
考えてみると、よくわかると思います。


◆ゲシュタルト療法 ―気づき・霊感・行動

ゲシュタルト療法のアプローチは、
意識と無意識の、
両面からのアプローチです。

気づきの技法という面では、
意識的に、
感覚や感情をとらえていくのですが、
この感覚や感情に、
集中的な交流を深めていく過程で、
人は、だんだんと軽微な変性意識状態(ASC)に、
入っていくこととなるのです。
この状態が、いわば、
日常意識と夢の世界との交流を、
つくり出して(可能にして)いくのです。

強い感情の動きが起こり、
深い内的状態のプログラムが、
表層に、浮上してきます。
そこで、
それらのプログラムを、
意識(気づき)と交流させていくことで、
そのプログラムの改変を、
行なうことができるのです。

これが、
ゲシュタルト・アプローチが、
NLPテクニックでは行なえない、
深い層でのプログラム改変を、
行なえる理由なのです。

クライアントの方も、
自分の意識状態が変わり、
深いレベルの心に、
コンタクト(接触)していることは、
明瞭に体感できるのです。

その状態の中で、
新しい行動選択への可能性を、
閃光のように、気づいていくのです。
そして、
セッションにおいて、
別の新しい自己表現を、
色々と試してみることで、
自分の人生が、
その境界(限界)を拡大していく事態を、
鮮明に実感できるのです。

フリッツ・パールズは言います。

「『気づく』ことは、
クライエントに自分は感じることができるのだ、
動くことができるのだ、
考えることができるのだということを
自覚させることになる。
『気づく』ということは、
知的で意識的なことではない。
言葉や記憶による『~であった』という状態から、
まさに今しつつある経験へのシフトである。
『気づく』ことは意識に何かを投じてくれる。」

「『気づき』は常に、現在に起こるものであり、
行動への可能性をひらくものである。
決まりきったことや習慣は学習された機能であり、
それを変えるには
常に新しい気づきが与えられることが必要である。
何かを変えるには別の方法や考え、
ふるまいの可能性がなければ
変えようということすら考えられない。
『気づき』がなければ
新しい選択の可能性すら思い付かない。
『気づき』と『コンタクト』と『現在』は、
一つのことの違った側面であり、
自己を現実視するプロセスの違った側面である。」
(パールズ『ゲシュタルト療法』倉戸ヨシヤ訳、ナカニシヤ出版)

このような気づきが、
軽微な変性意識状態(ASC)の中で、
起こって来るのです。
(この言葉が、
ベイトソンの三次学習と響きあうのが
わかると思います)

それは、通常の日常生活では、
決して経験しないタイプの、
深い気づき(目覚め)の体験であり、
人生そのものの拡大をもたらす、
新たな経験領域の獲得となっていくのです。

ところで、
このようなゲシュタルト療法の体験の層と、
NLPの軽微な体験の層とは、
現実的には、
地続きとなっています。

そのため、
実際のセッションの中では、
これらの各領域を、
自在に行き来することにより、
自分の内的体験を編集したり、
デザインしていくことができるのです。

NLPとゲシュタルト療法を、
うまく統合的にミックスさせていくことにより、
より巧妙で、自在なアプローチを、
創り出していくことができるのです。


◆夢見の技法 ―アウトプットと世界と関わること

さて、
拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』では、
「夢見の技法」と題して、
意識的なプロセスと、
無意識的な夢の湧出プロセスとを、
均衡させる創造的な気づきの技法について、
取り上げました。

いわば、日常意識と夢の世界とを、
地続きで交流・生成させて、
組織化していく技法ともいうべきものです。
そのことにより、
より拡充した現実世界の地平を、
創り出していく取り組みです。

それは、
意識の有り様であると同時に、
生命あるものが、自発的にそうであるように、
何かをアウトプット(外在化・外へ出力)させていく、
プロセスでもあります。

ところで、
拙著に詳しく記しましたが、
私たちが、
何かをアウトプットするときは、
世界の対象物に集中するとともに、
心身の無意識的な内容を投影して、
そこに、何ものかを、
生み落としていきます。

外的世界の対象物や、
それによって引き起こされる心理像から、
アウトプットの流れが自然に生まれ、
生長していくのです。

この集中的な、心理的な投影が、
自己の内側から、
一閃のように、
アウトプットするものを、
引っ張り出して来るのです。

そのため、
アウトプットすることは、
それを行なっている当人にとっても、
無意識の未知なるものと、
出遭う体験となるのです。

自分の無意識にあるものを、
本当に知っている人などいないからです。

また、
アウトプットが無意識な投影に導かれる一方で、
意識的な態度としては、
世界に関わっていく集中的な在り方です。

アウトプットすることは、
より深いコミットメントで、
世界や他者と関わる在り方ともいえるのです。

そして、ここでも、
私たちは、
日常意識と夢の世界(無意識的投影)との交錯に、
触れることになるのです。

これが、
アウトプットを経由した場合の、
夢見の技法であり、
私たちの創造力や世界体験を拡大するとともに、
新しい自己発見の機会とも、
なるものなのです。


◆NLP・ゲシュタルト・夢見

さて、
これら、NLP、ゲシュタルト療法、夢見の技法もまた、
体験領域の層においては、
地続きで、つながっているものです。

これらを有機的に連携させて、
デザイン的に組織化することで、
より新しい拡充された現実の層を、
実現しようというのが、
当スペースの、アプローチ方法と、
なっているのです。



つづき ↓

「創造と夢見の技法 NLP・ゲシュタルト・夢見 その2」


※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への
より総合的な方法論については、拙著↓
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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

効果的に作用するNLP(神経言語プログラミング)のフレームとは


さて、別に、
NLP自体が位置している、
大枠の、文化的、理論的な、

コンテクストについて、書きました。

それは、
NLPの可能性を引き出し、
効果を的確にするためにも、
そのような背景となる基盤や、

フレームが必要である、
という意味合いでです。
日本のNLP(神経言語プログラミング)は、なぜ退屈なのか

今回は、
より実技的な面に焦点を絞って、
セッションの中における、
NLPテクニックの使用について、
検討してみたいと思います。

前回、NLPとは、
「単なる心理学ツールの寄せ集めである」
としました。

そして、
NLPの各手法を
効果を出すように使うには、
そのあつかうフレームが、
とても重要となるとしました

そのことでの結論を、
さきに言うと、
まず、第一に、
それは、
セッション(ワーク)空間の
「現場性、状況性に根ざす」
ということなのです。

そこで起こっている出来事の、
膨大な情報空間に、
心身でまるごと、
感覚的に関わる中で、

NLPの技法を、
構成的に使うということなのです。

しかし、実は、
これは、表面的には、
NLPが売り物にしている要素と、
「真逆」の事柄となります。

普通、NLPは、
誰もが、簡単な手続きで、
インスタントな効果を、
発揮できるというのが、
謳い文句だからです。
現場の感覚は、
あまり重視されないわけです。

しかしながら、
その現場感覚(現場情報)への感度を欠くことが、
NLPが、
「効果が出ない」と言われる、
一番の要因を、
つくり出している点でもあるのです。

現場で流通する、
膨大な情報の中の、

さまざまな局面の中にこそ、
NLPのテクニックを、
活かすヒントも、
含まれているからです。

そのため、
ここでは、
リアルな効果の保証として、
現場性に根ざすことの必要性を、
あらためて、
確認しておきたいと思います。

その流動する情報の流れに合わせて、
NLPのフレームやテクニックを、
対象化して、

使っていくということなのです。

 

はじめにテクニックありき、

処方箋ありき

ではないのです。


その現場の枠組みの中ではじめて、
NLPテクニックも、
有効なものになっていくのです。


◆セッション現場という膨大な情報空間について

さて、普通、
NLP講座の語り口では、
通常、あたかも、
NLPの整理によって、
パールズ、エリクソン、サティア等の天才が、
解き明かされたかのように、
解説されます。

しかしながら、

よく考えてみれば分かるように、

NLPが行なったことは、
実際のところ、
その天才たちの流麗な技法の、

ごく特定の一部分を

抽出した(抜き出した)というのが、
正しい理解です。

 

彼らの暗黙知の、

ごく一部を抽出し、
明示的な方法論(ツール)にした、
ということです。
そして、素人にも、
使いやすくしたということです。

抽出された、
道具類が、
そこにあるのです。

 

天才たちの才能からすれば、
氷山の一角のようなものです。

冷静になって考えてみれば、
分かるように、
天才といわれるミルトン・エリクソンの、

(あれほど本を出している)

膨大な弟子たちが
エリクソンほどには
治癒の成果を出してないという事実は、
すぐに理解できると思います。

 

そのことで、
誰も責められていません。
それは、ごく当然のことだと、
私たちにも、思えるからです。

 

弟子たちが行なったことは、

エリクソンのやっていたことの一部を、

体系化・理論家したものしかないからです。

そして、一方、
エリクソン自身が行なっていたことといえば、

ずっと感覚的なことでした。

 

