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『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』(電子版/書籍版)
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変性意識(ASC)

書籍新刊『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』のご案内

ここでは、拙著の紹介をしたいと思います。

 

電子版/書籍版↓

『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』


※kindle無料アプリは、コチラ

 

 

本書の内容やテーマは、

サイトの記載と一部重なるものですが、

その狙いにおいて、実質的には、別物となっています。

 

当サイトでの記述は、

ゲシュタルト療法を活用した、

心理的な治癒や、問題解決、創造性開発など、

実生活でのアウトプット(成果)に、

フォーカスが当てられています。

(実際的に重要なものであるからです)

 

一方、本書においては、

人間の潜在能力の姿や、

意識拡張のあり様など、

心の多様な可能性の全貌に、

焦点が当てられています。

 

そのため、

各種の変性意識状態やその他

(人生回顧体験、クンダリニー体験、夢見等々)の、

検討を踏まえ、

心の潜在能力を拓く、さまざまな実践技法が、

テーマとなっています。
 

より深いレベルで、

変性意識状態や、人格変容の実質について、

知りたいと思われた方は、

本書によって、

心身のより拡充的な統合の可能性を、

展望いただくことができる内容となっています。

 

また、実際的な事柄(治癒、アウトプット)に対して、

成果を出すに際しても、

心の全体性や、その潜在的な可能性を知っておくことは、

実際的な意味(効果)を持つことでもあります。

 

以下は、本文からの抜粋です。

 

 

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法』 


はじめに

 本書は、心理療法や変性意識状態を素材として、私たちの心が持つ、多様な可能性について考察を行なったものである。副題の「現代的エクスタシィの技法」とは、エリアーデの著書『シャーマニズム』の副題『エクスタシィの古代的技法』より来ている。本書に、心理学的なアプローチによる、エクスタシィ(意識拡張)の技法を見出そうという目論見があるからである。そのため、本書においては、意識の変異した状態や、無意識の自律的な機能を中心に、私たちの心が持つさまざまな能力について検討が行なわれている。そして、自然的な創造性が、私たちを導いていく精神の諸領域についても、その展望を見ている。本書を貫く主題は、気づき、変性意識状態(ASC)、心身の拡充的な統合といったものである。

 第一部と第二部では、「気づきの技法」と題して、心理療法の一流派であるゲシュタルト療法を取り上げている。ゲシュタルト療法は、現在では人間性心理学に分類される、心理療法の流派であるが、その原理や効果の実態を見ると、治療目的の心理療法だけに限定されない多様な要素を持つものだからである。また、その実際のセッション体験は、私たちの心の持つ能力や可能性について、さまざまな事柄を教えてくれるものだからである。ゲシュタルト療法は、健康な人が、自己の心を探索し、創造力や才能を発掘する技法として、効果を望める面が強いのである。それゆえ、流派の創始者パールズは、ゲシュタルト療法の原理が持つ普遍性を強調するために、自身をゲシュタルト療法の創始者ではなく、再発見者にすぎないと表現したが、それも、あながち言い過ぎともいえない面があるのである。ゲシュタルト療法の実践が持つ原理は、禅をはじめ、世界の瞑想技法とも多くの共通点を持つものなのである。また特に、実践のなかで育って来る、気づきawarenessの能力は、重要な要素となっているものである。その能力は、精神を探求する諸流派の方法論と呼応しつつ、治癒効果にとどまらない、意識拡張の可能性について、さまざまな事柄を、私たちに教えてくれるのである。実際のところ、ゲシュタルト療法を、古今東西にある気づきの技法に、心理学的技法を加えた方法論として見るという、別の見方をすることも可能なのである。そのように見ると、さまざまな介入技法を持つ、ゲシュタルト療法の利点も見えやすくなって来るのである。そのため、本書のゲシュタルト療法についての記述は、必ずしも、教科書的な解説に準じない面や、心理療法としての注意点を省いている面もあるが、それは、そのような本書の狙いのためである。本書では、意識や心身の能力を拡大する、気づきの技法として、ゲシュタルト療法の可能性を検討しているのである。

 第三部では、変性意識状態Altered States of Consciousnessを取り上げて、その体験のさまざまな様相を見ている。変性意識状態とは、意識の変異した状態であるが、それは、普段の日常意識では、あまり知ることのできない、さまざまな体験領域について教えてくれるものである。ここでは、具体的な事例を交えつつ、そのような意識状態の諸相について見ている。

 第四部では、夢見の技法と題して、夢を取り扱う、さまざまな方法を取り上げている。夢は、無意識(潜在意識)の自律的な智慧であり、私たちの意識に、必要な情報をもたらす生体機能である。また、その夢に対して、相応しい表現を、生活の中で与えていくことは、私たちの心身に拡充をもたらす、重要な方法論となっているのである。

 第五部では、私たちの自然的な(野生的な)能力を回復するという観点から、さまざまな具体的技法を、取り上げている。それらは、潜在能力の開拓や、生きる力の獲得という面からも、有効な実践技法となっているのである。

 第六部では、以上のまとめとして、心理学的な人格変容を通した、私たちの意識拡張の内実について見ている。神話的なモデルなどを参照しつつ、私たちに、存在の拡充をもたらす実践のあり方を検討している。

 

 

目次


はじめに

第一部 気づきの技法Ⅰ ゲシュタルト療法 基礎編

第一章 ゲシュタルト療法とは 
第二章 気づきの3つの領域
第三章 ゲシュタルトの形成と破壊のサイクル 
第四章 未完了の体験
第五章 複数の自我
第六章 葛藤
第七章 心身一元論的・全体論的アプローチ
(コラム)
・ライヒとボディワーク系心理療法

第二部 気づきの技法Ⅱ ゲシュタルト療法 実践編

第一章 セッションの原理・過程・効果 
第二章 エンプティ・チェア(空の椅子)の技法
第三章 心身一元論的アプローチ
第四章 夢をあつかうワーク
第五章 心理的統合の姿

(補遺)

・セッションにおける通過儀礼とコミュニタス
(コラム)
・アウトプットとゲシュタルト療法
・存在力について

第三部 変性意識状態の諸相

第一章 変性意識状態とは
第二章 呼吸法を使った変性意識状態
第三章 人生回顧体験
第四章 蛇の火について
第五章 大地の共振
(コラム)
・残像としての世界 映画『マトリックス』の暗喩

第四部 夢見の技法

第五部 野生と自然

第一章 シャーマニズム的な姿勢
第二章 野生の気づき
第三章 狩猟的感覚
第四章 裸足の歩み
第五章 底うち体験と潜在力の発現
第六章 戦士の道と平和の道
第七章 伝統的シャーマニズムについて
第八章 道化の創造性
第九章 アウトサイダー・アートと永遠なる回帰

