「物語の力」と変性意識状態(ASC)について、
書いてみたいと思います。
「物語」とは、
映画や小説、アニメその他、
さまざまな形態で存在しています。
それは、人の体験談や噂話のような形態でも、
存在しています。
私たちが、
「物語」に惹きつけられ、
感情を動かされるのは、
私たちの心の構造が、
「物語」の中に、
投影されているからです。
心の構造の中には、
私たちの自我に関わる、
心理的次元のものもあれば、
もっと深い一種神話的な次元のものも、
あります。
いずれにせよ、
私たちは、心の奥底にあるものを、
物語に投影して、
物語の中で、
自分の魂そのものに、
出会っているのだといえます。
これは、
対人関係における心理的投影と、
大枠の構造は同じです。
私たちは、
生活の中で、
さまざまな人々に、
自分の心の内容を投影して、
彼ら・彼女らを、
見ているのです。
物語の中においても、
私たちは、
自分たちの心の中の、
さまざまな自我たちや、
夢見の創造性を投影して、
それらを体験しているわけです。
「物語」という形態(の仕掛け)によって、
それが可能になるわけです。
そのため、
「物語」をそのようにとらえていくと、
私たちの心を把握するための、
大変便利なツールになっていくのです。
そして、また、
変性意識状態(ASC)などを使って、
私たちが、
自分の心の中の探索に慣れてくると、
自分の中に、
直接、豊かな物語や舞台、
登場人物たちを、
見ていくことも、できるようになるのです。
その結果、今度はそれらを、
外の世界に、
創造的にアウトプットできるようにも、
なっていくことになるのです。
そして、新たな物語が、
紡がれていくことになるのです。
これらを総じて、
「夢見の技法」と呼ぶことも可能です。
「物語」の形態に、
意識的に習熟していくことは、
そのような効果を持つことでもあるのです。
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