現場での膨大な情報空間を、
クライアントとの間に発生させ、交流させ、
クライアントのプログラミングに、
影響を与えていくという、
全身的で、身体的な作業でした。

そして、
弟子や研究者が行なったことは、
エリクソンが、全身で行なっていることを、
任意の要素にわけて、

ピックアックし、
ラベリングし、
その機構と働きを、記述するということでした。

しかし、そこには、当然、

明示的に取りだせない情報が、
(それもクライアントに働く重要な要素が)
膨大ににあるわけですが、
それは皆、フィルタリングされ、
落とされてしまうわけです。

喩えると、
音楽の採譜のようなことかもしれません。
楽譜(音楽的言語)にできない音楽の質性も、
世にはたくさんあります。

そして、
楽譜を見たところで、
その元の音楽が、
完璧に再現されるわけではないことは、
いうまでもありません。

NLPのテクニックも、
同じことです。
天才たちのすべての要素が、
そこに在るわけではないのです。

そのごく一部が、

そこに抜きとられていると、

考えるべきなのです。


しかし、また一方、
楽譜から、何かしらの音楽は、
再現したり、
創り出すことはできるのです。

それを、
生きた音楽にするのは、
今度は、
演奏家自身の力量(課題)です。

演奏家自身の持つ、
過去の現場(膨大な情報空間)で得た、
自身の経験値や、暗黙知、
そしてまた、イマジネーションが、
音楽を創りだすのです。

このことからも、
分かるように、
NLPを使う人は、
まずもって、

自分自身が
充分な現場感覚を持ち、
その場その場での、
膨大な情報の流れを、
つかみ取れないと意味がないのです。

そして、それは、たとえも
クライアントとしての体験としてでも、
良いのです。

ところで、
実際の多くのNLPスクールでの、
演習の風景とは、

さきの喩えを使うと、

あたかも、楽器の演奏をしたことのない人が、
楽譜を見ながら、
いきなり、一音一音、
つま弾くような事態になってるのです。

つまり、音楽(曲)になっていないのです。

 

さらにもっとひどい場合には、

そもそも、音楽を好きでもない人が、

それを行なおうとしているのです。


これでは、感覚的にも、

やってることの意味がよくわからないし、
そのNLPテクニックの本意(本質的な意味)さえ、
つかめてこないのです。

 


◆暗黙知と明示知の往還

そのため、
NLPテクニックを有効に
活かす道(方法)は、
「素人でも簡単に使えるテクニック集」という、
開催企業の宣伝文句とは、
実は逆の道なのです。

つまり、
ある程度の経験値、
現場の暗黙知をつかんでいる人が、
その現場の膨大な情報空間の中で、
この場面なら、
「あのテクニックの、

あの部分をアレンジして使うと、
面白いんじゃないか、効果的じゃないか」と、
過去の測定結果から、
使うというやり方です。

そして、その場の局面に合わせて、
自分なりに編曲を変えて、
使ってみるということなのです。

そのような場面でこそ、
NLPテクニックも、
活きて来るものなのです。

そのため、
NLPの資格を、
勢い込んで取ったものの、
使い方がよくわからず、

そのまま放置してあるという人は、
まずは、
ゲシュタルト療法などでもよいので、
まずは、自分の内的感覚やシステムを働かす、
体験セッションを、数多く経験して、

現場感覚や暗黙知を増やしていくことが、
良いのです。

 

そうすると、

自分の感覚の中で、

NLPのテクニックが、

意味していることの、

原理的な仕掛けが、

見えてくることとなります。

 

そうなると、

それらを実践的に使う道筋も、

見えてくることとなるのです。

 

セッション現場での、

多様な情報の流れも、見えて来て、
NLPテクニックを使う、
アイディアやイメージも、
湧いて来るようになるのです。

そうなると、

単に、音(テクニック)を並べるだけではなく、
実際の、自分なりの生きた音楽が、
演奏できるようになってくるのです。

 

 

気づきや変性意識状態(ASC)の、

より総合的な方法論については、拙著↓

入門ガイド、

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

および、

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

をご覧下さい。

 

 

 

↓動画「変性意識状態(ASC)とは」

 

↓「ゲシュタルト療法と、生きる力の増大」

 

↓変性意識状態への入り方はコチラ

 動画「気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス」 

 

↓より多様で、深遠な変性意識状態については、コチラ

 動画「ゲシュタルト療法 変性意識 意識拡張 『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』」

日本のNLP(神経言語プログラミング)は、なぜ退屈なのか

 

◆日本におけるNLPの概況

さて、NLP(神経言語プログラミング)も、
日本に本格導入されてから、
20年ほどが経ち、
良くも悪くも、普及してきたと思いますので、
少し状況の総括をしてみたいと思います。

ところで、現在、本やスクールは多くあり、
その効果を、(過剰に?)謳っている一方で、
ネットを見ても、
「怪しい」「うさんくさい」
「効果がない」
などの言葉も、散在しています。

これらの言葉は、ある意味では、
皆、正しいのですが、
前時代の、歴史的な経緯を知らない方々、
特に、若い世代の方々にとっては、
どうも基本的な情報が不足しているようなので、
「本当のところはどうなっているのか」
ということを少し整理して、
まとめておきたいと思います。

◆日本への導入(輸入企業)の問題について

まず、
「怪しい」「胡散臭い」側面ですが、
これは、その通りであり、
それは、日本における導入の経緯や、
輸入会社(企業)に関係している事柄です。

例えば、コーチングでさえ、元々は、
商業セミナー(いわゆる自己啓発セミナー)を
運営していた会社が、
自己啓発セミナーに代替する商品として、
輸入したという導入経緯があります。

そのため、
方法論自体の真偽は、
脇に置いておくとしても、
その前段階で、
一種のうさんくささや、
嘘があるわけなのです。

導入した会社が、
その方面での素養や意欲もなければ、
方法論的内容や効果よりも、
金儲けになることを、
主眼としていたからです。

しかし、コーチングも、
普通の人たちが、
徐々にやるようになって来て、
方法論的に修正を加えていくことで、
まともな方法論に、
少しずつ近づいてきたという経緯があります。

これは、
NLPにおいても、
少し似たような側面があるのです。

そのため、
NLPを学んでみたいという人は、
スクールの各団体や主催者が、
どういう出自を持っていて、
心理を扱う最低限の素地があるか、
また、
NLPの原理は何であり、
どういう適用や効果を持っているのか、
ということを、
見極めておくことをおすすめします。



◆カウンター・カルチャーとしてのNLP その出自と前提

さて、もうひとつ、
NLPが、日本でわかりにくい側面は、
オリジナルのNLPが、その出自として持っている、
カウンター・カルチャーの、
文化的な意味合いや創造的なアイディア(沸騰)が、
感覚的に理解されていないことです。

カウンター・カルチャー(対抗文化)の思潮とは、
ヒッピー云々のような、
表面的で、風俗的な流行とは関係のない事柄です。

アップルのスティーブ・ジョブズが、
サンフランシスコ禅センターに、
熱心に通ったのは、
別に遊びでも、流行のためでもありません。
感覚の深いところに根ざした直観であり、
共鳴だったのです。
そこのところが分からなければ、
ジョブズのことも理解できないのです。
また、ビートルズでさえ、決して流行で、
超越瞑想を行なったわけでも、
それで、終わったわけでもないのです。
http://www.tm-meisou.org/blog/archives/247

さて、
NLP神経言語プログラミングは、
グリンダー博士とバンドラー博士によって
パールズ、エリクソン、サティアなどを、
モデリングしてつくられたとされています。

ところで、アメリカにおける心理療法は、
日本のものとは違って、ずっと、
一般の人々の生活の近くにあるものです。
自分の精神分析医を持つことが、
ステータスだったこともある国です。
(映画などでも見かける風景です)

その流れで、60年代、
カウンター・カルチャー隆盛の時代には、
一般の、感度の高い人々が、
ゲシュタルト療法や、エンカウンター・グループ等を、
治療のためではなく、心や創造力を解放する手段として、
気楽に体験したわけです。
治療のために、ドラッグ(薬)を使うのではないのと、
同じことです。
その文脈で、エサレン研究所なども注目されたわけです。

そしてまた、その周辺には、
それらの手法を、見よう見まねで取り入れた、
カルト系や商業系の、自己啓発セミナーたち、
エストやその他が、非常に沢山あったわけです。
牧師や導師(グル)の説教や、
モチベーション・スピーカーの講話が、
巷に溢れている世界にあっては、
ごくありふれた風景だったわけです。

そして、
グリンダー博士も、バンドラー博士も、
もともとの専門領域は、言語学や数学であり、
専門の心理系ではなかったのです。

ただ、上記の背景もあり、体験的心理療法は、
必ずしも専門領域だけに閉ざされていたわけでは、
無かったのです。
(元々、バンドラー博士は、
パールズの逐語録作成などを手伝っていましたが、
その語り口は、どこか部外者的です)

そしてまた、
本当に、実際的な効果だけを求めるなら、
心理系の専門領域などというジャンル分けも、
あまり意味を持たなかったのです。

彼らが、パールズ、エリクソン、サティアと、
流派もバラバラな人々を、モデリングした背景には、
そのようなフリキシブルな前提があったわけです。
そのため、メイン・ストリームの学問を疑っていたし、
そもそも評価していなかったのです。
そのことをうかがわせる、興味深いエピソードがあります。

NLPが、一部で話題になり出した当初、
グリンダー博士とバンドラー博士らは、
家族療法で有名なMRI(Mental Research Institute)に呼び出されて、
デモンストレーションをやらされたようです。

グリンダー博士曰く、
「MRIの奴らは、度肝抜かれていた」とのことで、
その結果、MRIでは、
NLPについて、一切言及しないようにと、
緘口令が敷かれたそうです。

若き日の、悪態つきのバンドラー博士が、
どんな挑発的な言辞で、
旧弊なセンセイたちをキリキリ舞いさせたのかはわかりませんが、
その場面を想像してみると、らしいエピソードです。

ところで、
アカデミックの世界などに持ちこんだら、
NLPは潰されていただろうというのが、
グリンダー博士の見解のようです。

そして、より一般の人々に訴える方向で、
NLPを普及させる方に向かったわけです。
そもそもが、カウンター・カルチャーなので、
そこのところは、問題ではなかったのです。
そして、良くも悪くも、
普及したというのが現状なのです。