第六部 行きて帰りし旅

第一章 心理学的に見た変容のプロセス
第二章 英雄の旅
第三章 野生的エクスタシィの技法

参考文献

 


~~~~~~本文より~~~~~~~


◆人生回顧体験

 

民間伝承などではよく、人は死ぬ直前に、「自分の全人生を、走馬燈のように回顧する」といわれる。人生回顧(ライフ・レビュー)体験とは、そのような体験のことである。この現象は、臨死体験者の事例報告が収集されるようになってから、そのような現象が、比較的高い頻度で起こっていることが、確認されるようになったことでもある。臨死体験研究のケネス・リング博士によって作られた測定指標の中でも、臨死体験を構成する特徴的な要素として、一項目が採られているものである。

さて、過去に見られたさまざまな事例からすると、この体験は、突発的な事故などの、何かしらの生命危機に際して、遭遇しがちな体験となっているものである。しかし、実際に瀕死状態にならずとも、その危機を判断することの中でも起こるようなので、緊急時における、何らかのリミッター解除が原因となっているのかもしれないのである。筆者の場合は、特に急な事故でもなく、普段の生活の中で、この変性意識状態に入っていったのである。しかし、多くの事例を仔細に見ると、危機的状況による過度な内的圧力(ストレス)が、そのきっかけになることが考えられたので、筆者にあっても、何らかの過度な圧力が、その原因になったと類推されたのである。

 

 

◆体験内容

 

さて、その体験は、普通に街を歩く中で、突然、訪れたものであった。当然そのような出来事が、自分の身に起こることなど予期していなかったのである。そして、起こった後も、それをどうとらえてよいのか、苦慮したのである。その体験が起きた時は、気分の悪さを抱えながらも、普段どおりに市街を歩いていただけであった。

 

…………………………………

…………………………………………

重苦しい気分で、通りを歩いている。

暗い感情が波のように、心身の内を行き来するのがわかる。

煮つまるような息苦しさ。

あてどない、先の見えない苦痛に、想いをめぐらせていた、とある瞬間、

ある絶望感が、ひときわ大きく、

塊のようにこみ上げて来たのである。

内部で苦痛が昂まり、過度に凝集し、限界に迫るかのようである。

自分の内側で、何かが、完全にいき詰まり、

行き場を失ったのを感じたのである。

その時、

固形のような感情の塊が、たどり着いた、

後頭部の底で、

「砕け散る」のを、

感じたのである。

物体で打たれたような衝撃を感じ、

視像の中を、

透明なベールが、左右に開いていく姿を、

知覚したのである。

内的な視覚の層が、

ひらいていく姿だったのかもしれない。

奇妙な知覚状態に、

入っていったのである…

 

見ると、

随分と下方に、

遠くに(数十メートル先に)

「何か」があるのが見えたのである。

何かクシャッと、

縮れたもののようである。

よく見てみると、

そこにあったのは、

(いたのは)

 

数日前の「私」であった。

 

正確にいうと、

「私」という、

その瞬間の自意識の塊、

その風景とともに、

その瞬間の人生を、

「生きている私」

がいたのである。

 

たとえば、

今、私たちは、

この瞬間に、

この人生を生きている。

 

この瞬間に見える風景。

この瞬間に近くにいる人々。

この瞬間に聞こえる音たち。

この瞬間に嗅ぐ匂い。

この瞬間に感じている肉体の感覚。

この瞬間の気分。

この瞬間の心配や希望や思惑。

この瞬間の「私」という自意識。

これらすべての出来事が融け合って、

固有のゲシュタルトとして、

この瞬間の「私」という経験となっている。

 

さて、その時、

そこに見たものは、

それまでの過去の人生、

過去の出来事とともにある、

そのような、

瞬間の「私」の、

つらなりであった

 

各瞬間の、

無数の「私」たちの、

膨大なつらなりである。

それらが時系列にそって、

そこに存在していたのである。

 

瞬間とは、

微分的な区分によって、

無限に存在しうるものである。

そのため、そこにあったのも、

瞬間瞬間の膨大な「私」たちが、

紐のように、

無数につらなっている姿であった。

 

それは、

遠くから見ると、

出来事の瞬間ごとのフィルム、

もしくはファイルが、

時系列にそって、

映画のシーンように、

沢山並んでいる光景であった。

 

そして、

そのフィルムの中に入っていくと、

映画の場面の中に入り込むように、

その時の「私」そのものに、

なってしまうのであった。

 

その時の「現在」、

その瞬間を生きている「私」自身に、

戻ってしまうのであった。

その瞬間の「私」を、

ふたたび体験できるのである。

 

主観として得られた、

過去の「私」の情報のすべてが、

そこにあったのである。

………………………

 

そして、それを見ているこちら側の意識は、透視的な気づきをもって、言葉にならない、無数の洞察を、閃光のように得ていたのであった。そして、この時即座に言語化されて、理解されたわけではなかったが、この風景の姿から、直観的に把握されたものとして、いくつかのアイディアを得たのであった。

その内容を論点によって切り分けると、おおよそ以下のようなものになる。これは後に、体験を反芻する中で、言語化され、整理された要素である。

(つづく)



 

『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』

 (電子版/書籍)

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変性意識と天国的な身体


以前、

映画『マトリックス』について語る中で、
通常の私たちの意識が、
過ごしている世界が、
認知的な残像でしかないことについて
触れました。

→『映画マトリックスのメタファー 残像としての世界

そして、
体験的心理療法的な、
心身一元論的解放が、
私たちに別の世界を、
垣間見せてくれることについて、
記しました。

ここでは、
(去年16年ぶりの新譜を出した)
アヴァランチーズThe Avalanchesの、
昔のミュージック・ビデオ(PV)、
楽しくも、感動的な、
Since I Left You
を素材に、
私たちの中にある、
変性意識状態と、
天国的身体の獲得について、
記してみたいと思います。





この動画は、
ストーリー仕立てになっています。

冒頭のシーンは
生き埋めになった
炭鉱夫二人が、
途方に暮れている情景です。

すると、
どこからともなく音楽が
聴こえてきます。

音の方向を掘り崩すと、
そこに板があり、
それを開けると、
二人の女性が、
彼らを、迎えるように、
見つめているのです。

そこでは、
何やら、
ダンス・オーディションのようなことが、
行なわれているのです。

さきの女性のダンサーたちが、
踊るのを見ていた、
片方の鉱夫(相棒)は、
フラフラと
音楽に誘われるように、
ダンスに加わっていきます。

そして、
最初のうち、
動きも硬かった相棒は、
だんだんと、
こなれたステップを、
取りはじめるのです。

何かから、
解き放たれるかのように、
徐々に、
華麗なステップを、
取りはじめるのです。

そして、
最後には、
素晴らしい大回転(ジャンプ)を、
決めるのです。

拍手喝采となります。

そして、
ふと、彼の姿を見ると、
そこには、
光に包まれた、
彼の姿があったのです…

さて、
このビデオには、
最後に、
種明かしがあります。

老人になった、
踊らなかった男が、
回想して語ります。

救出されてからは、
彼(相棒)とは会っていない。
でも、彼がどこに行ったとしても、
彼は、素晴らしい時を過ごしていると思うよと。

つまり、
この動画の情景は、
いわば、
臨死体験の、
風景だったわけです。
語っている男は、
この世に戻り、
踊っていた相棒は、
光の国に行ったのです。

動画には、
最初の時点で、
すでに仕掛けがあります。

板の扉を開けた時点で、
Welcome to paradise, paradise, paradise
と声が聞こえているのです。

つまり、
このオーディションは、
そもそも、
彼ら自身の、
天国へのオーディション、
だったわけです。

だから、
女性たちは、
明るい不思議な眼差しで、
彼らを、迎えたのです。
そして、
相棒の彼は、
オーディションに受かって、
向こうの世界に、
行ってしまったわけです。

さて、
そのことが分かると
この映像は、
どのように見えて来るでしょうか。

フラフラと、
踊りに加わった相棒は、
この世に残った男より、
すでに、あの世に近いところにいた、
というわけですが、
これは、おそらく、
メタファーとして、
とらえられると思います。

フラフラと、
審査員の前に出た、
相棒の彼は、
まるで、
ふと何かに気づいたかのように、
踊りはじめます。

音楽のグルーヴに
身を任せつつ、
徐々に、
しなやかになっていきます。

最初はぎこちなかった、
身のこなしも、
だんだんとほぐれてきて、
しなやかな波動を、
放ちはじめます。

女性ダンサーたちや、
音楽と、
ひとつに、なっていきます。

おそらく、彼が、
それまでの人生の中では、
さまざまな重みから
とれなかったであろうような、
彼本来の、
軽やかなステップを、
取り戻していくのです。

踊る中で、
彼から、
さまざまな「この世」的なものが、
脱落していきます。

彼は、
自分の自由なステップ自身に
なっていくのです。

解き放たれていくのです。

そして、
「本来の彼」自身に、
なっていくのです。

また、
踊りに加われない炭鉱夫も、
とても重要です。

彼ら二人は、
どちらも、
私たちの内側にいる存在(自我)
だからです。

私たちの中には、
踊れないと思っている自分と、
本当は素晴らしく踊れる自分とが、
います。

通常、私たちは、
勝手に、
自分は踊れない、
と思っているだけです。

しかし、
そんな踊れない自分でさえ、
解放された相棒の、
素晴らしいステップを見ていると、
自分も思わず身体を揺らして、
タンバリンをたたいてしまうのです。
(最後のシーンに、
天国のダンスを忘れなかった証として、
彼のタンバリンが映っています)

そんな風に、
自分の中の、
踊れる自分を、
活かしていくことが、
大切なのです。

私たちは、
自分の天国的な音楽に、
本来の自分の音楽に、
身を任せきることができれば、
皆、踊れる存在なのです。
それが、
私たちの本来の姿なのですから。

相棒の男が、
しなやかに、
解放されていく姿は
私たちの心を打ちます。

それは、
私たちの皆が持っている、
本来の姿だからです。

反復される歌詞も、
別のことを語っていません。

Since I left you
I found the world so new
Everyday

あなたを後にしてから
毎日、毎日、
世界を、とても新しく感じていた

私たちは、
思い込みの、
残像としての世界を離れれば、
いくらでも、
解き放たれた、
新しい世界を、
見つけだすことができるのです。

それは、
今まで、
感じたこともなかったような、
カラフルで、
鮮やかな世界です。

映像では、
向こう側の世界が、
カラーで、
こちら側の世界が、
白黒になっていることにも、
それは暗示されています。
(だから、最後、
踊らなかった男は、
白黒に戻っていくのです)

心身を解き放っていく中で、
そのように、
色あざやかで、
光に包まれた存在の次元(天国的身体)を、
変性意識的に、
自分の内に、
持つことができるのです。

そのような、
二重の存在として
この世を生きることが、
可能なのです。

素晴らしい時は、
死後にあるわけではないのです。
それは、
今ここで得ることが
可能なのです

天国へのオーディションを、
軽やかに突破して、
自分の本来の天国を持つことが、
可能なのです。

それには、
相棒の彼のように、
事態に、
気づいて、
自分自身のステップを、
踏みはじめることです。

最初は、
上手くできなくても、
いいのです。

音楽の流れに身を任せて、
グルーヴのままに、
身体を動かしていくことです。

そのうち、
身体のかたさも、
とれてきて、
流れや波動に、
乗りはじめます。

身体の動きが、
天国の音楽と、
ひとつになっていきます。

自己の内側に、
変性意識的な、
天国的身体が、
生まれてきます。

まずは、
一歩、一歩、
生活の中で、
自分本来の、
ダンスのステップを
取りはじめることです。

まずは、
埋もれた壁の向こうから、
聴こえて来る音楽に、
耳を澄まし、
自分の本来のグルーヴを
感じ取ることから、
はじめることです。

そのことで、
私たちの人生に、
毎日、毎日、
新しい世界を、
見つけることができるのです。
 

 

【第一部 ゲシュタルト療法関連】

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

 

【第二部 気づきと変性意識】

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

禅と日本的霊性

野生と自然

 

【第四部 当スペース関係】

フリー・ゲシュタルトについて

セッションで得られる効果

メニュー/料金

著作紹介

お問い合わせ

 

フロー体験とフロー状態について

さて、
現代の心理学の領域で、
「フローflow」として知られる、
心理状態があります。
シカゴ大学のチクセントミハイ教授がまとめた、
心理状態の定義です。

スポーツ選手などが、
競技のプレー中、
最高のパフォーマンスを
展開している時などに、
しばしば入る心理状態などとして、
人口に膾炙されています。
そこでは、
意識が変性し、
「あたかも時間が止まっているかのように」

「ボールが止まっているかのように」
物事が鮮明に、
見られるとも、
言われたりします。

ZONE(ゾーン)などとも、
呼ばれたりしています。

私たちも、
普段の生活の中で、
最高にノッていて、
何か物事に、

集中・没頭している時に、
このような状態に入っています。

 

チクセントミハイ教授は、

語ります。


「…これらの条件が存在する時、
つまり目標が明確で、
迅速なフィートバックがあり、
そしてスキル〔技能〕と
チャレンジ〔挑戦〕のバランスが取れた
ぎりぎりのところで活動している時、
われわれの意識は変わり始める。
そこでは、
集中が焦点を結び、
散漫さは消滅し、
時の経過と自我の感覚を失う。
その代わり、
われわれは行動を
コントロールできているという感覚を得、
世界に全面的に一体化していると感じる。
われわれは、
この体験の特別な状態を
『フロー』と呼ぶことにした」
M.チクセントミハイ『フロー体験入門』大森弘監訳(世界思想社)

 

そして、


「目標が明確で、
フィートバックが適切で、
チャレンジとスキルのバランスがとれている時、
注意力は統制されていて、
十分に使われている。
心理的エネルギーに対する
全体的な要求によって、
フローにある人は完全に集中している。
意識には、
考えや不適切な感情をあちこちに散らす余裕はない。
自意識は消失するが、
いつもより自分が強くなったように感じる。
時間の感覚はゆがみ、
何時間もがたった一分に感じられる。
人の全存在が肉体と精神のすべての機能に伸ばし広げられる。
することはなんでも、
それ自体のためにする価値があるようになる。
生きていることはそれ自体を正当化するものになる。
肉体的、心理的エネルギーの調和した集中の中で、
人生はついに非の打ち所のないものになる。」
(前掲書)

と言います。

 

さて、
この心理状態には、
私たちが、
充実した生の感覚、
充実した瞬間、
ひいては、
充実した人生を生きるための、
実践的なヒントが、
含まれています。

ここでは、それらを、

少し見ていきたいと思います。


ところで、

フロー状態についての知見が、
興味深いのは、
この状態を、僥倖のように、
偶然に生ずるものとしてではなく、
諸条件によって、
意図的に創り出せるものとして、
研究がなされている、

ということです。

これらの知見は、
私たちが、
実際に物事に取り組む際に、
最高の内的状態と、
最高のパフォーマンス(アウトプット)を、
生み出すのに、
どのように要件をそろえ、
意図をフォーカスすればよいのかについて、
さまざまに、

教えてくれることになります。

チクセントミハイ教授は、
これらの内的状態の属性を、
以下のように、数え上げています。
