【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
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→ゲシュタルト療法【実践・技法編】
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気づきと変性意識の技法 基礎編
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【PART4 当スペース関係】
→フリー・ゲシュタルトについて
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実際
ゲシュタルト療法では、
言葉の使い方に、
注意します。
言葉の使い方で、
自分の欲求(感情)を、
活かしも、
殺しも、
するからです。
私たちは、
日常で、
あまり意識しない、
言葉の使い方によって、
自分の欲求(感情)を、
ないがしろにしたり、
無力にしたり、
してしまっているのです。
そのため、
ゲシュタルト療法では、
ワーク(セッション)の中でも、
しばしば、
クライアントの方の、
言葉遣いについて、
指摘をします。
そして、
表現(言葉)の言い換えを、
してもらったりします。
そのことによって、
クライアントの方の感じ方が、
グッと変わり、
自分の欲求(感情)に、
コンタクトしやすくなったり、
するからです。
言い換え法にも、
パターンがいくつもありますが、
今回は、
そんな言葉の言い換えで、
ワーク(セッション)中に、
しばしば、
生ずるものについて、
取り上げてみましょう。
◆「でも」ではなく、「そして」
さて、
私たちは、
普段の生活でも、
ある人物に対して、
相反する感情を持つことが、
よくあります。
ゲシュタルト療法の、
ワーク(セッション)でも、
エンプティ・チェアを使った、
ロールプレイ場面などでも、
そのような風景が展開します。
そのような時、
人は言います。
「私は、あなたのことは好きです。
でも、○○なところは嫌いです。」
「私は、あなたのことが好きです。
でも、○○なところに怒っています。」
というような具合です。
相反する二つの気持ちを、
「でも」「しかし」「だけど」と、
逆接の接続詞で、
結ぶのです。
怒りや嫌悪という、
自分の認めがたい、
ネガティブな(陰性)感情の言い訳に、
好きだという、
ポジティブな(陽性)感情を、
引きあいに出している面も、
あります。
しかし、
ゲシュタルト療法では、
逆接の接続詞は、
それぞれの欲求(感情)を殺す言葉だと、
考えます。
二つの欲求(感情)を、
葛藤させ、ぶつけて、
相殺してしまう言葉遣いだと、
考えるわけです。
そのため、
ゲシュタルト療法では、
この逆接の接続詞を、
「そして」という、
並列の接続詞に、
言い換えてもらいます。
「私は、あなたのことは好きです。
そして、○○なところは嫌いです。」
「私は、あなたのことが好きです。
そして、○○なところに怒っています。」
普通、
耳にしない日本語です。
さて、
実際に、身近にある、
このような事例を、
思い出して、
声に出して、
それぞれの言い方で、
言ってみて下さい。
言い換えてみて、
その違いを、
味わってみて下さい。
からだの中で、
その感情が、
どう響くか、
感じてみて下さい。
この違いが、
分かったでしょうか?
並列の接続詞は、
それぞれの欲求(感情)を、
活かす言い方です。
ポジティブな(陽性)感情も、
ネガティブな(陰性)感情も、
どちらも、
自分の欲求(感情)として、
きちんと、
コンタクト(接触)することが、
できます。
その欲求(感情)に、
つながることが、
できるのです。
どちらの欲求(感情)も、
真っ直ぐに感じ、
パワーとして、
生きられるのです。
どちらの欲求(感情)も、
自分の欲求(感情)として、
責任をとって、
引き受けられるのです。
それ自身として、
受け入れられ、
肯定されるのです。
ゲシュタルト療法では、
自分の欲求(感情)は、
ポジティブな(陽性)感情であれ、
ネガティブな(陰性)感情であれ、
すべて、意味のあるものとして、
肯定します。
責任を取って、
受け入れて(受容して)いきます。
それが、
生体としての、
全体性を、
生きることに、
つながるからです。
そして、
それは、
このような言葉遣いの、
側面からも、
意図されているのです。
※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への
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