このあたりのコンテクストが、
学問的なことは、正解であると思い込んでいる、
物事を信じやすい日本人には、
分かりにくい側面でもあるのです。
 

 

◆人生戦略のツールとしてのNLP

さて、それでは、
「NLPとは何か」といえば、
それは、
「単なる心理学ツールの寄せ集めである」
ということです。

そのため、
どのようなコンテクストで利用すれば、
NLPの手法は効果を出すのか、
そこのフレームが押さえられていないと、
NLPも意味を持たないわけなのです。

そして、そのことでいうと、
NLPは、そもそも、
カウンター・カルチャーを前提としたものなので、
人間(人生)そのものを、人生の質を、
旧来の姿にない新しい形に、創り変えていくという、
オルタナティブなヴィジョンを、
背景に持っていたのです。

ところで、彼らは、
グレゴリー・ベイトソンに、
初期の本の序文を書いてもらっています。

「グリンダーとバンドラーは
我々がその時に直面していた問題に
直面したのであり、
その結果が、このシリーズである。
彼らには我々が持っていなかった
―あるいはその使い方が分からなかった―
道具がある。
彼らは言語学を、
理論の基礎に置くと同時に、
治療の道具にすることにも成功した。
彼らは精神医学の現象を
これで二重に照合して確かめることができ、
今なら私にもわかるが、
その時には残念ながら見逃していたことを
彼らはやりとげたのである」
『人間コミュニケーションの意味論』
ベイトソンによる序文、尾川丈一訳(ナカニシヤ出版)

そのベイトソンは、
人類学や精神医学の実証研究から、
私たちの、通常の「心」も、
(彼の学習理論にしたがって)
習慣による二次学習の結果であると、
洞察していました。
そして、それを変化させるのが、
より上位階層レベルの学習、
三次学習(学習Ⅲ)であると考えたわけです。
「気づきと変性意識の技法 基礎編」

ベイトソンは、
二次学習発生の由来が、おそらく、
問題解決に費やされる思考プロセスの経済性である、
と指摘したうえで、以下のように記しています。

「『性格』と呼ばれる、その人にしみ込んださまざまの前提は、
何の役に立つのかという問いに、
『それによって生のシークェンスの多くを、
いちいち抽象的・哲学的・美的・倫理的に分析する手間が省ける』
という答えを用意したわけである。
『これが優れた音楽がどうか知らないが、しかし私は好きだ』
という対処のしかたが、性格の獲得によって可能になる、という考え方である。
これらの『身にしみついた』前提を引き出して問い直し、
変革を迫るのが学習Ⅲだといってよい」
『精神の生態学』佐藤良明訳(新思索社)

「習慣の束縛から解放されるということが、
『自己』の根本的な組み変えを伴うのは確実である。
『私』とは、『性格』と呼ばれる諸特性の集体である。
『私』とは、コンテクストのなかでの行動のしかた、
また自分がそのなかで行動するコンテクストの捉え方、
形づけ方の『型』である。
要するに、『私』とは、学習Ⅱの産物の寄せ集めである。
とすれば、Ⅲのレベルに到達し、
自分の行動のコンテクストが置かれた
より大きなコンテクストに対応しながら行動する術を習得していくにつれて、
『自己』そのものに一種の虚しさirrelevanceが漂い始めるのは必然だろう。
経験が括られる型を当てがう存在としての『自己』が、
そのようなものとしてはもはや『用』がなくなってくるのである」
(前掲書)

「習慣の束縛から解放されるということが、
『自己』の根本的な組み変えを伴うのは確実である。
『私』とは、『性格』と呼ばれる諸特性の集体である」
「要するに、『私』とは、学習Ⅱの産物の寄せ集めである」
「これらの『身にしみついた』前提を引き出して問い直し、
変革を迫るのが学習Ⅲだといってよい」
というようなヴィジョンが、
カウンター・カルチャーを背景に持ち、
ベイトソンに序文をもらい、
天才肌のパールズ、エリクソン、サティアと交流し、
その方法論を抽出・再構成していった若者たちにとって、
どのような、人間(人生)の、
あるべき未来を夢想させたかという点は、
想像するだに、クリエイティブで刺激的な事態です。
そこに、NLPの原風景があるわけです。
NLPの少しSF的で、遠大な含意は、
そのような点にもあるのです。

そのため、
はじめから「NLPの手法ありき」で、
物事を考えても、イメージはひろがらないし、
あまり成果の出るものでもありません。
そのような、創造性を欠いた現状からも、
グリンダー博士は、NLPの未来には、
悲観的なようです。

そのことは、
文化的前提のない、日本においては、
なおのことなのです。
そしてまた、ここが、
日本のNLPが、
とりわけ退屈になってしまっている、
要因のひとつでもあるのです。

NLPカリキュラムの、既存の手法ありきで、
それをいっぱいいっぱいに試してみても、
あまり効果の出るものではないのです。
また、
背景のヴィジョン(フレーム)がきちんとないと、
そもそも、
NLPが作用するフレーム自体も、
生まれて来ないのです。

大きな人生の、得たい方向性(戦略)を組み立てる中で、
また、セッション現場のリアリティの中で、
どのような要素(場面、局所戦)に、
適用し、位置づけたら、
NLPが効果を生むのかを見極めていくことが、
まずは、NLPをイメージ豊かに使うコツとなるのです。

そのため、
あるいは、逆にいえば、
NLPを、あまり真剣にとらえずに、
アートやSF的なエンタメのひとつとして、
まずは自分で試してみて、
楽しんでみる位のスタンスの方が、
何かしらの人生のヒントを、
つかめるのかもしれません。

※気づきと変性意識状態(ASC)についての、
総合的な方法論は、拙著↓
入門ガイド

→内容紹介『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』
また、
よりディープな内容は

内容紹介『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
をご覧下さい。

 

 

↓動画「変性意識状態(ASC)とは」

 

↓動画「変性意識 映画『マトリックス』のメタファー 残像としての世界」

 

↓動画「ゲシュタルト療法と、生きる力の増大」

 

↓変性意識状態への入り方はコチラ

 動画「気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス」 

 

↓より多様で、深遠な変性意識状態については、コチラ

 動画「ゲシュタルト療法 変性意識 意識拡張 『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』」

サブモダリティの拡張 NLP(神経言語プログラミング)とビートルズ その2

◆サブモダリティの改変

さて、NLP(神経言語プログラミング)において、
サブモダリティの改変という技法が、
そのセッション(ワーク)で、
使われることがあります。

サブモダリティ(下位様相)とは、
モダリティ―視覚、聴覚、触覚などの、
各表出(表象)体系を構成する、
下位の構成要素ともいえます。
例えば、視覚においては、
その映像を構成する、
明度、鮮明度、カラーor白黒、サイズ、コントラスト、距離、位置、
などが、サブモダリティです。
喩えですが、テレビのツマミによって、
変化するかのような各属性、
調節が可能な要素たちです。

実際のNLPのセッション(ワーク)における使い方でいえば
クライアントの方の、
或るネガティブな体験には、
その体験内容と結びついた(フレーム化された)、
サブモダリティがあると考えます。

そのため、
フレーム化によって、
望ましくない体験と結びついた、
サブモダリティを改変することで、
望ましい状態に創り変えるのが、
サブモダリティに焦点化した技法となります。
(フレーム自体を改変するのは、
リフレーミングという技法になります)

そのように、
サブモダリティは、
私たちの経験内容を記憶し構成する、
基本的な素材となっていると、
考えられるのです。


◆ビートルズ『イン・マイ・ライフ』とサブモダリティ

さて、以前、
才能における相補性ということで、
NLPとビートルズを例に出したので、
今回も、ビートルズにまつわる個人的な事例を、
エピソードとして使ってみたいと思います。

ビートルズのアルバム、
『ラバー・ソウル Rubber Soul』の中に、
『イン・マイ・ライフ In My Life』という、
名曲があります。

ジョン・レノンが、
ヴォーカルがとっている曲で、
本人のコメントもあり、
ジョン・レノンの曲とされているものです。

筆者も、昔から、
好きな曲ではあるのですが、
どこか感覚的に、
違和感を覚えてもいたのです。

というのも、
筆者にとって、
ジョン・レノンの曲は、
曲の由来(根っこ)が、
「すみずみまで(水晶が澄みきったように)分かる」
という感覚があるからです。
しかし、
『イン・マイ・ライフ』だけは、
素晴らしい曲で、好きな曲ではあるものの、
「どこか、分からない感じ」
というのがあったからでした。

しかし、後年、
ポール・マッカートニーが、
『イン・マイ・ライフ』は、
自分が書いた曲だと、発言していることを知って、
長年の謎が氷解したのでした。
ポールは、曲の構造からしても、
自分の曲だと証明できる、
ジョンが忘れただけだ、と言っているようですが、
さもありなんという感じなのです。

さて、それでは、
筆者の中で、
何がジョンの曲で、何がポールの曲だと、
感じ分けていたのでしょうか。

それこそが、曲を聞いた時に、
筆者の中で、自然に組成される、
サブモダリティの質性(特徴)だったのです。

筆者個人にとって、    
ジョンとポールの曲は、
サブモダリティとしては、
決定的に違うものでした。
ジョンの曲の、密度や屈曲と、
ポールの曲の、のびやかさと明るさとは、
明確に違うサブモダリティなのでした。
無意識で感じ取られる、
微細な様相においてもそうなのでした。
そして、個人的には、ジョンの曲は、
感覚の近さからか「根から分かる」感じがしたのでした。
一方、ポールの曲には、
どこか、曲の由来(根っこ)が、
「分からない」感じがあったのでした。
そして、それがどこか神秘的な質性でもあったのでした。