(『フロー体験とグッドビジネス』大森弘監訳(世界思想社)より)

 

 

①目標が明確

この目標は、
長期的な最終目標のことでは、
ありません。
今、目の前で、
直接かかわっている
この事態、この過程の中で、
何に達すべきか、
何がベストなのか、
その目標を、知悉しているということです。
この今やるべき、
瞬間的過程の、目標です。
そこに、パーフェクトなコミットメントがあり、
ブレが無いということです。


②迅速なフィートバック

これは、
この瞬間の、
自分の行為に対する、
直接的なフィートバックのことです。

この瞬間の一手が、
正鵠を得ているのか、
そうでないのか、
その瞬時の返答が、
こちらの感覚を、
鋭敏に目覚ましてくれるのです。

そのような、
直接のフィードバックがあることで、
私たちは、
瞬時に行為と戦術を、
修正します。
そして、
すぐに再アタックできます。

この瞬時の繰り返しの中で、
私たちの、
俊敏な感覚的スキルが、
高まっていくのです。


③機会と能力のバランス

教授は、
「フローは、
スキル〔技能〕が
ちょうど処理できる程度のチャレンジ〔挑戦〕を
克服することに没頭している時に
起こる傾向がある」
また、
「フローは
チャレンジとスキルがともに高くて
互いに釣り合っているときに起こる」
といいます。

さらには、
「よいフロー活動とは、
ある程度のレベルの複雑さに
チャレンジしようとする活動である」
とも指摘します。

自己の錬磨したスキルを前提に、
それをさらに、
チャレンジ的に働かす時に、
フロー状態は、生じて来るわけです。

チャレンジ的な物事を、

電光石火のように、
高速的に処理する中で、
私たちは、
緩やかな登り坂を上がりつつ、
飛躍的霊感に満たされるのです。


④集中の深化

フロー状態に入ると、
集中は、
通常の意識状態より、
一次元深い状態となります。
これは、
フロー状態の、
変性意識状態(ASC)的側面です。

注意力は、澄みきり、
雑念は、入り込む余地なく背景に消え去り、
意識は、眼前の、その行為体験自体に、
深く没入した状態となるのです。


⑤重要なのは現在

その中で、
行為に関わる、
この瞬間(過程、時間)のみに、
完全に没入していきます。

雑事に対して、
「脇に立つ」

「外に在る」
という意味での、
エクスタシィ状態に入るのです。

過去も未来もなくなり、

ただ、この「現在」のみが、
在ることになります。


⑥コントロールには問題がない

そして、
この心理状態の中で、
自分が、その状況を、
「完全にコントロールしている」
という感覚を持ちます。

 

すみずみまでに、
パーフェクトな統御感が
現れて来るのです。


⑦時間感覚の変化

その中で、
時間の感覚自体が、

変わっていきます。

 

時間は、歪み、
拡縮しています。

知覚力と意識が、
澄みきり、
何時間もが、
瞬く間に過ぎ去ったように、

感じられたり、
ほんの一瞬間が、
スローモーションのように、
ゆっくりと動いて見えたり、
止まって見えるように、

感じられます。

純化された、別種の時間を、
生きているように、感じられるのです。


⑧自我の喪失

その体験の中では、
私たちの日常の、ちっぽけな自我は、
背景に押しやられています。

体験の核にある、不思議な〈存在〉感の、
圧倒的な現前が、

その場のすべてを、占めているように、感じるのです。

自分ではないものとして、

その体験を体験しているように、感じるのです。

 

それは、ある種の、自己超越的な体験とも、
言えるかもしれません。


さて、以上が、
フロー(状態、体験)の、
諸属性の概略ですが、
このすべての要件が、

そろわなくとも、
私たちは、人生の中で、
このような、充実した状態を、

偶然のように、しばしば体験しています。

そして、

その充実の時を思い返してみると、

生活の中で、
このような意味深い体験の割合を、
意図的に増すようにすれば、
より深い創造的な人生が送れるだろうということは、
容易に想像がつくと思われます。

 

 

……………………………………………………………………………

 

ところで、

実際的な見地から、
しばしば、指摘される、

事柄があります。

 

上で見たように、
フロー状態を生み出すには、
スキル〔技能〕と、

チャレンジ〔挑戦〕のバランスを、
調整することが、

重要といわれます。

このことに、

関係した視点です。


通常、
私たちの日常生活は、
絶好調というよりかは、

多くの時間、

退屈(弛緩)しているか、

またはストレス(不安、圧迫)を、

感じているかです。


これは、

フロー状態を見る観点からすると、

取り組みの目標設定に、
問題があるのだということもいえます。

 
退屈(弛緩)している状態というのは、

自分のスキルに対して、
目標のチャレンジ度が低すぎる状態です。

 

一方、ストレス(不安、圧迫)を感じている時は、
目標や理想、対象が、
自分のスキル〔技能〕に対して高すぎるといえます。
だから、私たちの心は、圧迫を感じるのです。

私たちが、

ちょうどいい感じで、

充実して集中できるのは、
フローのゾーン、
「スキル〔技能〕が
ちょうど処理できる程度のチャレンジ〔挑戦〕を
克服することに没頭している時」
です。

そのため、
自分が、退屈していたり、
ストレスを感じている時は、
自分の手前の目標を調整して、
自分がよく機能するゾーン(状態)を、

適度なチャレンジを、

意図的に創り出し、

設定していくことが、
重要となります。

 
そのように、日々物事に、

適度なチャレンジをもって、

取り組むことで、

私たちの心は、

充実と、適度な緊張を持つとともに、

生きるスキル〔技能〕も、
確実に高まっていくのです。

 

そして、結果的には、
より「複雑で」「高度」な物事を、
処理できるようになり、
最終的には、

かなり満足度の高い、

フロー状態をも、

生み出しやすくなっていくのです。

 

当スペースでは、

このようなフロー状態とその体験を、

人格的統合を創り出す、

重要な要素として、

重視しているのです。

 

 

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アディクション(中毒・嗜癖)にひそむ精神性

今回は、

アディクション(中毒、嗜癖)の探索について、

書いてみたいと思います。

 

あの種の心理療法の考え方では、

アディクション(中毒、嗜癖)の背後には、

精神的(霊性的)なものがあるといいます。

 

クライアントの方の中において、

アディクション(中毒、嗜癖)は、

深い無意識の渇望を充たすための、

代替物として、便宜的に、

その中毒物(中毒体験)がえらばれている、

と考えるわけです。

 

催眠療法などでも、

中毒治療のアプローチとして、

中毒体験時(状態)で起こっていると思しき、

体験過程を仮定して、

その欲求を充たす手段を、

中毒物ではない別の代替物に転化させるように、

無意識に対して働きかけたりします。

 

そして、このような無意識の渇望が求める、

体験過程というものには、

私たちの日常意識の理解しがたい要素や、

精神性が、存在している場合もあるのです。

そのため、無意識は、

嗜癖物を通した変性意識状態(ASC)によって、

それらを、得ているとも考えられるのです。

 

以下は、そのような嗜癖の背後にある、

無意識の精神的欲求を探っていくための、

ワークです。

これは、その昔、マックス・シュパック博士に、

教えてもらったものとなります。

 

 

◆アディクション(中毒、嗜癖)を扱うワークの手順

 

まず、自分の嗜癖である、

あるテーマ(飲酒等)を選びます。

 

その対象を、

実際に、体験して(味わって)いる時の、

一連の物理的手順や感覚的プロセスを、

すべて細かく思い出します。

そして、ゆっくりと、それを実演するかのように、

再現して、その体験過程を感じてみます。

今まで、気づかなかったような細部(ディテール)に、

気づいていくことと思います。

 

③次に、その体験過程の中で、

自分が最も魅力に感じている要素を見つけます。

その感覚体験があるがために、

その嗜癖を求めてしまっている要素です。

どこがもっとも魅惑的な要素なのか、

言葉で表現すると同時に、

より直観的な形で、線や図形としても、

書きとめてみます。

 

さらに、その要素を、

身体的な動作、例えば「手の動き」にしてみます。

そして、その動きを実演して、体感してみて下さい。

その感覚要素を表すのに、ぴったりとした、

「手の動き」を見つけ出すのです。

 

次に、②で行なった手順や体験過程を、

スローモーションで再生するかのように、

もう一度、再現してみます。

その体験プロセス・手順を、

細かく分けて、味わうように見ていきます。

自分の体験過程の諸相を、微分するかのように、

細かく気づいていきます。

 

(例)中毒が珈琲を飲むことの場合

・お湯を沸かす

・珈琲の豆の袋をひらく

・珈琲の豆をすくう

・珈琲の豆を挽く

・珈琲をむらす

・珈琲をドリップする

・お湯を注ぎ足す

・器に注ぐ

・注がれた珈琲を見る

・器を手に取る

・香りを嗅ぐ

・器に口をつける

・珈琲を飲む

等々です。

 

実際の手順や感覚体験は、

もっと細かく分けられるでしょう。

そのようなプロセスを、

実演しながら、感覚的な体験過程の諸相に、

気づいていって下さい。

 

⑤次に再演した体験過程・感覚体験のなかで、

今まであまり気に止めていなかった部分、

気づいていなかった部分、盲点のような部分、

謎めいた不思議な部分を探してみて下さい。

 

中毒(嗜癖)体験なので、今まで何度も、

反復している事柄ですが、

その中で、あまり気づいていなかった、

未知の部分です。

 

③で見た部分のように、

表面的にわかる部分ではなく、

隅に引っ込んでいたり、

遠くにあって、不鮮明な部分です。

 

⑥そして、その謎めいた部分、

不思議な部分というものを取り出して、

③でやったように、

言葉や線や絵を与えてみて下さい。

書き留めてみて下さい。

 

そしてまた、同様に、

その要素を、身体的な「手の動き」にしてみます。

それを実演してみて下さい。

その要素を表す、ぴったりとした、

「手の動き」を見つけ出して下さい。

 

⑦さて、嗜癖の体験過程から取り出された、

2つのタイプの「手の動き」が見つかりました。

次に、その「手の動き」を、

探求的に、実演していきます。

その背後にあるものを、探っていきます。

 

まず、最初の③の手の動きを、

実演してみます。

 

実演する中で、

手の動きが変わって来るようであれば、

それで結構です。

その本質的な要素が変わらないレベルで、

自然な変化に任せて下さい。

ダンスになるようであれば、

その動きや変化を、展開してみて下さい。

 

その特性・特徴を味わい、

よく実感して、それが自分にとって、

「何を意味しているのか」に気づいていって下さい。

何が魅惑で、嗜癖的に惹きつけるのかを見つけて下さい。

気づいたことがあったら、書きとめて下さい。

 

次に、⑥の2番目の手の動きに対しても、

同様のことを行ないます。

その中から出て来るものに気づき、

書き留めて下さい。

 

⑧さて、次に、

その2つの手の動きを交互に行ない、

この2つの要素の関係性を探っていきます。

 

その両方の動きの感じをよく味わいながら、

2つに共通している要素を、

探り、気づいていってみて下さい。

 

どこかそれらの本質に、

共通している要素がないか。

探ってみて下さい。

 

そして、この2つの要素が共存する、

空間・場所・状態がないか、

手に動きや体の動きを、

軸にして、探ってみて下さい。

 

そのようなものが、見つかったら、

書きとめておいて下さい。

それが自分とって、どんな意味があるか、

時間をとって、考えてみて下さい。

 

 

…………………………………………………………………

 

さて、

手順だけでは少しわかりにくいので、

事例として、著者の体験を記してみましょう。

 

十年以上前ですが、当時は、珈琲に対して、

大きな嗜癖を持っていたので、

テーマに取り上げてみました。

 

さて、まず、最初の手の動きは、

刺すような、稲妻のような動きでした。

 

その手の動きは、刺すような、

ジグザグで素早い、ギザギザの動きでした。

それは、筆者が、

珈琲に見出している覚醒感の要素の表現でした。

その覚醒感を求めて、

珈琲を飲んでいるといっていい要素でした。

 

次は、2つ目の手の動きですが、

それは、筆者にとって、

思いがけないところから、

どこから取り出されました。
 

さきの④⑤の手順にあるように、

珈琲を体験する際の一連の手順や体験を、

気づきの欠けた(謎めいた)部分を探るために、

何度も反復し、気づきを当てていきました。

 

すると、ふと、

それまで、意識していなかった、

ある体験過程に、気づいたのです。

筆者は、珈琲をドリップして抽出し終わると、

「一瞬だけ」

ホッとして、安心することがあるのでした。

そして、珈琲をすぐには飲まずにいるのでした。

 

それは、一瞬だけのことなので、

普段、意識していなかったのですが、

スローで体験を再生してみて、

そんな体験をしていることに、

気づいたのでした。

 

その「一瞬だけ」ホッと安心する要素を、

手の動きにしていくと、

それは気功のような、太極拳の動きのような、

ゆったりとした静謐な動きになりました。

「まったき平和の空間」

そんな要素が、そこにはあったのでした。

 

そして、その2つの手の動きの要素を、

交互に織り交ぜて、響かせ合いながら、

共通する要素を探っていきました。

その自然な動きの展開に合わせて、

ヴィジョンを追っていくと、

(閃光のように)

ある感覚的なイメージに導かれました。

 

それは、刺すような点の感覚と、

広大に遍在する光の空間が、

まったく同時に、

同じものとして存在しているような、

不思議に抽象的な空間でした。

 

点の存在と、空間の遍在とが、

同時に在るような、

奇妙な空間イメージ・感覚でした。

 

「点はいたるところにある」

そんなメッセージがやって来ました。

 

点の(非)局在の中に、遍在は含まれており、

遍在空間は、点(いたるところにある)に含まれている。

というようなメッセージでした。

 

「ひとつぶの砂にも世界を

いちりんの野の花にも天国を見

きみのたなごころに無限を

そしてひとときのうちに永遠をとらえる」

(寿岳文章訳)

 

そんなウィリアム・ブレイクの詩句を思い出しました。

 

それは、

「いまここで在ること」と、

「遍在して在ること」をつなぐ、

在り方を示唆するものだったのです。

 

また、当時、抱えていた身体症状に関連して、

無意識の深いに訴えかけて来るような、

メッセージだったのでした。

 

 

…………………………………………………………………

 

さて、このワークは、

実際的な効果も持ちました。

それは、以前、珈琲に感じていたような、

強迫的な渇望感がなくなったということです。

 

余裕をもって、その肯定的な体験を味わえる、

嗜好品になったのです。

 

つまり、珈琲は、筆者の心身(無意識)の中で、

今ここの感覚的鋭さと、

遍在性を結びつけるという直観の、

媒体物(代替物)として存在していたのでした。

 

そして、

そのことに、気づきが得られたことで、

以後、珈琲は、嗜癖的な呪物から、

単なる感覚的ヒントをくれる嗜好品に変わったのでした。

 

 

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X意識状態(XSC)について


スライド1


さて、当サイトでは、
変性意識状態(ASC)について、
さまざまな検討を行なっていますが、
当スペース独自の用語で、
X意識状態  X states of consciousness
というものがあります。

この意識状態は、

特に、新しい意識状態を定義したものでは、
ありません。

これは、生活の中での、

ある心身状態や体験領域を
特定(焦点化)する必要性から、
仮に設定された言葉です。

それは、変性意識状態の一部であり、

その肯定的で、創造的な状態が働いている状態を指して、

使われている言葉です。

 

単なる変性意識状態と呼んでしまうと、

漠然としすぎていて、その働きの焦点が定まらない。

また一方、 フロー体験というほど、

完璧に調和的でも、統制的でもない。

しかしながら、その間の帯域の中に、

創造的で、拡張された意識状態というものが、

さまざまに点在しているのです。

 

ところで、

変性意識状態(ASC)を考える際に重要な点は

それらが、日常意識と、

ある程度の統合的なつながりを持ててはじめて、

その状態が、

日常意識に、意味(価値)を持つということです。

散発的な変性意識状態は、多くの場合、

ぼんやりとした挿話以上の能力にはなかなかなりません。

 

X意識状態とは、

ある種の強度な変性意識状態(ASC)の因子と、
日常意識とが、

部分的に連携、統合、焦点化され、

創造的に活かされている状態を

指した言葉です。

 

この意識状態においては、

人は、 フロー体験におけるほど、

完璧に統制的ではないものの、

変性意識的な知覚力のもとに、

拡張された意識状態を持ちます。

 

現れて来る、

強度な変性意識状態に、
日常意識が、

照射され、透かされ、

霊感に満たされている状態ともいえます。

それは、フローのような、

因果的な統制の結果に生まれることもあれば、

何の理由もなく、非因果的に、

間歇的に現れることもあります。

その状態は、気ままに、

私たちの人生の中を徘徊しており、

時々にさまざまなアイディアをもたらしてくれるます。

 

X意識状態とは、

そのような意味で、

日常意識と変性意識状態とが、

情報的交流や、

凝集的な焦点化を、

持っている状態のことです。

当スペースで別に使う

夢見という概念がありますが、

それらといくらか近い状態ともいえます。

(拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』参照)

 

さて、ところで、

プロセスワーク(プロセス指向心理学)では、

極限意識状態extreme states of consciousness
と呼ばれている意識状態があります。
それは、精神病的な圏域、いわゆる狂気の状態のことです。
通常は、一元的に否定的に価値づけられる、その状態を、

extremeと呼ぶことで、
脱価値化して、中立化しようとしたのだと類推されます。

このような中立化は、実践的に、

物事をとらえるのに役立ちます。


さて、X意識状態は、
extreme states of consciousnessのように、
場合によっては、コントロールしずらい、

並外れた力の奔流でありつつも、
主体に、創造的な価値をもたらす状態を指しています。
しかし、部分的には、極限意識状態の一部とも重なる、
危険をはらんでいる意識状態です。

(変性意識状態自体は、良いものでも悪いものでもありません)

 

極限意識状態(extreme states)においては、
主体が、狂気の荒波や大波に、
大部分、溺れてしまっているとするなら、
X意識状態(X states)は、
危うくであれ、均衡を維持しつつ、

その大きな波を泳いでいたり、
波に乗っている状態といえます。
操作的に、

肯定的なエクスタシィ(意識拡張)や、
創造性発現の要素を、
持っている状態です。

 

エクストリーム・スポーツのスキルのように、
変性意識から極限意識の間を、
波乗りしている状態ともいえます。

そのため、エクストリーム・スポーツを、
Xスポーツと呼ぶように、

この状態を、当スペースでは、
X意識状態(X states)と呼んで、
生活の中で現れる、この種の体験領域を、
特定的に焦点化していくことを、

行なっているのです。

 


Xステーツとエクスタシィの技法



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「明晰夢」の効力 夢の中で掌を見る

 

さて、

人類学者C.カスタネダの本の中に、

「夢の中で、自分の掌を見る」練習をする、

という有名な話が出てきます。

これは、シャーマニズムの訓練として、

行なうものです。

 

これは一見すると、

奇妙な(突拍子もない)訓練にも聞こえますが、

気づきの訓練や、

さまざまな変性意識状態への移行を、

数多く繰りかえしていくと、

だんだんと実際にそのようなことも、

起こる(できる)ように、

なってくるのです。

夢の中で、

それが夢だと気づきながら、

行動している夢、

いわゆる明晰夢 lucid dreamの状態です。

 

明晰夢は、

意識と無意識とが、

他にないまじかさで、

交錯する状態であり、

心のさまざまな空間を探索し、

その知覚力や能力を試す、

またとない機会となります。

 

また、夢の剥き出しの創造力に、

じかに触れられる状態であり、

私たちの心の、

未知の機構を知ることのできる、

貴重な機会となるのです。

 

明晰夢は、その習熟に従って、

私たちの心に、

さまざまな実際的な変化を、

引き起こして来ます。

 

特に、夜の夢の中における、気づきの力の醸成と、

昼間の生活の中における、気づきの力の醸成とは、

表裏を成してつながっており、

その相乗的効果を顕著に現してきます。

 

私たちの自身の〈気づき〉の能力が、

心の深い次元で、

強い明晰を結晶させて来るのです。

 

そのため、当スペースでは、

このような明晰夢の利用を、

気づきの力の養成や、

X意識状態(XSC)につながる事項として、

重要なものに、

位置づけているのです。

 

また、これら明晰夢の利用を含めた、

気づきと夢見の統合的な方法論については、

拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』

をご覧下さい。


※変性意識状態(ASC)の活用に特化したサイト、

「Xステーツ・テクノロジー」ご覧下さい。

 

 

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心理学的に見た「チベットの死者の書」

50死者の書



 

「チベット死者の書」という、

有名な書物があります。

 

チベット仏教のカギュ派の、

埋蔵教(偽典)として知られる書物ですが、

この本は、ゲシュタルト療法はじめ、

体験的心理療法や、変性意識状態のことを考える上で、

とても参考(モデル)になる本です。

 

今回、ここでは、その「チベット死者の書」を、

ティモシー・リアリーらが、心理学的にリライトした、

『サイケデリック体験 The Psychedelic Experience』※

(『チベット死者の書 サイケデリック・バージョン』菅康彦訳 八幡書店)

をもとに、色々と見ていきましょう。

 

 

◆バルドゥ(中有)と心の構造

 

まず、死者の書が、

何について書かれた経典(本)であるかというと、

「人が死んでから、再生する(生まれ変わる)までの、

49日間(仏教でいうバルドゥ/中有)のことが

書かれた経典(本)である」

ということです。

 

人間が、生まれ変わることが、

前提となっているというわけです。

ただ、この前提は、この経典(本)を読むにあたって、

無視しても構わない前提です。

 

なぜなら、語られている内容は、確かに死に際して、

心の底から、溢れてくる出来事ということになっていますが、

それは、心の構造そのものに、

由来するものと考えることができるからです。

 

だから、生きている私たちにも、

同様に存在している心の世界だと、

とりあえずはいえるからです。

 

ティモシー・リアリーらが、

この経典(本)をリライトしたのも、

薬物による、サイケデリック体験でも、

同様の出来事(世界)が溢れてくるので、

この本を、サイケデリック・トリップの、

導きの書にしようという、意図からでした。

 

そのため、この経典(本)は、

私たちの深層の心の世界を、語っているものとしても、

読むことができるのです。

 

さて、

この経典の形式ですが、

たった今、死んだ死者に向かって、

語りかける言葉(声かけ)が、

形式となっています。

 

その死者が、見ているだろうものを告げ、

アドバイスを与えるという、形式です。

 

「聞くがよい、○○よ。

今、お前は、○○を見ているであろう」

という感じです。

 

ところで、

死者は、死んだ後に

3つのバルドゥ(中有)を体験し、

生まれ変わるしされています。

 

しかし、

経典(本)の中心のメッセージは、

「さなざまな無数の心惹く像が、現れてくるが、

それらにとらわれることなく、

本当の眩い光明を、自己の本性と知り、それと同一化せよ」

というものです。

 

そうすれば、解脱が達成されて、

生まれ変わり(輪廻)から、

脱するというができるであろう、

というものです。

 

そりため、

3つのバルドゥ(中有)の経過が、

刻々語られますが、

それは、各バルドゥで訪れる、

解脱のチャンスの中で、

解脱できなかった者たちに、

対してであるということです。

 

 

◆3つのバルドゥ

 

さて、死者は、

3つのバルドゥを順に体験していきます。

 

①チカエ・バルドゥ

→超越的な自己の世界

→法身

 

②チョエニ・バルドゥ

→元型的な世界

→報身

 

③シパ・バルドゥ

→自我のゲーム

→応身

 

下の矢印の言葉は、

当スペースの考えで補ったもので、

一般にオーソライズされているものでもないので、

その点は、ご了承下さい。

 

さて、この3つは、心理学的には、

心の表層から、心の深層までの、

3つの地層(宇宙)を表したものと、

見ることができます。

死後の時間的遷移を、

逆に見ていくと、

この構造はわかりやすくなります。

 

 

③シパ・バルドゥ

→自我のゲーム

→応身

 の世界は、再生に近い、最後の段階です。

その世界は、もっとも身近な、

私たちの自我の世界です。

通常の心理学が扱うのも、この世界です。

リアリーらの死者の書では、

とらわれの自我のゲームを、反復してしまう世界として、

描かれています。

サイケデリックな体験の中でも、

低空飛行している段階で、

日常の自我のゲームが、再演されている状態です。

 

 

②チョエニ・バルドゥ

→元型的な世界

→報身

 

の世界は、

心の深層の世界、私たちの知らない深層世界が、

ダイナミックに、滾々と湧いてくる世界です。

死者の書では、

膨大な数の仏たちが現れてきます。

心の先験的とも、古生代ともいうべき、

元型的な世界です。

系統樹をさかのぼるような、世界かもしれません。

(サイケデリック体験などでは、

系統樹をさかのぼり、自分が、

爬虫類に戻る体験を持つ人もいます)

 

 

①チカエ・バルドゥ

→根源的な世界

→法身

 

は、根源的な、超越的な自己の世界で、

上の2つの較べて、

空なる世界に一番近い世界です。

ある面では、心理学の範疇には、

入らない部分ともいえます。

ただ、そのような世界(状態)を、

仮定することはできます。

 

リアリーらは、

この状態を、ゲームの囚われから解放された、

自由の、自然の、自発性の、

創造の沸騰する世界と見ます。

それでも、充分有効なとらえ方と言えます。

 

さて、死者の書の中では、

それぞれのバルドゥで、

「光明」が2つずつ現れてきます。

 恐れを抱かせるような眩い光明と、

より親しみを感じさせる、くすんだ方の光明の

2つです。

 

そして、恐れを抱かせるような、より眩い光明が、

根源の光明であり、それを自己の本性と見なせと、

アドバイスします。

 

よりくすんだ方の光明に惹かれるであろうが、

それに向かうなと告げます。

ただ、多くの人は、この後者の光明に向かうようです。

そして、転生への道を進んでしまうのです。

 

 

◆経過

 

さて、死者は、このような3つのバルドゥを、

経過していくのですが、

ティモシー・リアリーは、

サイケデリック体験における、

この3つの世界の、推移の仕方について、

おもしろい喩えを使っています。

 

それは、高いところから、

地面にボールを落とした時の、

「ボールの弾む高さ」

に似ているということです。

 

落ちてきたボールは、

最初は、高く弾み上がります。

2度目は、それより少ししか弾みません。

3度目は、さらに少ししか弾みません。

 

つまり、

サイケデリック・トリップの、

初発の段階が、重力(自我)から解放されて、

一番遠くの、チカエ・バルドゥまで行けて、

次に、チョエニ・バルドゥ

次に、シパ・バルドゥと、

段々と、日常的な心理的に次元に、

落ちてきてしまうという、喩えです。

 

この喩えは、私たちの心の構造や、

心の習慣、可能性を考えるのにも、

大変示唆の多いものです。

 

2つの光明の喩えといい、

私たちの中には、

大いなる自由に比して、

慣習と怠惰に惹かれるという、

何かがあるのでしょう。

 

 

◆変性意識(ASC)の諸次元として

 

さて、「チベット死者の書」の世界を、

心の諸次元の構造として、見てきましたが、

この世界は、

死の体験やサイケデリック体験を経由しなくとも、

色々な変性意識状態の中で、

さまざまに、あいまみえる世界です。

 

このモデルを、ひとつ押さえておくことで、

心理学的のさまざまなヒントになっていくでしょう。


※変性意識状態(ASC)へのより統合的なアプローチは、

 拙著『砂絵Ⅰ  現代的エクスタシィの技法』をご覧下さい


※変性意識状態(ASC)の活用に特化したサイト、

「Xステーツ・テクノロジー」ご覧下さい。

 


ジョン・レノン(ビートルズ)が、

LSD体験や、この本にインスパイアされて、

Tomorrow Never Knows

という曲を創ったのは有名なエピソードです。

 

歌詞は、

Turn off your mind relax and float down stream

It is not dying, it is not dying

Lay down all thought surrender to the void

It is shining, it is shining

That you may see the meaning of within

It is being, it is being

 

わりと素直なサイケデリック体験そのまま、

という感じですが、いい具合に表現されています。



 




セッションで得られる効果

一年で、新しい人生をひらくマインドセットを、手に入れる

想像してみてください、

 

からだの中に、

どっしりとした、

自信があり、

安心して、

自己の中にやすらっている、

自分自身を。

 

そのことを、

楽しんでいる、

ご自身を。

 

そして、

人の中にいても、

一人でいても、

自分の中に、

自然で、

たしかな、

〈中心の感覚〉があり、

他の何ものにも、

わずらわされることなく、

自由で、

のびのびと、

自分の本当にやりたいことに、

120%集中できている、

自分自身を。

 

そのようなご自身であったら、

どのような人生を、

送られているでしょうか?

 

この人生で、

何を得ているでしょうか? 

 

 

 

さて、当スペースでは、

欲しいものを手に入れるには、

まず、欲しいものを手に入れられる「心の状態」を、

創り出すことから、はじめよう、

という考え方がベースにあります。

 

そのため、

さまざまな方法論を使って、

「心の状態」を変化させ、

整えていきます。

 

 

 

ところで、

ゲシュタルト療法は、

ご自分の心の底に潜っていって、

問題のあるプログラムを、

書き換えてしまうという、

シンプルな枠組みをもっています。

そのことを、

自分の〈気づき〉の中で、

自分の意思で、

行なっていくことができます。

 

その結果、

当スペースで、

セッションの体験を深めていく、

・心身の深い癒し

・集中力や創造力

・心の奥深いひろがり

が、3つの核として、

育っていきます。

フリー・ゲシュタルト・ワークスについて

 