『イン・マイ・ライフ』は、
ジョンの曲だと信じ込んでいたため、
実際に組成されるサブモダリティとの間に、
齟齬や違和感が生じていたのでした。

ところで、
音楽を聴くときには、
曲の中に、心身を投影して、
その内的体験として曲を感じ取るわけですが、
その風景として、
サブモダリティが組成されるわけです。

そして、
その曲によって組成されるサブモダリティと、
自分の元々の、内的な経験(趣味)を響き合わせて、
合う合わないとか、好き嫌いとかを、
判断している訳です。
また、「分かる」などという幻想を、
創り出しているわけなのです。

しかし、サブモダリティの、
この内的一貫性を把握しておくことは、
対象物を理解する上での、
トラッキング(追跡)・システムとしても、
重要な働きをしてくれるものなのです。
『イン・マイ・ライフ』の事例は、
そのような意味でも、
興味深い事例となったのでした。

ところで、
多くの人にとっても、
好きな趣味の中での、
各種の感覚情報の差異は、
大体、サブモダリティの一貫性として、
把握されているものなのです。


◆投影された身体と、サブモダリティの拡張

さて、
の中では、
自らの身体の投影を通して、
私たちが世界をとらえ、
構成していく様子を記しました。    

メルロ=ポンティのいう、
「画家は、
その身体を世界に貸すことによって、
世界を絵に変える」
『眼と精神』木田元他訳(みすず書房)
という言葉などを素材に、
そのことについて見ました。

そのような身体の投影の結果として、
私たちは、自己の世界の表象を、
作っているのです。

ところで、
このような身体投影の結果として、
内的表象を作る際にも、
強度の差異は各種あるものの、
サブモダリティも、
同時に、生成・組成されているのです。

生活の中で、さまざまな事柄を、
身体の投影を通し、
物事を経験・学習する中で、
体験内容のコンテクスト化やフレーム化も生まれれば、
基礎素材としての、
サブモダリティの生成と編成も、
行なわれているわけです。

そのため、生活史の中で、
何らかの問題的なフレームが発生した場合に、
問題あるサブモダリティも生まれてしまうのです。
それが、前段で見た、
NLPのセッション(ワーク)による
サブモダリティ改変のアプローチにも、
つながるわけです。

ところで、実際のところ、
サブモダリティの質性自体は
価値中立的であり、
それ自体は、良いものでも悪いものでも、
ありません。
強烈なサブモダリティが、
問題であるということではないのです。

問題なのは、
サブモダリティと、
否定的(悪しき)体験との、
フレーム化・コンテクスト化なのです。
この関係づけを改変するのが、
リフレーミングといわれる技法です。

また逆に、芸術などでは、
強烈なサブモダリティの方が
効果としては、
有効だったりもするのです。

さて、ところで、
私たちの普段の生活における
創造的な側面に目を向けてみると、
例えば、
何か貴重で冒険的な体験をした場合などには、
私たちの身体感覚に深い刻印が刻まれ、
身体感覚が拡張したかのような実感を、
得ることになります。
また同時に、
その経験内容(領域)を表象するサブモダリティも
改変(拡張)された感じがします。
これは、サブモダリティの「創造的な側面」です。

そのため、
新しい未知の体験を得て、
身体感覚が拡張したときには、
そのサブモダリティをしっかりと
感覚と脳に定着させていくと、
その経験が、学習として深まり、
自分の中でより、再コンテクスト化、
再フレーム化がはかどります。
高次階層の学習も進みます。

一方、
積極的で能動的な身体の投影を通して、
サブモダリティが、
わずかに拡張されるような
経験を持つこともあります。

芸術における体験などが、
それです。

その際、私たちの内側では、
実際に、
身体やサブモダリティが拡張され、
改変される体験とも、
なっているのです。

実際、
芸術におけるエネルギッシュで、
積極的な取り組みの中では、
(創作ばかりでなくとも)
自分自身の既存の身体感覚や、
固定化したサブモダリティを、
流動化させ、解放させていく効果があります。

慣れていないジャンルの芸術に、
積極的、意欲的に身体を投影して、
内的に把握しようとする努力は、
私たちの持っていた、
既存のサブモダリティや内的な表象を、
柔軟にして、
解放・拡張していく訓練にもなるのです。
それは、
多くの身体訓練と、
同様の働き方をするのです。

そのように、
私たちの身体感覚とサブモダリティは、
深く同期しているというわけなのです。

それがために、
スポーツ・トレーニングにおいても、
コーチングにおいても、
ヴィジュアライゼーションや、
イメージ・トレーニングが、
実際的・実利的な効果を、
発揮するというわけなのです。
ここには、
興味深い心身の領域が、
大きくひろがっているのです。


※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への
より総合的な方法論については、拙著↓
入門ガイド
および、
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
をご覧下さい。




【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

【PART2 Standard】
気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
気づきと変性意識の技法 上級編
変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
その他のエッセイ

【PART4 当スペース関係】
フリー・ゲシュタルトについて
セッションで得られる効果
なぜ、ゲシュタルトなのか
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才能における相補性 NLP(神経言語プログラミング)とビートルズ

さて、ここでは、
異質な才能の間における、
相補性や相乗性ということについて、
考えてみたいと思います。

以前、別のところで、
NLP(神経言語プログラミング)の創始者、
パンドラー氏とグリンダー氏における、
類推される役割分担について触れました。

ところで、NLPは、
優れた人の持つ「天才性(才能)」をモデリングすることや、
その再現可能性について、多くを語ります。
しかしながら、
バンドラー氏とグリンダー氏が決別した後の、
個々の(ソロの)仕事を見ると、
2人が共同で仕事をしていた時代ほどは、
創造的なことを行なっていないというのは、
とても暗示的です。
事態は、そんなに簡単な事柄ではないわけです。

これらの事例について分析することで、
私たちは、創造性の秘密について、
一段深いレベルで把握できる事柄があります。
そして、それは、
私たちの内なる性向への意識化を生み、
自己の創造性(行為)を、
一段階進化させることにもつながるのです。

 
◆NLPの場合

さて、卓越した能力を持つ対象者を、
モデリングすることを標榜するNLPですが、
そのアイディアの出どころは、おそらくは、
バンドラー氏の、優れたモノマネ的な才覚に、
由来するものと推察されます。

真似ることが、学ぶことの始まりだとは、
私たちが子どもの頃によく聞かされた言葉です。

さて、類推ですが、バンドラー氏は、
身体的、無意識的なレベルで、
対象者の内的世界に入り込み、
それを把握し、再現する能力に長けていたのだと思われます。
(初期の場合は、パールズやエリクソンが対象でした)

「サブモダリティ」のアイディアが、
バンドラー氏からもたらされたというのは、
大変示唆的です。
彼自身が、対象者を、内側から把握する際に、
そのような内的な表象世界(像)を感じ取り、調整しながら、
対象者の「見て・聞いて・感じている世界」を、
再構成していったのでしょう。
そして、そのベスト・パフォーマンスを、
盗んで(再現して)いったのでしょう。

一方、グリンダー氏は、そのような微細な情報群を、
対象化し、構造化し、記述する能力に、
長けていたのでしょう。

そして、この2人の才覚の組み合わせにより、
ブラック・ボックスのように見なされていた、
「天才(卓越した能力)」を、
盗み取り、再現可能なものにするという、
初期のNLPのアイディアが生まれたのだと思われます。

いわば、アソシエート(同一化)とディソシエート(脱同一化)を、
組み合わせた技法です。
そして、これは、原理の組み合わせであると同時に、
2人の優れた才能の組み合わせだったわけです。

そして、
この「同一化する力」と「対象化する力」の、
対極的(両極的)な力を結合させ、振幅させ、
ともに優れて発揮させたところに、
初期のNLPの創造性があったわけです。
そして、2人の決別により、
片翼飛行となり、
当初の創造的な沸騰性を、
失ってしまったわけです。

ところで、このような、
創造的要素における役割分担は、
共同創作の現場では、
つねに起こっているものです。
おおむね、無意識的になされているため、
自覚されてはいませんが。


◆ビートルズの場合

たとえば、ビートルズのような、
並外れたアーティストの場合でも、
そのような事態は起こっています。
ここでは、そのことを事例に取り上げて、
このことを少し見ていきたいと思います。

NLP同様に、
ビートルズにおいても、
グループ解散後のソロの仕事と、
グループ時代の作品に、
優劣の差があることは、
明瞭にわかります。
ビートルズという集団性が、
その天才性の要件だったわけです。

そして、ここでも、
メインのソングライター・チーム、
ジョン・レノンと、ポール・マッカートニーの間に、
おおよその役割分担が類推されるのです。

さて、彼らはともに、
美的な創造能力において非凡なものを、
持っていたわけですが、
(また共通する似た点を持つが故に、
先鋭に共振したわけですが)
その性向として、違いがありました。

2人の中では、
ジョン・レノンの方が、
より精神的で、作家的な要素を
強く持っていたといえるでしょう。

一方、ポール・マッカートニーの方が、
芸術家的で、音楽家的な要素を、
強く持っていたといえるでしょう。

そして、ジョン・レノンの持つ、
剥き出しの直接性や、トリックスター性(新奇性、悪戯性)が、
その場に留まることや、同じことを繰り返すことを、
拒否する方向を推進しました。

一方、ポール・マッカートニーの方は、
より美的で、完璧な音楽的造形の才能を持っており、
一種、非人間的(天上的)な均整や、
作品のより完全な結晶度を駆動することになったわけです。

「ビートルズのレコーディングとは、ポールの曲の録音。
余った時間で、他の人の曲を録る」とは、
ジョンのボヤキですが、
観念したイメージ通りのものを完全に仕上げたい、
(そのために何回も録り直す)
ポールの非妥協的な情熱をうかがわせます。

そして、そのような性向の二人、
ジョンの絶えず問いかけ、
突破する先鋭性、超出性と、
ポールの並外れた強度で、
完璧なものを造形する才能が、
激突し、補い合い、相乗効果を生むことで、
ビートルズの斬新で発明的なアウトプット、
時代の音楽を刷新する、
新奇で美的な造形が創り出されていったわけです。

このことは、
二人が分かれた後の
個々のソロの作品を見ることで、
より明瞭に見て取れます。

ジョンのソロ作品は、
作家的には、どれも興味深く、
卓越した表現と内容を持っていますが、
作品の結晶度としては、
内容に較べて、
どこか詰め切っていない感じ、
惜しい感じが残っています。
もっと完璧な結晶度を実現したら、
もう一段輝きを増したろう、
もっと並外れたものになったろうと、
思うものばかりです。

一方、ポールのソロ作品は、
どれも均整の取れた
美的な結晶体としては、
申し分ないのですが
どこか手馴れた職人芸と見える面があり、
物足りなさが残ります。
芸術が必要とする、
一閃のような先鋭性や、過剰性がなく、
人格的な面では、どこか凡庸な面さえ感じさせます。
ポールが、音楽的な天才に比べて、
どこか侮られがちなのは、
そのような性質にも由来するのでしょう。
一方、ジョンの方は、
その早世のせいもありますが、
(実態から少しずれた)
カリスマ(セイント)的なイメージを残したわけです。

そして、つくづく思われるのは、
ビートルズにおいては、
この二人の持ち味が、
絶妙なバランスで、融合し、激突し、
共振することで、
飛躍的で、超出的なアウトプットが
生み出されたのだということです。


さて、ところで、
私の中には、
ここで見たような対極(両極)的な能力が、
多く存在しています。
私たちの中には、
ジョンやポールがおり、
バンドラー氏やグリンダー氏がいるということです。
また、その他、多くの才能の対極的なセットが、
存在しています。

そして、私たちが、
一次元高いアウトプットを出そうと思う場合には、
このような、
自己の、内なる両極性(能力)を意識することが、
重要となるのです。

「天才性」のモデリングという意味でも、
自己の強い部分を促進・増幅し、
一方、自分の弱い部分を育成し、鍛錬することが、
必要なわけです。
これは、日々、意識して、
自分の性向に取り組むことで、
確実に変化を起こせる事柄です。

そのことで、私たちは、
自己の創造性を、
最終的には、
より心の全体性を含んだ、
精神の根源的な発現に変えることができるのです。

そして、
その結果としてのアウトプットも、
当然、より高い次元の内実を、
持つことになるのです。


※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への

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入門ガイド
および、
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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

【PART2 Standard】
気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
気づきと変性意識の技法 上級編
変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
その他のエッセイ

【PART4 当スペース関係】
フリー・ゲシュタルトについて
セッションで得られる効果
なぜ、ゲシュタルトなのか
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なぜ、ゲシュタルトなのか 出会いと選択

さて、クライアントの方に、
日本では、まだマイナーな(?)、ゲシュタルト療法を、
筆者自身が、どのように見出し、
主たる方法論に、

「フリーゲシュタルト」として、

すえたのかと、
たまに聞かれることがあります。

 

数ある方法論の中から、

ゲシュタルト的アプローチ(ゲシュタルト療法)を、

選んだ、いきさつについてです。


そのような時、そこに至った経緯を、

いろいろとお話をするのですが、
その話が、ゲシュタルト療法の特質をよく伝え、
クライアントの方の、
取り組み方の参考になるということが、
わかって来ました。
 
そのため、
ここでは、筆者自身が、
どのようにゲシュタルト療法を、

見出し、位置づけ、

どこにメリットを感じたのか、
また、それを、どのように、

応用的に活用することで、
自分の能力を拡大し、
人生を変えていくことになったのか、

また、他の方々に、

ご提供する方法論とするに至ったのか、

そのことについて、
少し書いてみたいと思います。
 
 
①人生の変化(突破口)を求めて

さて、ゲシュタルト療法との出会いは、
その昔、自分の能力や創造力を拡張する、
効果的で明確な方法論がないかと、
体験的心理療法の領域を、
色々と探している中で起こりました。

その当時、
仕事面においても、

生活面(ライフワーク)においても、
自分の能力・創造力に、

非常な行き詰まりを感じて、
変化の突破口を探している時期でした。
 
会社の配置転換なども不如意で、
仕事では、毎日、人生の時間を無駄にしていると、
焦っている状況でした。
このまま毎日、同じようなことを繰り返していても、
人生が変化しない、

突破口がないと感じていたのでした。
 
ただ、他人や会社を当てにしていては、
状況を打開できないこともわかっていました。
自分で状況をなんとかするしかなかったのです。
そのために、自分の能力や創造力自体を、

もう一段、ブレイクスルーさせる必要を、

どこかで感じてもいたのでした。
 
また、同時に、
当時は、時代の変化の時期、
インターネットが急速にひろまっていく、

時期でもありました。
社会インフラとしてのネット普及が起こり
情報コミュニケーションの形態が、

変わり始めていました。

そんな中で、
自分がそれまで働いていた既存の業界、

既存の事業、既存の仕事のスキルが、

皆、急速に陳腐化し、

無価値になることが予測されました。
 
自分が、長年苦労して得た、
わずかばかりのスキルでさえ、
さきの世の中では、

もうなんの役にも立たなくなる。

寄りどころとすべきスキルも、
藻屑のように消えてしまうということが、

わかっていたのでした。
 
そのような、重い閉塞感の中で、
技術の進歩や、社会環境の変化に左右されずに、

普遍的な価値を持つ、
原理的なスキル、能力とは何だろうか。
そういうものを得られないかと、
考えていたのでした。
 
まったく先の見えない、

行き詰った状況の中で、
あてどない焦燥感に、

駆られていたのでした。

また一方、多少、知見や、

変性意識状態(ASC)の経験もあったので、
頭で考えるだけの方法論(知識学習、資格取得など)では、

付け焼き刃にすぎなく、
能力・創造力や人生を、

根本的な深いレベルでは変えられない、
飛躍を起こせない、

ということもわかっていました。

(実利的な知識だけの学習は、

後からでも、充分、間に合うものでした。

優先順位の後に来ると考えました)

 

まずは、

能力や創造力を生み出す基盤である、
自分の感覚や感情、意識や心(性格)に、
直接的に介入(作用)し、
その構造やプログラムを変えていくような、
心理学(心理療法)に近い方法こそが、
抜本的な変化を起こせるものだろうと、
当たりをつけていたのでした。

内的な能力の開発や、それへの自信・確信こそが、

優先されたのです。

それを、一秒でも早く(齢が少しでも若く)、

可塑性の高いうちに手に入れ、

心の基盤に、変化を起こしたいと考えたのでした。

 

 
②心理学・心理療法に関して
 
さて、後に、

ゲシュタルト療法を発見するわけですが、
そもそも、心理学自体には、

十代の頃から関心があり、
フロイトらの精神分析や、精神医学の書物などは、
早くから読み漁っていました。
自分の心に響くものがあったのでした。

大学の学部選択としても、考えたことがありました。
実際、大学の教授の中には、
精神分析の対象関係論やメラニー・クラインについて、
非常に深いレベルで語れる先生などもいて、
そこでは、さまざまな恩恵を、

得ることにもなりました。
 
しかし、その時、すでに感じていたのは、

解釈を主とする心理学というものは、
心の実体に解離した言葉をつむぐだけであり、
解離を深めこそすれ、
心に触れたり、心を変えたりすること自体には、
ほとんど役に立たないということでした。

理論のお話は、物語でしかなかったのでした。

 

心を変えるには、

もっと直接的に、心(心身)に作用するような、

実践的(実在的)な方法論が、
必要だと理解されたのでした。
 
 
③体験的心理療法周辺の探索
 
さて、そのような、
行き詰まりと焦燥感の中で、
能力を拡張する、実効的な心理学として、
さまざまな体験的心理療法の周辺を、
探索することになったのでした。
また、NLP(神経言語プログラミング)やコーチングなども、
発見していくことになったのでした。
 
そして、そのうちに、
さまざまな実体験を通して、
その方法論的世界(業界)の、
色々な実態が、マップ(地図)のように、

わかって来ることになりました。

「心理的変容の技法 見取り図」

「【PART1 Basic】ゲシュタルト療法」

 
体験的心理療法の中には、たしかに、
ブリージング・セラピーのように、
非常に強力に、心身に作用し、

強度な変性意識状態(ASC)をつくり出すことで、
プログラミングを、
書き換えるものがあります。

たしかに、その体験は、

筆者の人生を、一変させました。

→拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』参照
 
しかし、その効果を、
仕事(日常生活)での能力や、創造性として、
実際的にどう活用するかというと、
それは縁遠いものでした。
効果の領域が、
深すぎた(基盤的すぎた)のでした。

また、コーチングやNLP(神経言語プログラミング)は、
体験的心理療法に較べると、
心のプログラミング変更を起こす点では、
威力の弱いもの(浅すぎたの)でした。
その場でその気になるだけ、
といった物足りないものでした。
筆者が欲していたのは、
能力を拡張するために、
心理プログラミングを、
真に恒久的に書き換える方法論だったのです。
 