そのことで、

肚が据わり、

存在の底に、

どっしりと安定した〈中心〉の感覚が、

生まれてきます。

もしくは、

とらわれのない心の感覚が、

育っていきます。

 

ここでは、

当スペースのセッションを通して得られる成果を、

自分と他者にかかわる視点から、

以下に、ご説明したいと思います。

(1)ご自身の変化(癒し・能力開発)
(2)他者に対して使える、サポート技法の習得

 

です。

 

そして、さらに次に、

この成果を獲得する、

時間的ロードマップについて、

解説いたします。

 

 

(1)得られる成果・能力

ゲシュタルト療法のセッションを体験していくと、
内的な変化として、以下のような成果が得られます。
上の図をご覧下さい。


ここでは、

効果の作用する心身の側面を、
「意識面」

「感情面」

「身体面」
の3つに分けて解説します。

 

さらに、

4つ目の要素として、

上記の3つが、

快癒・統合することで、

グッと大きさを成長させる、

能力的側面を、

「④能力面 創造力面」として、

加えています。



①感情面

まず、ゲシュタルト療法の

第一の効果は、

感情面での変化です。

 

セッションを通して、
人は、自分を苦しめている、

さまざまな葛藤や苦しみから、

解放されていきます。


苦しみや悩み、

心の中の雑音がなくなり、

喜びや快適さ、

楽しさの気持ちが増していきます。

心のとらわれなさ(自由)や、

パワーが、

獲得されていきます。

 

その結果、

他人や自分の感情に、

わずらわされることなく、

自分が本当にやりたいことに、

全身全霊で、

集中できるようになるのです。

 

日々、生きることに対して、

肯定的で、

能動的な意欲が、

増していきます。

内なる静けさ、

内的な安定性、

目標に、的確にフォーカスする集中力が、

生まれて来るのです。

これが人生に与える、
一番影響力の大きな効果です。


②肉体面

ゲシュタルト療法では、

心身一元論的セラピーなので、

心の解放(癒し)と、肉体の解放(癒し)が、
同時に起こってきます。

そして、

心と肉体の間にあった見えない膜(断絶)が、

だんだんと、

消えていくのです。

 

この点は、

少しイメージがつきにくい点と、

思われますが、
私たちの心のこだわり(苦しみ、恐れ)というのは、
肉体の奥底の緊張に、

深く根ざしています。

心の恐れは、

肉体の恐れとして、

存在しているのです。

(胃が痛い等)

 

セッションでは、
この肉の奥底の恐れや緊張が、

解除され、癒されていきます。

そのため、
肉体の緊張が弛緩し、

エネルギーが流れだし、

全身がほっと楽になります。
その分、日常生活で使える、

能動的なエネルギー量が、

増大していくのです。

 

自由で、

パワフルで、

エネルギッシュになったご自分を、

実感できるようになります。



③意識面

 

そして、さらに、
①②で見た「感情」「肉体」面の、

変化のプロセスを、
ご自分の体験プロセスとして、

「意識的」に、

理解できるということです。

 

刻々の気づきの使い方のコツや、
変化の仕組みが、

理解できるということです。

知的、意識的なレベルにおいても、

自分に何が起こったのかを、

理解できるのです。

 

ご自分の変化のプロセスが、

知的・構造的にも理解でき、

納得することができます。

 

このことの結果として、

将来、

自分の調子が悪くなった時に、

自分自身で、

セルフワークを行ない、

ご自分で、

セルフサポートや、

変化を創り出すことができるのです。

 

 

④能力面 創造力面

 

また、

このように、ご自分の心の構造や、

心とのコンタクトの方法を理解すると、

自分の心の底から、

創造力や行動力、

意欲や集中力を、

どのように、

引き出せばよいかについても、

だんだんと分かってきます。

 

意識と無意識(潜在意識)が接近することにより、

イマジネーション(想像力)が、

豊かになります。

また、身体が、

ほぐれて、硬さが減るので、

五感や感覚の鋭敏さが、

増していきます。

知覚力の範囲が、

ずっと広がります。

 

総じて、

自己を方向づけ、統御する、

セルフ・プロデュース力が、

ついて来るのです。

その結果、

仕事や生活の中でも、

目標へフォーカスして、

アウトプット(成果)をつくり出す能力が高まるということが、

起こって来るのです。

 

心理的な統合と、

成果(アウトプット)を生み出す力が、

同時に実現されてくるのです。

 

このことによって、

人生全体が、

変わっていくことになります。

 

 

(2)他者に対して使える、技法の習得


2つ目の成果の側面は、
(1)で見た、ご自分の達成した内的成果(能力)を、
他の人々に対しても、

提供できるようになる、
ということです。

 

ご自分の変化を、

「意識的」に理解した結果、

その原理や手法を、

他者に対しても、

適用・使用できるということです。

ご自分の技(スキル)として、

活用していけるのです。

 

ご自分の体験を通して、

理解した、
「変化の原理」や、
「気づきの利用法・効果」を、

他者に対しても、
提供できるようになります。

 

その結果、

セラピーやコーチングなど、

さまざまな場面で、

クライアントの方に向けた、

実践的な技法として、

これらを使っていけるということです。

 

また、ごく普通に、

仕事の中でも、

他者に関わる中でも、

人間関係スキルとして、

活用していけるようにもなります。

 

それ以外にも、

悩みごとの相談や問題解決力としても、

また、能力開発のスキルとしても、

さまざまな場面で、

他の人々に対して、

これらの価値を、

提供していけることとなります。

 

このことは、

私たちの人生や人間関係を、

ずっとやりがいのあるものに、

変えていきます。

 

以上が、

当スペースのゲシュタルト療法を、

体験していくことにより、

獲得される成果となります。

 

ぜひ、実際にセッションを経験してみて、

その効果や変化の実際を、

味わってみて下さい。

 

 

◆時間的ロードマップ

一年で、新しい人生をひらくマインドセットを獲得する

さて、
当スペースでは、
おおよそ、一年くらいを目安に、
クライアントの方に、
新しい人生を創っていく心の姿勢(マインドセット)を、

獲得していただくことを、
基本としています。

 

ここでいう、

マインドセットとは、

私たちの考え方や価値観、

感情や経験、創造力を含んだ、

心の枠組みの総体です。

ヴィジョンや心の姿勢の全体ともいえます。

 

ゲシュタルト療法は、

心理療法なので、

単なる気持ちの持ちようではなく、

心の構造的な変化や底力として、

これを獲得することができます。

 

ところで、

目安の一年間は、
おおよそ次の3つのフェーズ(段階)に分かれます。
セッションの回数の目安は、

月一、二回程度です。

 

①セッション(ワーク)の感覚に慣れる。気づきの感覚をつかむ。

 

②自己の内部へのアクセス(コンタクト)を深める。

 

③新しいマインドセットを組み立てる。

 

のフェーズです。 

 

 

①セッション(ワーク)の感覚に慣れる。

 気づきの感覚をつかむ。 (約1~3ケ月)     
 
…ゲシュタルト療法のセッション(ワーク)では、
 自己の内的感覚に、

 気づきを深める、
 独特の気づき(注意力)の働かせがあります。

 これは、

 今までの普通の人生で、

 経験しなかったようなたぐいの、

 感覚や感情への、

 気づき方となります。

 注意力の働かせ方となります。  

 

 そのため、一応、その感覚になじむ期間を少しとります。
 そして、回数を重ねれば重ねるほど、
 この感覚に慣れることで、

 セッションの効果は大きくなります。

 もともと、心理療法のセッションに慣れている方は、

 このフェーズは、必要ではありません。

 

※また、セッション自体は、

 初回より、充分に効果を発揮します。
 ただ、感覚のなじみ方に比例して、

 その効果が相乗的に効果を発揮していきます。


  
②自己の内部へのアクセス(コンタクト)を、

 深める。 (約4~9ケ月)

…自己の内部の、感情や欲求に、

 気づく方法に慣れてくると、
 セッションは、グッと飛躍的に、

 その深さや効果を増していきます

 

…内的探索の深さを、

 さまざまに調整しながら、
 より根本的なレベルの、

 問題の解決、

 未完了の体験の完了や、
 葛藤の解決を行なっていきます。

 

…人生を今まで縛りつけていたものからの、

 劇的な解放体験を得ていきます。

 


③新しいマインドセット(自己のモード)を、

 組み立てる。  (約10~12ケ月)

…自己の内的状態の変化と、
 内的探索の方法論的なイメージが、
 つかめたところで、
 一旦、マインドセットの全体の見立てを、

 創ります。

  

…今後の探索を、

 どうすすめたらいいのかについて、
 セルフ・プロデュース的に、方向性を確認してみるのです。

 

…ところで、

 心理的な問題解決や、

 能力の開発といった自己探求は、

 実は、何年、何十年でも、

 可能なものです。

 次々に、新しい局面や才能が、

 開いていくからです。

 そのため、

 今後も探求はつづけるにしても、

 一旦、これまでの取り組みや、

 全体の状況を振り返ってみて、

 セルフ・プロデュース的に、

 今後の方向性を確認し、

 戦略的な気づきを持つことを、

 行なってみます。

 マインドセットを、確定します。
 

…全体を見渡しつつ、肯定的で、

 ご自分の創造的な状態(ステート)を、

 確認してみます。

 

…自分の「人生の物語(英雄の旅)」の、

 見立てを確認してみます。

 

→方向性の見立てがつけば、
 ご自分の人生の主人公として、
 この物語(人生)を、

 どんな風に展開にしていったらいいのかを、
 ご自分で決めていけるのです。

 


さて、

以上のようなプロセスと枠組みで、

一年くらいの期間の中で、

ゲシュタルト療法のやり方に慣れ、

心理的問題を解消しつつ、

未来を創造的に生きていくための、

新しいマインドセットを、

組み立てていくのです。

 

当然、

各人のテーマ(課題)の軽重による、

個人差があり、

各フェーズの期間の長短もあるので、

基本モデルと考えていただければと思います。

 


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夢見の技法 コルトレーンとヘンドリックス

まったく別のところで、

似たようなエピソードに行き当たると、

その背後にある、

普遍的な共通原理について、

思いを馳せることとなります

 

伝記的なドキュメンタリー映画を見ていて、

直接的には、関係のない2人に共通している。

あるエピソードに気づいて、

興味深く感じた記憶があります。

 

「彼が、会場に着く(いる)とすぐわかるんだ。

(演奏)が聞こえたからね」

と、友人たちが語る挿話です。

 

その2人とは、

ジミ・ヘンドリックスと、

ジョン・コルトレーンです。

 

彼らは、片時も、

ライブ会場の控え室でも、

演奏をやめなかったのです。

 

コルトレーンについては、

ライブの前に、すでにライブ1本分くらい、

吹いてしまうという、

エピソードもありました。

 

同時代(60年代)を生きた、

彼らは、ともに、黒人であり、

霊感に満ちた即興演奏を旨とし、

その卓越した創造力で、

それぞれのジャンル(ロック、ジャズ)の、

変革者となった人物です。

 

彼らは、なぜ、片時も、

演奏をやめなかったのか。

 

拙著の中では、

「夢見の技法」と題して、

私たちの人生を貫く、

夢の力とその扱い方について、

取り上げています。

 

2人はなぜ、

演奏をやめなかったのか。

 

筆者は、それを、

演奏を通す中で、

彼らを貫いていく、

電流のような夢の力のせいだと、

考えています。

 

演奏を通す中で、

メッセージのように、

現れてくる、

〈何か〉をつかみ、

具現化し、完了するために、

演奏(創造)するしかなかったのです。

 

彼らが、ともに燃え尽きた者の、

印象を与えるのは、

彼らを、内側から焼いた、

高圧電流のような、

強烈な夢の力(熱)を、

私たちも感じるからです。

 

芸術において、

ある内的な意味の単位とは、

自律的な生命をもって現れ、

完了されていきます。

 

演奏なりも、

音楽の自律的生命の、

この十全な発現をもって、

意味のまとまりとして

完了されます

 

その内的なプロセスは、

ホロトロピック・ブリージングの際に見た、

「オルガスム曲線」と同様です。

 

また、ゲシュタルト療法でいえば、

現れてきた未完了な感情を、
表現し、完了するプロセスと

同様の事柄です。

 

コルトレーンや、

ヘンドリックスは、

普段から、そのような、

たえず現れてくる

強度の夢の力に、

貫かれていたのでしょう。

 

それを、

完了させていくためには、

演奏し、表現し、

模索し、創造するしかなかったのでしょう。

アウトサイダー・アートについて触れたところで、

それらのある種、

非人間的な無尽蔵の力について、

書きました。

 

それは、容赦ない、 

根源的なエネルギーです。

 

コルトレーンや、

ヘンドリックスは、

そのような根源的なエネルギーに、

より近く、生きていたのでしょう。

 

また、ある意味、

彼らのたえざる演奏・創造的実践が、

彼らを、その近くに生きることを、

可能にしたともいえるのでしょう。
 

彼らのエピソードは、

深い創造性と夢見の技法について

考える際に、さまざまなヒントを、

与えてくれるのです。

 

 

 


 


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映画『マトリックス』のメタファー(暗喩) 残像としての世界

昔、『マトリックス』という、

三部作の映画がありました。

ユニークな世界観や映像で、

ヒット作となった映画です。

 

その世界観についても、

問題をはらみ、

多様な解釈や議論もなされましたが、

ここでは、

少し違う切り口で、

見てみましょう。

 

ところで、

この映画が示している

感覚表象の世界は、

変性意識状態(ASC)や、

シャーマニズム

サイケデリック的世界を、

考える者にとっては、

興味深いメタファー(暗喩)と、

なっているのです。

 

実は、画で描かれている、

マトリックスの創りだす世界と、

この私たちの現実世界とは、

さほど、違っているわけでは、

ないからです。

 

さて、以前、

この「現実世界とは何か」を、

扱ったところで、

「合意的現実」という考え方について、

見てみました。

 

私たちのこの現実世界も、

集合的な信念体系として、

現れているという考え方です。

 

ところで、このような

合意的現実は、

単に、認知の拘束として、

「私たちの世界」を、

映し出しているだけではありません。

 

実際には、

「知覚的な拘束力」をともなって、

「この世界」を映し出してもいるのです。

そのため、

私たちはなかなか、

この合意的現実を、

相対化することが、

できないのです

 

ところで、

体験的心理療法のところで、

「心身一元論的」な人間のあり様を見ました。

硬化した心と

硬化した身体とは、

相互的なフィードバックを繰り返して、

生活史の中で、

硬化した抑圧的な世界を

創りだしてしまうのです。

 

その多くの由来は、

現代社会(やその出先機関である両親、先生)の、

「信念体系」です。

 

そして、

私たちは、物心がつく前から、

そのシステムによって、

感情や肉体や知覚を狭められ、

拘束された状態で、

社会に出されて(再生産されて)、

いくのです。

実際、社会の、

私たちの知覚・感覚への洗脳は、

映画における、

マトリックス(母体)による支配と、

実は、大差がないものなのです。

 