つまり、どのような方法論も、
筆者が当時、欲していたような、
現実的に効果を出し、
能力・創造力を拡張するための変化の技法としては、
充分ではなかったのでした。

もっと適切なバランスや 強度をもった方法論が、

求められたのでした。


 
④人生を加速・拡張する方法論としてのゲシュタルト療法
 
そのような試行錯誤の中で、
「ゲシュタルト療法」に、

出会うことになったのでした。
 
ゲシュタルト療法も、
心理療法の世界では、
有名な(古典的な)ものなので、
名前だけなら、非常に早い時期に知っていました。
しかし、

何を行なうかは、それとなく分かっていても、

いまひとつ、

「効果のイメージ」がつかなかったため、
後回しにしていたのでした。

(効果がないと思っていたのでした)

 
しかし、機会があって、
それを体験した時に、
(予想とは大きく違って)
これこそが、自分が探していた方法論に、
最も近いのではないかと、

感じられたのでした。

ここに、人生を変える鍵があるのではないかと、

直観したのでした。

それくらい、

その場で分かる、

速効的な効果があったのでした。

 

自分のプログラムが、

書き換わる変化を、

その場で、体感できたのでした。

また、

その軽微な変性意識状態についても、

強い感銘を受けたのでした。

 

変性意識のせいで、

普段は、気づけないようなことに、

気づけたり、

普段は決して(恥ずかしくて)、

表現しないようなことを、

表現することができたのでした。


そして、

それは実際、結果的に、
当時、筆者が感じていた人生の行き詰まり、
能力や創造力、意識や感情、

心の限界に対する、
〈突破口〉となっていったのでした。
 
いざ集中して取り組んでみると、
それは、「まるで魔法のように」

効果を発揮し、
自己の能力を根本的なレベルで、
拡張する方法論だとわかりました。

最初の一年の取り組みが終わった時、
自分で振り返り、

「能力前年比300%」と評価し、

ノートに記しました。
そのくらいに、
爆発的な変化があったわけでした。
 
また、前段で書いた、
社会の環境変化に左右されずに価値を持つ、
普遍的なスキル、能力という側面についても、
ゲシュタルト療法は、
そのような人間の基底的な能力・創造性を、
深く解放、覚醒させ、

利用可能なものにする方法論であることが、
わかったのでした。

(変性意識状態を経由して)

心の底から、

潜在能力を引き出す技法や、

セッション形式を、

具体的に持っていたからでした。

そして、その結果として、

自分の思考力、想像力、感情の自由、統合力、集中力、

心身エネルギーのすべてが、

バージョンアップしたことが、

わかったのでした。


ゲシュタルト療法の、
表現を主とした気づきの手法は、
単に治癒的な心理療法というだけでなく、
より普遍的な能力開発技法、

創造力開発技法としても、
応用可能な本質を持っていたのでした。

(また実際、後に、

人類学などとのさまざまな類縁性にも、

気づくことにもなったのです)


そのため、
このゲシュタルト療法に、
意図的に習熟することは、
あらゆる仕事を行なう中でも役立つだろう、
自分の地力としての才能や創造力を、
高めるのに役立つだろう、
と確信できたのでした。


そして、実際、

そのようなことになったのでした。

ところで、

筆者自身は、ゲシュタルト療法以外にも、

さまざまな体験的心理療法、プロセスワーク、

NLP(神経言語プログラミング)、コーチング、

シャーマニズム、野生の気づきの技法(訓練)、

各種の瞑想技法など、

多岐に渡る方法論を学びました。

 

また、その他にも、

多様で、深遠な変性意識状態(ASC)を、

数多く体験、遍歴してきました。

(ゲシュタルト・アプローチで、

心身が大きく流動化したせいでもありました)

その内容や「行きて帰りし旅」については、

拙著『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

にも、記しました。


しかし、

最終的なレベルで、
普通の日常生活にフォーカスし、
そこで創造的な成果(アウトプット)を出していくという
現実的、着実な効果の観点(操作性)からすると、
ゲシュタルト・アプローチは、
クライアントの方に、

習得(獲得)していただく方法論としては、
最適な性格を持っていると、

考えられたのでした。

また、心の流動性と解放を高める、

シンプルな原理のゆえに、

広大な意識拡張(変性意識)の方法論としても、

使用いただける点も、

魅力的な(重要な)ポイントであったのでした。

つまりは、

そのように、ゲシュタルト・アプローチは、

クライアントの方のニーズに合わせて、

対応できる自由度や、

方向性・焦点化が、

きわめて幅広く、かつ深いものであったのでした。

 

以上見てきたような、

紆余曲折を経て、

このような結果として、

最終的に、

「人生のマスター・キー」
としてのゲシュタルト・アプローチを、

「フリーゲシュタルト」として、
自分の主たる方法論として、

すえることにしたのでした。

また、クライアントの方に、

ご提供することにしたのでした。

 

さて、では、

ゲシュタルト的なアプローチは、
世の中の、他の方法論と較べて、
どのような点で、
自由で、効果的であるのかを、

挙げてみたいと思います。


◆変化作用(強弱・深浅)のバランスのよさ
 
ゲシュタルト的アプローチは、
通常のコーチングやカウンセリングと較べると、
「格段に深く」心理的変化を起こし、
また、プログラミング修正できる方法論です。
しかし、同時に、
その変化の度合いを、クライアントの方が、
ご自分で調節できるものです。
「やりたいことのみをやる」ことで、
強弱を、調節していけるのです。
無理のない安全な範囲で、
確実に変化をつくり出すことができる方法論と、
なっているのです。


◆変化の進捗をコントロールできる

また、そのように、
個々の変化の量を調節できるため、
長い期間に渡って、取り組む場合でも、
自分が変化していく量を、
自分でコントロールできるのです。
あまり急がずに、できる範囲内で、
変化を定着させながら、
プロセスを進めていけるのです。
その継続的な変化の推移を、
管理していけるのです。

 

 

◆自分で「体験の意味」を決められる

 

多くの心理療法他は、

セッションで、クライアントの方が、

体験した内容を、

教科書に合わせて、解釈しがちとなります。

これが、しばしば、

退屈で、抑制的なものになることもあります。

 

しかし、ゲシュタルト的アプローチでは、

クライアントの方自身が、

ご自分で、自己の体験の意味を、

納得的に、決めていけることになります。

 

そのことで、

ご自分の進化の里程標を、

ご自身で、創造的かつ統合的に、

区切っていけることになるのです。

 

例えば、筆者自身も、

クライアントの時代、

多様な変性意識状態(ASC)の体験を、

すでに持っていたので、

(ゲシュタルト療法の教科書とは関係ないところで)

その関連で、自己のセッション体験を、

自分で、さまざまに意味づけ、

再構成していきました。

そのことで、自分の中に、

統合感を生むことができたのでした。
 

 

◆ケンタウロスの領域としてのバランスのよさ

 

別のページ「【PART1 Basic】ゲシュタルト療法」で、

触れましたが、

ゲシュタルト療法は、

心身一元論的なアプローチなので、

心とからだを総合的にあつかっていくことが、

できるのです。

このことが、パワフルで、

エネルギーに溢れた統合状態を、

つくり出すことに、

最適なバランスを持つことになるのです。

 

 

◆日常生活や仕事に、直接的に役立つ
 
ゲシュタルト的アプローチは、
知覚力、集中力、想像力、思考力、
心身の感度の向上、
他者とのコミュニケーション能力等、
人間の基盤的な能力を高めます。
そのため、
実利的な仕事を行なう上での、
基礎力全般が高まることになるのです。
また、その一方で、
さまざまな生活上の課題に対して、
的確にテーマを絞って、
そこに解決のヒントを得ることができるのです。
その意味での、大変、
実利的な効果を持っているのです。

また、

セッション(ワーク)に習熟するに従い、

変性意識状態(ASC)にコンタクトできるスキルも、

上がっていきます。

これは、創造力開発に、

決定的に役立つ要素となるのです。

潜在能力を引き出すコツが、

つかめて来るからです。

 

このような特性を持っているがゆえに、
変化の方法論としては、
最適なものとなっているわけなのです。

 

このような、ゲシュタルト・アプローチの在り方を、

筆者は、よく、

登山のベースキャンプに喩えています。

ベースキャンプは、

日常的な生活の場よりも、

高い場所にあり、

かつ、山頂を狙える場所にあります。

 

ゲシュタルト・スキルを、

身につけることは、

自分の心身の中に、

このようなベースキャンプを、

つくることになります。

 

人生の中で、

そのようなベースキャンプ(基地)を持っておくことは、

人生に、新たな中心(センター)の感覚をもたらします。

日々の生活で、

創造性の高いアヴェレージ(平均点)を、

保っていられるのです。

 

日常的な雑事を離れて、

自分の中心(センター)にいつでも触れられる居場所が、

確保できるからです。

そして、その気になった際は、

いつでも、冒険的なピーク(山頂)に行くことで、

自分の限界を超え、

新たな成長を、獲得することができるからです。



さて、以上、
筆者自身が、

ゲシュタルト的アプローチ(ゲシュタルト療法)を、
どのように発見し、その効果の特性を見出し、
「フリーゲシュタルト」として、

現在の主たる方法論にすえたのかの由来となります。

 

ぜひ、ゲシュタルト・アプローチを利用して、

ご自身の大きな変化・変容を、

経験していただければと思います。

 

 

 

※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への、

より総合的な方法論は、拙著↓

入門ガイド

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

および、

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

をご覧下さい。

 

 

↓動画「ゲシュタルト療法と、生きる力の増大」

 

 

↓ゲシュタルト療法の基本は、第一部、第二部の解説を、ご参照ください

 

 

※ゲシュタルト療法技法の、応用的活用は、コチラ↓

心理的変容の技法 見取り図

 