ところで、

映画でもそうですが、

この拘束された、

知覚世界の外に出るには、

変性意識状態(ASC)を誘発する、

「赤いピル」が必要(有効)です。

 

(アップルの、

スティーブ・ジョブズは、

自伝の中で、

LSD体験を、人生の最重要事に、

挙げています。

一方、実際問題、比喩的にいえば、

多くの人は、日々の中で、

赤いピルを得るチャンスに出遭っても、

青いピルを選んで、

眠りつづける人生を選んでいるのです)

 

さて、

赤いピルによらずとも、

変性意識状態(ASC)を誘発し、

この拘束的な知覚世界を

超脱していく手法は、

多様にあります。

 

体験的心理療法も、

そのひとつです。

(スタニスラフ・グロフ博士が、

LSDセラピーから、

ブリージング・セラピーに移行したように)

 

実際、

ゲシュタルト療法をはじめ、

体験的心理療法の多くの手法が、

強烈な変性意識(ASC)を創りだし、

内側から心身を解放し、

硬化した信念体系や、

知覚のコードを

熔解する効果を持っています。

 

体験的心理療法的な探求を、

実直に進めていくと、

心身が解放され、

エネルギーが解放・流動化されていきます。

 

身体の感受性が、

深いレベルで変わっていくのです。

知覚力が、鋭敏になっていきます。

変性意識(ASC)への移行や、

日々の気づきも、

ずっと流動化したものになっていきます。

 

そして、

私たちは、

旧来の硬化した世界を、

まったく別様に、

見ていることに気づくのです。

 

硬化した世界は、

単なる世間の信念体系、

後付け的に、既存の意味を再構成した、

「残像としての世界」にすぎず、

より、リアルな世界とは、

刻々に、

まばゆい息吹が流動する、

エネルギーの世界であると、

感覚できるようになるのです。

 

それは、あたかも、

映画の中で、

主人公ネオが、

腕を上げていくのにつれて、

マトリックスのつくり出す幻想世界よりも、

「より速く」

知覚し、動けるように、

なっていくのと同じです。

 

これらの体験についての、

映像表現は、

流動化し、透視力化していく、

知覚力の変容を、

うまく表現しています。

 

シリーズ一作目の終盤で、

あたりの風景やエージェントを

「流動するデータ」として

透視し、

エージェントに、

立ち向かいはじめる、

ネオの姿が、

描かれています。

 

映画のストーリーとしては、

自分の力の可能性を感じはじめるネオという、

覚醒的な場面でもあるのですが、

実際には、

たとえ、

特別な救世主でなくとも、

私たちの誰もが、

この洗脳的な表象世界を透視し、

それよりも、

「速く動き」

その支配を脱する力を、

持っているのです。

 

私たちに必要なのは、

単に信じることではなく、

心身と意識を解放していくこと、

そして、

その中で、

新たな知覚力を、

訓練・開発していくことなのです。

 

そして、

それは実際、できるのです。

 

 

※変性意識状態(ASC)への、より統合的なアプローチ・方法論は、

 拙著『砂絵Ⅰ  現代的エクスタシィの技法』をご覧下さい


※変性意識状態(ASC)の活用に特化したサイト、

「Xステーツ・テクノロジー」ご覧下さい。



「変性意識と天国的身体」

「英雄の旅」とは

 

 







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アウトサイダー・アートと永遠なる回帰

adolf-wolfli

Adolf Wolfli (1864-1930)




 

アウトサイダー・アートには、

さまざまな魅力があります。

 

その魅力を語る、決定的なロジックがないにも関わらず、

多くの人が、そこに強い魅力を感じているようでもあるので、

アウトサイダー・アートには、

私たちの精神に、独自に働きかける、

要素があるのだと思われます。

 

筆者にとって、

アウトサイダー・アートの魅力とは、

まず第一に、植物や昆虫のような、

原初の自然を予感させる、

その無尽蔵さにあります。

 

とりわけ、その夢魔のような、

尽きることない「反復性」です。

同じ作品内における形態の反復もそうですし、

同じ(ような)作品を、

何千枚何万枚も作り続ける

無尽蔵の反復エネルギーです。

一種、非人間的なエネルギー、

抑制のない徹底的なエネルギーを、

感じる点です。
 

実は、それこそ、

私たちを駆り立て、突き抜ける、

「夢見の力」の特性と考えられるからです。

 

そのため、アウトサイダー・アートの

反復性・回帰性に触れていると、

私たちは、一種、変性意識状態別種の意識を、

まざまざと感じさせられる気になります。

夢魔のような変性意識(ASC)に、

巻き込まれていくのです。

 

かつて、ハイデガーは、

ニーチェの永劫回帰の思想を、

「等しきものの永遠なる回帰」と、

呼びました。

 

ニーチェの永劫回帰の思想とは、

この今ここの出来事が、この瞬間が、

まったく変わらぬ姿で、

永遠に回帰するという、

夢魔のような、容赦ない存在肯定の思想です。

 

(そのため、ニーチェは、

ツァラトゥストラに、

「救済」とは、過去の「そうあった」を、

「私がそう欲した」に変えることだと語らせたのです。

私たちが、永劫回帰を生き抜くには、

変わらない、今ここを追い抜くくらいの、

肯定の強度が必要となるわけです)

 

アウトサイダー・アートの或る部分には、

「等しきものの永遠なる回帰」と似た、

生の厳粛な肯定性、無尽蔵さがあるのです。

 

さて、魅力の第二の点として、

「徹底的な直接性」という要素があります。

これは、植物的・昆虫的な無尽蔵さ、

その絶対的な肯定性とも重なりますが、

文化に飼いならされていない、

剥き出しの直接性と無尽蔵さを、

感じさせられる点です。

(なま)の沸騰の感覚です。

 

創造性の根底にある、

容赦ない〈自然〉の直接性を、

感じさせられる点です。

 

そして、上記の二つを通して、

私たちは、不思議な〈郷愁〉に導かれます。

それは、幼児の、

物心つくかつかない頃に感じていた世界のようです。

現在でも、私たちは、

このような、生の基底部の感覚を、

生の原型の姿として、

どこかに持っているような気がするのです。

 

アウトサイダー・アートの世界は、

そのようなことを、

私たちに感じさせてくれるのです。



※変性意識状態(ASC)や夢見への、

より統合的なアプローチ・方法論は、

 拙著『砂絵Ⅰ  現代的エクスタシィの技法』をご覧下さい

 

 

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「英雄の旅」とは

◆はじめに

 

「英雄の旅 Hero's journey」とは、

神話学者ジョゼフ・キャンベルが、

世界中の神話より抽出した、

英雄神話の、普遍的なパターンです。

 

「英雄の旅」は、

影響を受けた、ジョージ・ルーカスによる喧伝や、

ハリウッド式のシナリオ術のひろまりにより、

世間でも、知られるようになりました。

 

また、ビジネス的な観点からも、

マーケティングや、コピーライティングに関係して、

よく取り上げられたりもします。

 

NLPやコーチングの世界では、

S・ギリガン氏と、R・ディルツ氏らのワークショップをはじめ

「英雄の旅」のモデルは、

ひろく認知を得ているといえます。

 

これらの流行の背後は、

この神話モデルが、

私たちの心理的変容の姿を、

わかりやすく、かつ実感的に、

表現していることが推測されます。


ここでは、

この神話モデルの概略を見ることで、

私たちの心の変容過程を、

理解するモデルとして、

英雄の物語が、どのように役立つのかを、

見ていきたいと思います。

 

さて、ところで、

英雄の旅の、物語パターンは、

私たちにも、子供の頃から、なじみ深い、

普遍的であるがゆえに、ありきたりな、

ヒーロー物語の典型です。

 

キャンベルは語ります。

 

「英雄は、あえて、

日常の世界を後にして、

超自然的で、不思議なものの住む世界へと、

足を踏み入れ、

そこで、驚異的な存在に出会い、

決定的な勝利をおさめる。

英雄は、

この神秘的な冒険で、

仲間への恩恵となる力を得て、

帰還する」

(『生きるよすがとしての神話』 飛田茂雄他訳)

 

このことを、もう少し詳細に、

キャンベルが、語っている部分を、

少し長いですが(また少々分かりづらいですが)、

引いてみましょう。


「神話英雄は

それまでかれが生活していた

小屋や城から抜け出し、

冒険に旅立つ境界へと

誘惑されるか拉致される。

あるいはみずからすすんで

旅をはじめる。

 

そこでかれは道中を固めている

影の存在に出会う。

英雄はこの存在の力を

打ち負かすか宥めるかして、

生きながら闇の王国へ

赴くか(兄弟の争い、竜との格闘、魔法)、

敵に殺されて

死の世界に降りていく(四肢解体、磔刑)。

 

こうして英雄は

境界を越えて未知ではあるが

しかし奇妙に馴染み深い

〔超越的な〕力の支配する世界を旅するようになる。

超越的な力のあるものは

容赦なくかれをおびやかし(テスト)、

またあるものは

魔法による援助を与える(救いの手)。

神話的円環の最低部にいたると、

英雄はもっとも厳しい試練をうけ、

その対価を克ちとる。

 

勝利は

世界の母なる女神と英雄との性的な結合(聖婚)として、

父なる創造者による承認(父親との一体化)として、

みずから聖なる存在への移行(神格化)として、

あるいは逆に

―それらの力が英雄に敵意をもったままであるならば―

かれがいままさに克ちうる機会に直面した

恩恵の掠盗(花嫁の掠奪、火の盗み出し)として

あらわされうる。

 

こうした勝利こそ

本質的には意識の、

したがってまた存在の拡張(啓示、変容、自由)に

ほかならない。

 

のこされた課題は帰還することである。

超越的な力が英雄を祝福していたのであれば、

かれはいまやその庇護のもとに

(超越的な力の特使となって)出発するし、

そうでなければかれは逃亡し

追跡をうける身になる

(変身〔をしながらの〕逃走、障害〔を設けながらの〕逃走)。

帰還の境界にいたって

超越的な力はかれの背後にのこらねばならない。

 

こうして英雄は

畏怖すべき王国から再度

この世にあらわれる(帰還、復活)。

かれがもちかえった恩恵が

この世を復活させる(霊薬)」

(キャンベル『千の顔をもつ英雄』平田武靖他訳 人文書院)

 

このような、

物語の展開や道具立ては、

映画などでは、

しばしば目にするものでは、

ないでしょうか。

 

 

◆人格変容の物語

 

 さて、キャンベルは、

以下のようにも語っています。

 

「神話の英雄、シャーマン、神秘主義者、

精神分裂病患者の内面世界への旅は、

原則的には同じもので、

帰還、もしくは症状の緩和が起こると、

そうした旅は、

再生―

つまり、

自我が「二度目の誕生」を迎え、

もはや昼間の時空の座標軸に

とらわれた状態でなくなること―

として経験されます。

そして、内なる旅は、いまや、

拡張された自己の影にすぎないものとして、

自覚されるようになり、

その正しい機能は、

元型の本能体系のエネルギーを

時空の座標軸をもつ現実世界で、

有益な役割を果たすために、

使わせるというものになります」

キャンベル『生きるよすがしての神話』

(飛田茂雄他訳 一部改訳)  

 

これも、少々わかりづらい表現ですが、

ここでは、

「英雄の旅」的なプロセスとは、

私たちの心の深層にある、

拡張された自己を、

回復するプロセスであることが、

語られています。

 

元型の本能体系のエネルギー」が、

心の深層にあるというわけです。

元型とは、ユング心理学の仮説にあるもので、

私たちの心の深層に潜む、

基底的・普遍的な、人格的な因子(動因)のことです。

 

そして、

(旅に似た、心理的統合の結果)

その因子的エネルギーを、

自覚的に、現実的な日常世界で生かせるようになることが、

この内的な変容の旅の、

成果になるというわけです。

 

そして、

その回復が達成された状態とは、

日常意識の、

昼間の時空の座標軸に

とらわれた状態でなくなること

であることが、

語られています。

 

これは、

慣習化され、限定された、

日常意識以外の、

拡張された意識状態(その内実的要素)が、

統合的に獲得されることを、

表現しているといえるでしょう。

 

上記の引用では、

比喩的・象徴的に語られていますが、

このことは、

心理学的な変容過程においては、

実際に、そのような(同様な)ことが、

起こって来るともいえます。

 

心理的変容過程(旅)の後には、

人は、かつては、絶対的に見えたような、

「日常意識」の感覚や価値観が、

ちっぽけなものとして、

相対化されてしまうものなのです。

 

つまり、それは、

上に引いた中にあるように、

「意識の、したがってまた、存在の拡張(啓示、変容、自由)」

が、達成されることだとも、

いえるのです。

 

ところで、

筆者自身、心理療法(ゲシュタルト療法体験的心理療法)、

変性意識状態(ASC)の事例に、

数多く関わる中で、

人々のさまざまな心理的変容の過程を、

見てきました。

 

そして、その際に、

この神話モデルが、

クライアントの方の実感にとって、

とても、有意義に働くのを見てきました。

 

特に、人格変容過程の中で生じて来る、

困難なプロセス、

いわゆる、夜の航海 night sea journeyの体験や、

魂の暗夜 Dark Night Of The Soulの体験を、

位置づけるのに、とても実感的に作用するのでした。

そして、その試練の過程を乗り越えるのに、

とても有効に働くのでした。

 

その意味でも、

このような神話モデルとは、

単なるおとぎ話ではなく、

私たちの人生の航海ツールとして、

実際的に活きて来るモデルなのです。

 

 

◆「英雄の旅」のプロセス

 
さて、英雄の旅のプロセスは、
そのような人格的変容の旅の、
普遍的な姿を示しているものでもあります。


キャンベルによって、

細かく区分けされている要素を、

少し単純化(アレンジ)して示すと、

以下のような形となります。

これなども、通俗的なヒーロー物語に
よく見られる共通のパターンといえます。

 

 

「出発」(召命)

旅の拒絶

助言(導き)

越境・異界参入

援助(仲間、守護者)

超越的な力(魔霊・怪物)との戦い・試練

最大の試練

聖なる結婚(融合)、真の父の承認

力(霊薬Elixir)の獲得、変容

「帰還」

 


さて、ストーリーの大枠を見てみると、

「出発-通過儀礼-帰還」の構造となっており、
はじまりと終わりを持つ、

通過儀礼的なモデルとなっています。


はじまりは、

「召命」であり、
何かの呼びかけに従う形で、
冒険が始まります。

そこには、

主人公の生い立ちに関する、

特殊な情報も含まれていたりします。

 

また、次に現れる、

旅の拒絶のテーマは、

冒険への逡巡や恐れ、

日常世界への執着など、

物語のはじめに、

よく見られるパターンです。

私たちにとって、

未知の冒険は、

みなとても恐ろしいものだからです。

 

そして、退屈な、この日常世界に、

くすぶったまま居続けるのか、

それとも、

恐ろしいけれども、未知の興奮を誘う、

冒険に出かけるのか、選択を迫られるのです。

 

中間の、

「通過儀礼」の部分は、
物語の核心である、

「超越的な力」との遭遇・戦い・試験といった、

大きな試練となっています。

 

その試練が、
英雄の主体を、死に近づけるような、

過酷な体験(冒険)であることを

示しています。

 

主体にとっては、

自分を変容・刷新させてしまう類の、

「死の体験」「再生の体験」と、

なるものです。

 

しかし、

そのような苛烈な過程の中で、

主人公は、

超越的な力(または悪の力)」の中に潜むエッセンスを、

獲得していくことになるのです。