 

 

 

ここでは、

当スペースで、取り扱っている

ゲシュタルト療法(体験的心理療法)や、

心理的変容の見取り図について、

解説しています。

 

上に図がありますが、

これは、心の大まかな構造モデルと、

それぞれの心の部分を対象とした方法論を、

イメージとして置いたものです。

 

全体の構図としては、

深層心理学などでいう、

意識、無意識の構造が、

上下に、配置されています。

 

また、これと、

(厳密に対照するわけではありませんが、喩えとして)

心の相対的な安定性を、

上下のタテ軸としておいています。

 

 

◆各種の方法論

 

心のモデルの上に、

方法論の名称が書かれています。

  

①コーチング (NLP)

 

コーチングは、

普通に健康な人の、

意識的な側面に、働きかける方法論であり、

クライアントの方の、

「願望達成」「目標達成」などを、

サポートする方法論です。

その人の動機を高め、意欲を促進し、

成果や願望の具現化に焦点化し、

方向づけていくような、

方法論となります。

 

また、

NLP(神経言語プログラミング)も、

心理療法に、その由来を、

持つものではありますが、

その効力の多くは、

比較的軽度な、知覚操作であり、

コーチング的な主旨や範囲内で、

応用的に活用していくのが、

通例となっています。

しかし、

当スペースでは、

心理療法や変性意識状態(ASC)と、

ミックスして使用することで、

より効果的な活用を、

行なっています。

 

 

②精神医学

 

症状の重い人を対象としており、

症状の抑制や、安定化を、

目的としています。

意識的に、コントロールできる領域が、

比較的少ないという意味合いで、

図の下の方に、位置づけましたが、

まったく「無意識」の世界である、

という意味合いではありません。

 

 

③(体験的)心理療法

 

心理療法は、

幅の広い範囲を持ちます。

心の「少し調子の悪くなった人」の、

サポートという側面から、

心の「病い」の治療という側面まで、

幅をもったアプローチとなっています。

(この不調と病の違い自体、

曖昧で、相対的なものですが)

 

また、心理療法は、

各流派によって、

重視(焦点化)する心の部分に違いがあるのと同時に、

心のプログラムを修正するための、

何がしかの具体的な技法を持っています。

「意識」と「無意識(身体)」の両方に、

働きかける方法論となっているのです。

 

図では、

円の大きさが、

意識よりも、上層部(Aゾーン)まで、

広がっています。

 

これは、特に、

体験的心理療法の実践の中では、

そのような、

日常意識を超えた領域にまで、

影響が及んでいくことを、

表しています。

 

 

④変性意識状態(ASC)

 

図の一番外側にまで、

大きな円として、

変性意識状態(ASC)が、

広がっています。

これ自体は、

私たちの意識の、

本来持っている自然な機能であり、

可能性です。

 

また、

変性意識状態(ASC)自体は、

意識の様態を指す概念であり、

心理療法の方法論ではありませんが、

心理療法の中で、

ごく自然に現れて来る、

基盤的な、意識状態となっています。

また、特に良し悪しの価値を持ちません。

それ自体は、ただの状態です。

 

しかしながら、

変性意識状態(ASC)は、

心理療法の技法や、

その他の気づきの技法と、

意図的に合わせて使うことで、

潜在能力と治癒力を活性化し、

私たちの能力を、

大きく拡大していきます。

 

そのため、

心をあつかう方法論の背後に、

自分の潜在能力と、変性意識状態(ASC)が、

あることを理解し、

信頼を置いておくことは、

アプローチに際して、

とても有効なことでもあるのです。

 

 

⑤気づきの技法

 

そして、左に、上下の矢印がありますが、

これら広範囲な心の諸領域を、

横断しつつ、自在に行き来できるのが、

私たちの〈気づきawareness〉の力なのです。

 

この〈気づき〉の一点を洩もらすとなく、

心の諸々に取り組むことにより、

私たちは、

心理的な統合と、

拡張的な意識を、

手に入れることができるのです。

 

そして、

この〈気づき〉の力の、

原理的な意味合いは、

禅や各種の瞑想技法と、

同じものであるのです。

つまり、これ自体は、

とても普遍的な原理なのです。

 

この〈気づき〉の力と、

変性意識状態(ASC)とを、

原理として、

組み合わせて活用するのが、

当スペースの特色でもあります。

 

 

……

 

さて、当スペースは、

ゲシュタルト療法という、

体験的心理療法をベースにして、

コーチングやNLPを、

構成的に使っていきますので、

上の図のような、

心の広い領域を、

カバーすることとなります。

 

特に、変性意識状態(ASC)を、

意識したアプローチを持ち、

心の潜在能力や、

心の高位の要素(X意識状態等)をも、

フォローしていくことができます。

(図のAゾーンの領域)

 

また、それらの能力を組織化して、

現実的なアウトプット(成果)を出すことを、

重視していきます。

 

このことが、

クライアントの方の、

心の統合を深めることともに、

卓越した創造性を開発する方法と、

なっている理由でもあるのです。

 

 

※当スペースの、

気づきや変性意識状態(ASC)を含めた、

より総合的な方法論については、拙著↓

入門ガイド、

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

および、

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

をご覧下さい。

 

 

 

↓動画「ゲシュタルト療法と、生きる力の増大」

 

↓動画「気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス」

 

※多様な変性意識状態についてはコチラ

↓動画「ゲシュタルト療法 変性意識状態 エクスタシィ(意識拡張)」

自己啓発セミナーとは

_SL500_

さて、

体験的心理療法の説明をすると、

人によっては、

かつて流行し、社会問題にもなった、

「自己啓発セミナー」を連想したりします。

ここでは、その関連について、

考えてみたいと思います。

 

 

◆自己啓発セミナーの系列

 

日本で広まり、現在も、

多く系列が残っているもの(大部分)は、

ライフダイナミック社のものです。

これは、おそらく、その名のとおり、

アメリカの「マインドダイナミックス」と

「ライフスプリング」とを合わせたものでしょう。

 

また、自己啓発セミナーを語る言葉の中に、

ベトナム帰還兵用プログラム云々というものがありますが、

実際のプログラムを見ても、

戦争後遺症をケアできる内容などないので、

おそらく、作為的な作り話か、都市伝説でしょう。

また、同じく、プログラムのデザインに、

ゲシュタルト療法家が関わったという記述もありますが、

ゲシュタルト療法家といっても、

昨今のNLPer(NLP実践家)のように、

当時は、ゲシュタルト療法家も、

雨後の筍のようにいたでしょうから、

実質的には、意味のない肩書きでしょう。

(ゲシュタルト療法では、そもそも、

その時の、クライアントの内的欲求に従わない表現は、

行なわないものです)

 

 

◆洗脳的プログラムとは ―「複数の自我」について

 

さて、自己啓発セミナーに関係して、

よく「洗脳」という言葉が使われます。

(上記、ライフダイナミック社のセミナーについて

ルポも、『洗脳体験』という書名でした)

 

この洗脳について、

一般的なイメージ(理解)に、少しズレがあるので、

記しておきたいと思います。

 

一般に、「洗脳」というと、

何もないところ(人)に、

任意の情報を流し込んで、

その人(被洗脳者)を、

こちら(洗脳者)の意のままにプログラミングしてしまう、

というイメージがあります。

しかしながら、

それは少し違います。

 

洗脳的な症状が、生じる場合、

そこには必ず、事前に、

その人(被洗脳者)の内部に、

潜在的に、「洗脳に呼応する因子(欲求、自我)」が、

微少であれ、あらかじめ存在しているのです。

無からの、洗脳ということは起こらないのです。

(→「複数の自我」)

 

そして、

その人の、その欲求(自我)部分が、

ある状況の中で、プログラムの力を借りて、

急激に覚醒して、

他の欲求(自我)を圧倒することにより、

洗脳的な症状が現れて来るのです。

 

しかし、実際のところは、

その欲求(自我)部分は、そういったニーズを、

どこかで潜在的に持っていたのです。

 

私たちの中には、

さまざまな欲求(自我)の潜伏と、

ニーズがあるものです。

それ自体は、問題ではありません。

その分裂と歪み、気づきの欠如が、

問題的であるのです。

 

洗脳者側は、

人々潜在的な欲求を、

類型的・直感的に知っており、

その欲求が、

自分たちのプログラムによって、

誘導・強化されるように操作を行なっていくのです。

また、コミットメントを深めるように、

物語化を行なうのです。

 

さて、

この洗脳に呼応する欲求(自我)は、

人格の全体性の中では、

「部分的」なものです。

そのため、通常は、ある程度、時間が経つと、

心の全体性の中で、

その突出した欲求(自我)部分は弱体化して、

霧散していきます。

心の全体は、基本的には調整機能があるからです。

 

普通は、洗脳状態は、

心の全体性の中では「不自然」であるがゆえに、

自然のプロセスの中で解消されていきます。

そのため、

洗脳を維持するには、

ある種の「不自然な強化」が必要となります。

そのための仕掛けを、

自己啓発セミナーの主催者は、

理解しているわけです。

「勧誘活動」などはその動機付けです。

 

他者への勧誘活動とその達成によって、

その欲求(自我)部分が、生き残れるように、

主催者は、動機付けを行ないます。

そのため、

その欲求(自我)部分は、自己が生き残るために、

必死に、他者への勧誘活動を行なうわけです。

勧誘が成功すれば、その分だけ、

その欲求(自我)は、生きながらえられるので、

強迫的に、次の勧誘に挑みます。

こうして、勧誘と動機付けの、

サイクルが形成されていきます。

  

 

自己啓発セミナーと体験的心理療法との違い

 

さて、それでは、

自己啓発セミナーと、

通常の体験的心理療法の違いは、

どこにあるのでしょうか?