それが、最終的には、魔法のような、

特別な力(霊薬)となるのです。

 

さて、

終わりの「帰還」は、

通過儀礼としての旅の、

成果(霊薬)を、わがものとして統合したうえで、

この世(共同体)にもたらし、

還元する過程を、示しています。

その力でもって、世界を豊かにし、

豊饒に再生させるのです。

 

このように、

英雄の旅の物語は、

「冒険譚」という形式の中で、
超人間的な経験を、

自分に取り込み、成長していく、

主体的な体験過程を、

示しているのです。

 

そのため、

英雄の旅的な映画を見ると、

私たちは、未知の根源的な力に、

拡充(充電)されたかのような、

高揚感や、核心の感覚を、覚えるのです。

 

そして、

このような経験パターンは、

娯楽的な物語だけではなく、

私たちの生活の、

さまざまな場面(事件)において、

経験されているものなのです。

 

 

◆英雄の旅とゲシュタルト療法のセッション

 

ところで、

ここで興味深いことのひとつは、

上に見たような、

英雄の旅のプロセスと、

別で見た、ゲシュタルト療法の、

セッション(ワーク)のプロセスに、

平行した構造や体験過程が、

見られることです。

 

詳細は、

拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』に譲りますが、

このモデルは、

そのような側面においても、

実際的な価値を有しているものなのです。

 

 

※↓ある種の英雄の旅として

→映画『マトリックス』のメタファー(暗喩) 「残像としての世界」

 


 


 

『千の顔をもつ英雄』(人文書院)

 


ブックリスト 関連書籍の紹介

◆ゲシュタルト療法/体験心理療法/関連領域

 

『ゲシュタルト療法』F・パールズ/倉戸ヨシヤ訳(ナカニシヤ出版)

『ゲシュタルト療法バーベイティム』F・パールズ/倉戸ヨシヤ訳(ナカニシヤ出版)

『記憶のゴミ箱』F・パールズ/原田成志訳 (新曜社)

『聖なる愚か者』リッキー・リビングストン/吉福伸逸訳(アニマ2001)

『ゲシュタルト・セラピー』トニー・キー他/岡野嘉宏訳(社会産業教育研究所)

『気づき』ジョン・O・スティーブンス/岡野嘉宏訳(社会産業教育研究所)

『ゲシュタルト療法』倉戸ヨシヤ(駿河台出版)

『ゲシュタルト療法入門』倉戸ヨシヤ編(金剛出版)

『気づきのセラピー』百武正嗣(春秋社)

『家族連鎖のセラピー』百武正嗣(春秋社)

『成長のための効果的な方法』E・マーカス/国谷誠朗訳(チーム医療)

『自己実現への再決断』M&Rグールディング/深沢道子訳(星和書店)
『ゲシュタルト・セラピーの手引き』S・ジンジャー/柴田和雄訳 (創元社)

『性格と神経症』C・ナランホ/柳朋子訳 (春秋社)

『エンカウンター・グループ』C・ロジャーズ/畠瀬稔他訳 (創元社)

『生きがいの探求』ウィル シュッツ/斎藤彰悟,到津守訳(ダイヤモンド社)
『エスリンとアメリカの覚醒』W・T・アンダーソン/伊東博訳 (誠信書房)

『引き裂かれた心と体』A・ローウェン/新里里春他訳 (創元社)

『バイオエナジェティックス』A・ローエン/菅靖彦他訳 (春秋社)

『バイオエナジェティックス』A・ローウェン他/石川中他訳(思索社)

『オルゴン療法がわたしを変えた』O・ビーン/片桐ユズル他訳(アニマ2001)

『ウィルヘルム・ライヒ―生涯と業績』M・シャラフ/村本詔司他訳 (新水社)

『ことばが劈かれるとき』竹内敏晴(筑摩書房)
『原初からの叫び』A・ヤノフ/中山善之訳 (講談社)

『脳を超えて』S・グロフ/菅靖彦他訳 (春秋社)

『自己発見の冒険Ⅰ』S・グロフ/菅靖彦他訳 (春秋社)

『魂の航海術』S・グロフ/菅靖彦訳 (平凡社)

『ハコミセラピー』ロン・クルツ/高尾威廣他訳 (星和書店)

『サイコシンセシス』R・アサジョーリ/国谷誠朗他訳 (誠信書房)

『意志のはたらき』R・アサジョーリ/国谷誠朗他訳 (誠信書房)

『内なる可能性』P・フェルッチ/国谷誠朗他訳 (誠信書房)

『ドリームボディ・ワーク』A・ミンデル/藤見幸雄他訳 (春秋社)

『ドリームボディ』A・ミンデル/藤見幸雄監訳 (誠信書房)

『シャーマンズ・ボディ』A・ミンデル/藤見幸雄他訳 (コスモス・ライブラリー)

『プロセス指向心理学』A・ミンデル/高岡よし子他訳 (春秋社) 

『うしろ向きに馬に乗る』A・ミンデル/藤見幸雄他訳 (春秋社)

『昏睡状態の人と対話する』A・ミンデル/藤見幸雄他訳 (NHKブックス)

『紛争の心理学―融合の炎のワーク』A・ミンデル/青木聡訳(講談社現代新書)  

『プロセス指向のドリームワーク』A・ミンデル/藤見幸雄他訳(春秋社)

『24時間の明晰夢』A・ミンデル/藤見幸雄他訳 (春秋社)

『身体症状に「宇宙の声」を聴く』A・ミンデル/藤見幸雄他訳(日本教文社)

『人間関係にあらわれる未知なるもの』A・ミンデル/富士見幸雄他訳(日本教文社)

『大地の心理学』A・ミンデル/藤見幸雄他訳 (春秋社)

『ワールドワーク』A.ミンデル/富士見 ユキオ他訳 (誠信書房)

『ディープ・デモクラシー』A・ミンデル/富士見ユキオ他訳 (春秋社)

『プロセス・マインド』A・ミンデル/ 青木聡他訳(春秋社)

『メタスキル』エイミー・ミンデル/諸富祥彦他訳(コスモス・ライブラリー)

『痛みと身体の心理学』藤見幸雄 (新潮選書)

『プロセス指向心理学入門』藤見幸雄他 (春秋社)

『アンコモン・セラピー』 J・ヘイリー/高石昇他監訳(二瓶社)

『ミルトン・エリクソンの催眠療法』 J・ヘイリー編/門前進訳(誠信書房)

『ミルトン・エリクソン入門』 W・H・オハンロン/森俊夫他訳(金剛出版)

『ミルトン・エリクソンの催眠テクニック(Ⅰ・Ⅱ)』R・バンドラー、J・グリンダー/浅田仁子訳(春秋社)
『人間コミュニケーションの意味論(Ⅰ・Ⅱ)』R・バンドラー、J・グリンダー/尾川丈一他訳(ナカニシヤ出版)
『あなたを変える神経言語プログラミング』R・バンドラー、J・グリンダー/酒井一夫訳(東京図書)
『神経言語プログラミング』R・バンドラー/酒井一夫訳 (東京図書)

『リフレーミング―心理的枠組の変換~』R・バンドラー、J・グリンダー/吉本武史他訳(星和書店)
『心の扉をひらく』C・アンドレアス他/酒井一夫訳(東京図書)

『NLPヒーローズ・ジャーニー』R・ディルツ、S・ギリガン/浅田仁子訳(春秋社)

『愛という勇気』S・ギリガン/崎尾英子訳 (言叢社)

『ジェネラティブ・トランス』S・ギリガン/上地明彦訳(春秋社)
『身体はトラウマを記録する』B・ヴァン・デア・コーク/柴田裕之訳(紀伊国屋書店)

『アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)第2版』S・C・ヘイズ他/武藤崇他監訳(星和書店)

『ACTを学ぶ』 S・C・ヘイズ他/熊野宏昭他監訳(星和書店)

『ACTをはじめる』 S・C・ヘイズ他//武藤崇他訳(星和書店)

『よくわかるACT』R・ハリス/武藤崇他監訳(星和書店)

『不安障害のためのACT』 G・H・アイファート他/三田村仰他監訳(星和書店)

『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』N・トールネケ武藤崇他監訳(星和書店)

『脱サイコセラピー論』B・ヘリンガー/西澤 起代訳 (メディアート出版)

『愛の法則―親しい関係での絆と均衡』 B・ヘリンガー/チェトナ小林訳 (和尚EJ)

『プレイバックシアター入門』宗像佳代 (明石書店)

『この世とあの世の風通し』加藤清・上野圭一 (春秋社)

『ひき裂かれた自己』R・D・レイン/阪本健二他訳 (みすず書房)

『経験の政治学』R・D・レイン/笠原嘉他訳 (みすず書房)

『生の事実』R・D・レイン/塚本嘉寿他訳 (みすず書房)

『エスの本―無意識の探究』G・グロデック/岸田秀他訳 (誠信書房)

『対象関係論の展開』H・ガントリップ/小此木啓吾他訳 (誠信書房)

『遊ぶことと現実』D・W・ウィニコット/橋本雅雄訳 (岩崎学術出版社)

『情緒発達の精神分析理論』D・W・ウィニコット/牛島定信訳 (岩崎学術出版社)

『追補 精神科診断面接のコツ』神田橋 條治 (岩崎学術出版社) 

『精神療法面接のコツ』神田橋 條治 (岩崎学術出版社) 

『精神科養生のコツ 改訂』神田橋 條治 (岩崎学術出版社) 

『治療のこころ』シリーズ 神田橋 條治 (花クリニック)

『人格障害の精神療法』福島章他編 (金剛出版)

『ものぐさ精神分析』岸田秀 (中公文庫)

『中空構造日本の深層』河合隼雄 (中公文庫)
『母性社会日本の病理』河合隼雄 (講談社+α文庫)

 

 

◆変性意識状態(ASC)その他関連

 

『宗教的経験の諸相(上・下)』W・ジェイムズ/桝田啓三郎訳 (岩波文庫)

『知覚の扉』A・ハクスリー/河村 錠一郎訳(平凡社)

『チベット死者の書 サイケデリック・バージョン』T・リアリー他/菅靖彦訳(八幡書房)

『フロー体験 喜びの現象学』M.チクセントミハイ/今村浩明訳(世界思想社)

『フロー体験入門』M.チクセントミハイ/大森弘監訳(世界思想社)
『超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験』S・コトラー/熊谷玲美訳(早川書房)

『クンダリニー』ゴーピ・クリシュナ/中島巌訳 (平河出版社)

『意識と本質』井筒俊彦 (岩波文庫)

『イスラム哲学の原像』井筒俊彦 (岩波新書)

『叡知の台座』井筒俊彦他 (岩波書店)

『ユング自伝(1・2)』河合隼雄他訳 (みすず書房)

『ヘルメティック・サークル』M・セラノ/小川捷之,‎永野藤夫訳(みすず書房)

『人間性の最高価値』A.H.マスロー/上田吉一訳(誠信書房)

『死の地帯』ラインホルト・メスナー/尾崎治訳(山と渓谷社)

『明晰夢』S・ラバージ/大林正博訳(春秋社)

『深層からの回帰』S・グロフ他/菅靖彦他訳 (青土社)

『魂の危機を超えて』S・グロフ他/安藤治他訳 (春秋社)

『スピリチュアル・エマージェンシー』S・グロフ他/高岡よし子他訳(春秋社)

『無意識の探険』吉福伸逸 (TBSブリタニカ)

『トランスパーソナル・セラピー入門』吉福伸逸 (平河出版社)

『自我と「力動的基盤」』M・ウォシュバーン/安藤治他訳(雲母書房)

『無境界』K・ウィルバー/吉福伸逸訳 (平河出版社)

『意識のスペクトル 1・2』 K.ウィルバー/吉福伸逸他訳 (春秋社)

『アートマンプロジェクト』K.ウィルバー/吉福伸逸他訳 (春秋社)

『トランスパーソナル心理療法入門』 諸富祥彦編著 (日本評論社)

『チベット死者の書』 川崎信定訳 (筑摩文庫)

『サイケデリックス』D・M・ターナー/本田礼訳 (第三書館)

『ドン・ファン・シリーズ』C・カスタネダ/真崎義博他訳(二見書房、太田出版)

『ローリング・サンダー』ダグ・ボイド/北山耕平訳 (平河出版社)

『アメリカ・インディアンの口承詩』金関寿夫(平凡社)

『シャーマニズム(上・下)』M・エリアーデ/堀一郎訳 (筑摩文庫)
『シャマニズム』U.ハルヴァ/田中克彦訳 (三省堂)

『シャーマンへの道』M・ハーナー/吉福伸逸訳 (平河出版社)

『シャーマニズムの精神人類学』ロジャー・N・ウォルシュ/安藤治他訳(春秋社) 

『聖なる量子力学9つの旅』フレッド・アラン・ウルフ/小沢元彦訳 (徳間書店)

『奇蹟を求めて』P・D・ウスペンスキー/浅井雅志訳 (平河出版社)

『弟子たちに語る』G・I・グルジェフ/前田樹子訳 (めるくまーる)

『夢ヨーガ』タルタン・トゥルク/林久義訳 (ダルマワークス)

『虹と水晶』ナムカイ・ノルブ/永沢哲訳 (法蔵館)

『チベット密教の瞑想法』ナムカイ・ノルブ/永沢哲訳 (法蔵館)

『臨死体験』B・グレイソン他編/笠原敏雄訳 (春秋社)

『死を超えて生きるもの』ゲイリー・ドーア編/井村宏治他訳(春秋社) 

『臨死共有体験』R・ムーディ/堀天作訳 (ヒカルランド)

『オメガ・プロジェクト』ケネス リング/片山陽子訳(春秋社)

『意識(サイクロン)の中心』ジョン・C・リリー/菅靖彦訳(平河出版社)

『サイエンティスト』ジョン・C・リリー/菅靖彦訳(平河出版社)

『バイオコンピュータとLSD』ジョン・C・リリー/菅靖彦訳(リブロポート)

『ジョン・C・リリィ 生涯を語る』ジョン・C・リリィ他/中田周作訳(筑摩書房) 

『幻覚世界の真実』テレンス・マッケナ/京堂健訳(第三書館)

『神々の糧(ドラッグ)』テレンス・マッケナ/小山田義文他訳 (第三書館)

『ビー・ヒア・ナウ』ラム・ダス他/吉福伸逸他訳 (平河出版社)

『ダス・エナーギ』P・ウィリアムズ/MOKO訳 (春秋社)

『体外への旅』ロバート・A・モンロー/川上友子訳 (ハート出版)

『魂の体外旅行』ロバート・A・モンロー/坂場順子訳 (日本教文社)

『究極の旅』ロバート・A・モンロー/塩崎麻彩子訳 (日本教文社)

『投影された宇宙』M・タルボット/川瀬勝訳 (春秋社)

『われに還る宇宙』アーサー・M・ヤング/プラブッダ訳 (日本教文社)

『変性意識の舞台』菅靖彦 (青土社)

『洗脳体験』二澤雅喜(宝島SUGOI文庫)

 

 

◆その他の関連領域

 

『日本的霊性』鈴木大拙 (角川文庫)

『精神の生態学』G・ベイトソン/佐藤良明訳 (新思索社)

『精神と自然』G・ベイトソン/佐藤良明訳 (新思索社)

『天使のおそれ』G・ベイトソン他/星川淳他訳 (青土社)

『知恵の樹』U・マトゥラーナ他/管啓次郎訳 (ちくま学芸文庫)

『暗黙知の次元』M・ポランニー/高橋勇夫訳 (ちくま学芸文庫)

『知覚の現象学(Ⅰ・Ⅱ)』 M・メルロ=ポンティ/竹内 芳郎他訳 (みすず書房)

『眼と精神』M・メルロ=ポンティ/木田元他訳 (みすず書房)

『自分を信じて生きる―インディアンの方法』松木正 (小学館)

『あるがままの自分を生きていく―インディアンの教え』松木正 (大和書房)

『ビジョン・クエスト』S・フォスター他/高橋裕子訳 (VOICE)

『千の顔をもつ英雄(上・下)』J・キャンベル/平田武靖他訳 (人文書院)

『生きるよすがとしての神話』J・キャンベル/飛田茂雄他訳 (角川書店)

『神話の力』J・キャンベル他/飛田茂雄訳 (早川書房)

『昔話の形態学』V・プロップ/北岡誠司他訳 (水声社)

『通過儀礼』ファン・ヘネップ/綾部恒雄他訳 (岩波文庫)

『儀礼の過程』V・ターナー/冨倉光雄訳 (新思索社)

『ハンテッド』T・ブラウン.Jr/さいとう ひろみ訳 (徳間書店)

『グランドファーザーの生き方』T・ブラウン.Jr/さいとうひろみ訳(ヒカルランド)

『ヴィジョン』T・ブラウン.Jr/さいとう ひろみ訳 (徳間文庫)

『狩猟の哲学』オルテガ イ・ガセー/西沢龍生訳 (吉夏社)

『タントラ 狂気の智慧』C・トゥルンパ/高橋ユリ子他訳 (めるくまーる)

『タントラへの道』C・トゥルンパ/風砂子 デ・アンジェリス訳 (めるくまーる)

『秘められた自由の心』タルタン・トゥルク/林久義訳 (ダルマワークス)

『クリシュナムルティ・目覚めの時代』M・ルティエンス/高橋重敏訳 (めるくまーる)

『自己と組織の創造学』ウィル シュッツ/斎藤彰悟,到津守訳(ダイヤモンド社)

『U理論』C・オットー・シャーマー/中土井僚,由佐美加子訳(英治出版)
『リアリティのダンス』A・ホドロフスキー/青木健史訳(文遊社)

『実験演劇論』J・グロトフスキ/大島勉訳(テアトロ社)

『造形思考(上・下)』P・クレー/土方定一訳(筑摩書房』
『アート・スピリット』ロバート・ヘンライ/野中邦子訳(国書刊行会)

『フリープレイ 人生と芸術におけるインプロヴィゼーション』S・ナハマノヴィッチ/若尾裕訳(フィルムアート社』
『アウトサイダー・アート』(求龍堂)

『ネクロノミコン(Ⅰ・Ⅱ)』H・R・ギーガー/山形浩生訳 (河出書房新社)


 

 【第一部 ゲシュタルト療法関連】

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

 

【第二部 気づきと変性意識】

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

禅と日本的霊性

野生と自然

 

【第四部 当スペース関係】

フリー・ゲシュタルトについて

セッションで得られる効果