 

一番の大きな違いは、

欲求(自我)の自発的プロセスです。

 

自己啓発セミナーでは、

体験的心理療法で起こって来るような、

真の自発性的な欲求プロセスが生じないのです。

 

洗脳的なセミナーの特異な力(効果)は、

参加者の、セミナーに呼応する欲求(自我)が、

プログラムの力を借りて、

日常的な自分(その他の欲求・自我)を、

圧倒することにあります。
 

しかし、

借り物の力(枠組み)による、

部分的自我の解放には、

つねに操作的・恣意的な要素があるため、

ニセの解放という印象が残ります。

 

そのため、それは、

中途半端な、

「部分的」「表層的な」解放に、

とどまざるを得ないのです。

深部から湧出して来る、

自発的で全体的な、人格的解放は起きないのです。

 

それが、自己啓発セミナーが、

「なぜ、本当には深まらないのか」

の理由です。

 

「変化は起こすものではなく、起こるものだ」

とは、フリッツ・パールズの言葉です。

 

そのため、

自己啓発セミナーでは、

真に深いレベルでの人格的変容は起こらないのです。

 

しかしながら、

体験的心理療法を行なう者は、

自己啓発セミナーの仕組みや、

それが、何故、相変わらず、

人を惹きつけるのかを、

よく研究する必要があります。

そこには、

現代社会が欠落させているものつけ込む

周到な方法論が、

考えられているからです。


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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

【PART2 Standard】
気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
気づきと変性意識の技法 上級編
変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
その他のエッセイ

【PART4 当スペース関係】
フリー・ゲシュタルトについて
セッションで得られる効果
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NLP 神経言語プログラミングとは 天才のモデリング技法  ―普及・効果・課題

NLP(神経言語プログラミング
Neuro-Linguistic Programming)は、
リチャード・バンドラー博士と、
ジョン・グリンダー博士によって、
創始された能力開発技法です。

彼らが、天才的な人々、
ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、
催眠療法家のミルトン・エリクソン、
家族療法家のバージニア・サティアらの、
治療技法をモデリングし、
そのエッセンスを、方法論化したものです。

NLPについては、

日本に導入されてから、

20年近くが経ち、

スクールも書籍も、

非常に多くなっており、

だいぶ、認知もひろがってきましたので、

ここでは、当スペースの視点から、

見ていきたいと思います。

 

というのも、

導入初期にあった不足(欠陥)が、

修正されずに、

そのまま広まってしまったため、

現在では、

NLP(神経言語プログラミング)も、

多くの輸入品(メソッド)にありがちな浅知恵のまま、

退潮?しようとするかにも、

見えるからです。

それは、大変、

もったいないことでもあるのです。

 

特に、NLPを、

その発生の源までさかのぼって、

(創造的時代の沸騰を背景とした)

オリジナルNLPの、

その特徴を理解した上で、

限界と可能性、適用範囲、

その有効な使い方を、

理解していくことは、

とても重要だと思われるのです。

 

そのことで、

「あまり効かない」と言われている、

NLPの内実(意味合い)や、

「効かす方法」を、

より理解できるようになると、

思われるからです。

 

そして、

その点を理解することで、

NLPは、ずっと豊かな使い方や、

効果を得ることが、

できるからです。

 

◆創始者の役割分担について

 

さて、NLP(神経言語プログラミング)は、

バンドラー博士と、グリンダー博士の、

二人のカップリングによって、
創られましたが、
筆者は、ここに、役割分担を見ています。

 

実は、ここに、すでに、

NLP(神経言語プログラミング)の、

本質的な要素(秘密)が、

出揃っているのです。

 

このことを理解することで、

NLPの本質的な要素を、

理解することができるのです。


さて、
諸々の情報を総合すると、
(筆者の直観ですが)
リチャード・バンドラー博士とは、
「モノマネの天才」なのではないかと、
思われます。
(彼には、モノマネ者に特有の、
うら寂しさと道化性、矯激性があります)

 

そして、

バンドラー博士が、
パールズや、エリクソンと接する中で、

彼らから、身体的に、
シャーマニックに、
「写しとったもの」を、
グリンダー博士が、

記述に起こしていく。

(いわゆる「モデリング」です)

 

このようなことから、

NLPのアイディアは、

はじまったのではないかと、

思われるのです。

 

そして、今度は、

役割交代をしてみて、

グリンダー博士が、

実際に、それらを実践してみて、
効果が出るかを検証してみる。


そのようなことを繰り返す中で、
初期のNLPができたのではないかと、
筆者は、推測しているのです。

いわば、

「霊媒と審神者(サニワ)」の、
カップリングです。

各人の優れた才覚が、

そこに活かされていたわけです。

 

そのため、
二人が、決裂したことで、
NLPの方法論的な基盤づくりの、
創造的な側面は終焉したのです。
(その後は、枝葉末節の、
応用展開です)


◆NLP(神経言語プログラミング)の特性について

さて、世の中には、
Liteと名前のついたソフト商品があります。

 

「○○Lite」、つまり、「簡易版」です。
もともとある商品の、機能を色々と落として、
初心者にも、簡易に使用できるようにした商品です。

NLP(神経言語プログラミング)とは、ある意味、
このLite商品といえるものです。


ゲシュタルト療法Liteだったり、
催眠療法Liteだったり、しているわけです。
初心者にも、大変使いやすいのです。
しかし、機能を落としている分だけ、
残念ながら、効き目も弱いのです。

 

NLPは、ゲシュタルト療法や、
フルスペックの体験的心理療法のような、
強度な変性意識状態(ASC)や、
深い自発的な感情の導出、
深層レベルの、

心理プログラミングの書き換えは、
引き起こせません。

 

比較的軽度な知覚レベルの調整、
時間が経つと、じきに消えてしまうような、
軽度のプログラミング修正が、

多くの作用です。

(その理由は→効果的に作用するNLPのフレームとは)

しかし、実は、

逆に、そこが、
NLPのいいところ(利点、安全性)でも
あるのです。

体験的心理療法や、

強度な変性意識状態(ASC)

何らかの知覚的変容などを、
まったく経験したこともない、
一般の人々にとっては、
抵抗や障壁が低く、
かつ、安全な範囲内で、
「小さな知覚変化」
「内的変化」を、
経験することができるものだからです。

 

この手の情報が、恐ろしく少なく、

かつ、多くが、ニセモノでしかない、

現代の日本の中では、
それらは、おそらく、
人生ではじめての経験となるでしょう。
しかし、そのことで、
自分自身に、

そのような変化が、

起きる可能性があることに、

気づいていくことができるからです。

(NLPよりも、

もっと大きく変わる方法論への予感も、

生まれてくるわけです)


それは、
人生を変えるヒントや、

きっかけになるものです。

 

映画『マトリックス』に出てくる、

モーフィアスの、

赤いピルではないですが、

自分や人生を変える方法論が、

この世にあることを、

予感することができるからです。

 

もっと探求を進めたい人にとっては、

意識拡張のための、
各種さまざまな方法論が、
存在しているので、
そちらの探求を進めていけば、

よいことになるからです。


◆セッションでの使用方法

NLPには、
興味深い技法や知見が、
多々あります。
また、説明モデルや、
理論的言語に長けています。

その点は、彼らの師匠でもあった、
グレゴリー・ベイトソンまで戻ると、
彼らの当初の意図も見えやすくなります。
 

実は、NLPは、

NLPだけの「コンテクスト」の中で使っても、

なかかな活きてこないものなのです。

もう一つ高い学習階層で、

オーソドックスな心理療法を含めた、

もう一つ広い文脈の中で、

使う必要があるのです。

 

つまり、

世の中の多くのNLPが、
効果のないものになってしまっているのは、
この点についての、
経験や理解が、

欠けてしまっているためなのです。

 

そのため、
NLPを技法として、

セッションなどで、使用する場合は、
すべてが、

使用する側の問題に、
帰着していきます。

NLPの技法を、
いっぱいいっぱいで、
教科書どおりに、使っているレベルでは、
効果の面でも、
なかなか厳しいものがあるのです。

NLPのさまざまな手法の、

生まれて来た背景や、

大元の原理や仕組みを理解し、
セッションの場面場面で、
構成的に、

応用的にアレンジして使えてはじめて、
NLPの道具としての有効さも、

活きてくるのです。

 

彼らのいう

「天才のモデリング」の深い意味も、

分かって来るのです。

ひいては、

ご自身の「天才性」を、

引き出す観点も、

生まれて来ることになるのです。

 

ここでは、

そのような視点から、
NLPのいくつかの方法論を取り上げ、
その内容を検討してみたいと思います。

 

そのことで、

NLPの可能性もまた、

開いていくものであるからです。

 

 

日本のNLPは、なぜ退屈なのか
効果的に作用するNLPのフレームとは
NLPニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)の効果的な利用法
知覚と感情が編成する、この世界 サブモダリティとエンプティ・チェア
NLP・ゲシュタルト・夢見
才能における相補性 NLPとビートルズ
サブモダリティの拡張 NLPとビートルズその2



※気づきや変性意識状態(ASC)についての、

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入門ガイド

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

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『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

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↓動画「変性意識状態(ASC)とは」

 

↓動画「変性意識 映画『マトリックス』のメタファー 残像としての世界

 

↓動画「ゲシュタルト療法と、生きる力の増大」

 

↓変性意識状態への入り方はコチラ

 動画「気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス」

 

↓より多様で、深遠な変性意識状態については、コチラ

 動画「ゲシュタルト療法 変性意識状態 エクスタシィ(意識拡張)」

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