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NLP 神経言語プログラミングについて はじめに

NLP(神経言語プログラミング

Neuro-Linguistic Programming)は、

リチャード・バンドラー氏と、

ジョン・グリンダー氏によって、

創始された能力開発技法です。

 

彼らが、

ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、

催眠療法家のミルトン・エリクソン、

家族療法家のバージニア・サティアらの、

治療技法をモデリングし、

そのエッセンスを、方法論化したものです。

 

NLPについては、

現在、スクールも書籍も、非常に多いので、

ここでは、当スペースからの視点を、

記していきたいと思います。

 

 

◆創始者の役割分担について

 

バンドラー氏と、グリンダー氏のカップリングで、

NLPは、創られましたが、

筆者は、ここに、役割分担を見ています。

 

諸々の情報を総合すると、

(筆者の直観ですが)

リチャード・バンドラー氏とは、

「モノマネの天才」なのではないかと、

思われます。

(彼には、モノマネ者に特有の、

うら寂しさと道化性、矯激性があります)

 

バンドラー氏が、

パールズや、エリソンから、

シャーマニックに、

身体的に、「転写」したものを、

グリンダー氏が、記述に起こしていく。

そして、

役割交代して、実際に実践してみて、

効果を検証する。

(いわゆる「モデリング」です)

そのようなことを繰り返す中で、

初期のNLPができたのではないかと、

筆者は、推測しています。

 

いわば、「霊媒と審神者(サニワ)」の、

カップリングです。

そのため、

二人が、決裂したことで、

NLPの基礎方法論づくりの、

創造的な側面は終焉したのです。

(その後は、枝葉末節の、

応用展開です)

 

 

NLP(神経言語プログラミング)の特性について

 

世の中には、

Liteと名前のついたソフト商品があります。

「○○Lite」、つまり、「簡易版」です。

もともとある商品の、機能を色々と落として、

初心者にも、簡易に使用できるようにした商品です。

 

NLPとは、ある意味、

このLite商品といえるものです。

ゲシュタルト療Liteだったり、

催眠療法Liteだったり、しているわけです。

初心者にも、大変使いやすいのです。

しかし、機能を落としている分だけ、

残念ながら、効き目も弱いのです。

 

NLPは、ゲシュタルト療法や、

フルスペックの体験的心理療法のような、

強度な変性意識状態や、

自発的な感情の湧出、

深層レベルの心理プログラミングの書き換えは、

引き起こせません。

比較的軽度な知覚レベルのプログラミング修正、

時間が経つと、じきに消えてしまうような、

軽度のプログラミング修正が、多くの作用です。

 

しかし、

実は、逆に、そこが、

NLPのいいところ(利点)でも

あるのです。

 

体験的心理療法や、

何らかの知覚的変容を、

まったく経験したこともない、

一般の人々にとって、

抵抗や障壁が低く、

かつ、安全な範囲内で、

「小さな知覚変化」を、

経験することができるからです。

 

それらは、おそらく、

人生ではじめての経験となるでしょう。

しかし、そのことで、

人生に、そのような変化が起こせる可能性があることに、

気づくことができるからです。

 

それは、

人生を変えるヒントやきっかけになるからです。

 

もっと探求を進めたい人には、

各種の体験的心理療法の、

さまざまな方法論が、

存在しているので、

そちらに探求を進めればよいのです。

 

 

◆セッションでの使用

 

NLPには、

興味深い技法や知見が、

多々あります。

また、説明モデルや、

説明言語に長けています。

 

セッションなどの場合は、

NLPを技法として、使用する側のレベルに、

帰着します。

 

NLPの技法を、

いっぱいいっぱいで、

教科書どおりに、使っているレベルでは、

効果や面白さとしても、

なかなか厳しいものがあります。

 

NLPのさまざまな手法の原理を理解し

セッションの場面場面で

数ある手法の中のひとつとして、

応用的に使えてはじめて、

NLPも活きてくるのです。 

 

ここでは、

そのような視点から、

NLPのいくつかの方法論を取り上げ、

内容を検討してみたいと思います。

 

 

 

 

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変性意識状態の治癒効果

さて、

変性意識状態(ASC)について、

興味深い点は

変性意識状態それ自体が、

大きな治癒(癒し)効果を、

持っているという点です。

 

変性意識状態においては、

普段、顕在化していなかった、

エネルギー、深い感情、微細な情報が、

意識でも、とらえられるようになります。

意識とそれら情報の間に、

交流が可能となるためです。
 

その結果、

通常の日常意識状態においては、

硬化し、滞っていた、

エネルギーや、深い感情、生命情報が、

滑らか、かつ、速やかに、

流れるようになるのです。

 

その状態は、同時にまた、

心と肉体の潜在能力が、

深いレベルから解放された状態です。

 

その状態の中では、

心身の自然治癒プロセスが、

自律的に活性化して来て、

私たちを、再編成します。

それ故に、

変性意識状態(ASC)が、

治癒作用を持つものとなるのです。

 

例えば、

「ブリージング・セラピー」などは、

呼吸法を利用した、

心身の深いプロセスを活性化するだけの、

方法論ですが、

変性意識状態(ASC)の作用によって、

大きな治癒効果を発揮することとなるのです。

ブリージング・セラピー参照

 

そのため、

意図的に、

変性意識状態(ASC)に入るスキルを、

身につけることは、

心理的な治癒においても、

能力・創造力開発面においても、

ともに効果的な事柄と、

なっているわけです。

 

【第一部 ゲシュタルト療法関連】

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

 

【第二部 気づきと変性意識】

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

禅と日本的霊性

野生と自然

 

【第四部 当スペース関係】

フリー・ゲシュタルトについて

セッションで得られる効果

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シャーマニズムについて

シャーマニズム



シャーマニズムについては、

宗教学者ミルチャ・エリアーデの浩瀚な『シャーマニズム』

(筑摩書房)が有名です。

副題には、

古代的エクスタシー(脱魂)の技法」とあります。

 

 

①シャーマニズムの世界観

 

宗教の原形ともいうべき、

世界中のシャーマニズムには、

似通った世界観があります。

 

シャーマニズムの世界観として、

よく指摘されるのが、

3つの世界の区分です。

 

天上世界、地下世界、この地上世界です。

「天地人」の世界です。

 

シャーマンとは、「脱魂」、つまり、魂を飛ばして、

この地上世界から、天上世界、地下世界を、

行き来する存在です。

この往還を、旅 journeyといいます。

 

そして、その際に、

シャーマンを導き、天上世界や、地下世界に、

導いてくれたり、案内してくれたりするのが、

「パワー・アニマル」と呼ばれる存在です。

仲間であり、守護者であり、

その世界の住人に、遭わせてくれたりもします。

アニマルと言われますが、

必ずしも動物だけではなく、

様々な存在、形姿をしている、実体entityです。

 

また、この3つの世界を貫くものとして、

世界樹・宇宙樹があるとされたりします。

 

天上世界には、

雲や虹や煙に乗って行ったり、

『ジャックと豆の木』のような、

樹木で行ったりします。

地下世界には、

洞窟や穴倉から、行ったりします。

『おむすびコロリン』や、

『不思議の国のアリス』の世界です。

民間伝承や神話、物語には、

このように、シャーマニズムの祖形が、

いたるところに見られます。

(アリスの初稿が、『地下の国のアリス』

Alice's Adventures under Ground

あったというのは大変示唆的です。

そして、この場合、あのウサギが、

パワー・アニマルというわけです)

 

通常は、同じ方法や通り道を使い、

それぞれの世界に、行ったり来たりします。

 

天上世界、地下世界に、

良い悪いの価値付けはありません。

ただ、私たちが得られるものの、

傾向性はあります。

 

天上世界には、〈叡智〉に関わるものが多く、

地下世界には、〈力〉や〈癒し〉に関わるものが、

多いとされます。

 

 

②シャーマンへのプロセス

 

シャーマンになるには、

そのプロセスに共通した要素が見られます。

所謂、「巫病」と呼ばれるプロセスです。

 

(1)「召命calling

シャーマンになる人間は、

なりたくてなるのではなく、

嫌々ながら、シャーマンにされるのが通例です。

通常は、病気になったり、幻聴・幻覚を得たりと、

予期せぬ事柄(呼びかけ)から、

シャーマンになるプロセスが始まります。

 

(2)「異界へ旅」

その後、なんらかの実体(精霊)に、

さらわれるような形で、

魂が、異界に、連れて行かれます。

 

(3)「解体・切断」

その世界で、試練を受けて、

自己の古い身体が、解体されるよう体験を持ちます。

(肉を全部剥ぎとられて、骨だけの存在になる等)

 

(4)「新しい身体の獲得」

その試練の後に、自己の身体が、

「再生される」というような経験を持ちます。

 

(5)「帰還」

この地上に帰還します。

それ以後、

実体(精霊)とコミュニケーションする能力を獲得し、

村落共同体で、役立つ人間となります。

 

 

③心理療法との関係

 

当スペースでは、このような、

シャーマニズムの様々なモデルを、

人間の、心理学な再生(刷新)、

潜在能力の開放、

意識の拡張(変性意識)

のモデルと考えています。

 

実際、

シャーマニズムへの変容プロセスと、

体験的心理療法ゲシュタルト療法における、

心理的刷新のプロセスとは、

大変、通じるところが多いのです。

それは、別に見た、

「英雄の旅」のモデルと同様です。

 

また、

心理的な問題症状(苦痛他)は、

しばしば、本人にとっては、

喩えると、憑依している、

「悪霊/魔物」のように感じられます。

しかし、セッションを深めていくと、

悪霊/魔物が、

実は、「パワー・アニマル」であったと、

気づくこともあるのです。

そして、自分のパワーとして、

使えるようになるのです。

そのような意味でも、

このシャーマニズムのモデルは、

実際的なレベルでも、役に立つのです。

 

そして、当スペースでは、

これらを、シャーマニズム的な姿勢と考え、

現代的エクスタシー(脱魂)の技法として、

位置づけているのです。

  

 【第一部 ゲシュタルト療法関連】

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

 

【第二部 気づきと変性意識】

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

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変性意識状態(ASC)とは

はじめに

ゲシュタルト療法(心理療法)における、

治癒作用や、心理プログラムの改善、

または、潜在能力の開発など、

心の能力や構造を、

理解するのに際して、

「変性意識状態ASC」という、

有意義な概念があります。

 

変性意識状態Altered state of consciousnessとは、

カリフォルニア大学の

心理学者チャールズ・タート博士により、

有名になった意識状態の定義ですが、

通常の、日常意識以外の、

さまざまな意識状態を指した総称です。

 

日常意識以外の、各種の意識状態、

瞑想状態、催眠状態、トランス状態、

向精神薬物による酩酊状態、神秘体験などです。

広くは、体外離脱体験(OBE)、

フロー体験(flow experience)なども、

含まれると考えてもいいかもしれません。

 

この変性意識状態(ASC)と、

通常の日常意識との間に、

情報的な連絡やつながりを持てるようになると、

私たちの世界や能力は、

ずっと広がりをもったものになっていきます。

 

ところで、

哲学者ウィリアム・ジェイムズは、

著作『宗教的体験の諸相』の、

よく引かれる文章の中で、

以下のように記しています。

 

「…それは、私たちが合理的意識と呼んでいる意識、

つまり私たちの正常な、目ざめている時の意識というものは、

意識の一特殊型にすぎないのであって、

この意識のまわりをぐるっととりまき、

きわめて薄い膜でそれと隔てられて、

それとまったく違った

潜在的ないろいろな形態の意識がある、

という結論である。

私たちはこのような形態の意識が

存在することに気づかずに生涯を送ることもあろう。

しかし必要な刺激を与えると、

一瞬にしてそういう形態の意識が

まったく完全な姿で現れてくる。

それは恐らくはどこかに、その適用と適応の場をもつ

明確な型の心的状態なのである。

この普通とは別の形の意識を、まったく無視するような

宇宙全体の説明は、終局的なものではありえない。

問題は、そのような意識形態をどうして観察するかである。

―というのは、それは正常意識とは

全然つながりがないからである。
(中略)

いずれにしても、そのような意識形態は

私たちの実在観が性急に結論を出すことを禁ずるのである」

(桝田啓三郎訳『宗教的体験の諸相』岩波書店)

 

変性意識状態について考える際に、

参考となる観点です。

 

以下では、この変性意識状態が、

どのような特徴を持つものなのか、

また、どのように、私たちの役に立つのかについて、

検討してみたいと思います。

 

 

◆心理療法と変性意識状態

 

まずは、心理療法における、

その有効性から考えてみましょう。

 

心理療法とは、

不調和をきたした心理的プログラミングを、

再プログラミング(プログラム修正)することを、

目的としたものです。

ところで、

この再プログラミングをするに際して、

程度の深浅はありますが、

日常意識ではない、

この変性意識状態にアクセスすることが、

必要となります。

 

というのも、

日常意識そのものは、

既存の深層プログラムによって、

産み出された表象機能であり、

その日常意識からでは、

当然ながら、

自身を創り出している基底的プログラム自体を、

書き換えることはできないからです。

別の経路(情報システム)から、

自己の基盤に、介入アクセスして、

プログラム修正することが、

必要となるわけです。

その際に、

この変性意識状態が、

利用されるわけです。

 

ところで、実際のところ、

変性意識状態そのものには、

とても簡単に入れるものです。

 

しかしながら、

その状態において、

自分たちの望むような形で、

情報を操作することは、

(心理的なプログラム修正することは)

簡単には行なえません。

 

それは、生体の運営上、

セキュリティの問題(危険)がありますので、

セキュリティ・システムが、

設けられているからです。
そのため、私たちは、

自分でさえ、簡単には、

プログラム修正できないのです。

 

また、それを行なうには、

セキュリティ・システムをかいくぐる、

スキルが必要となるわけです。

 

セッションの中で、

軽度な変性意識状態に移行する、

ゲシュタルト療法(心理療法)は、

そのようなスキルを磨く、

機会となっていくものでもあります。

 

 

変性意識状態(ASC)とはⅠ

 

さて、変性意識には、

色々な状態があります。

しかし、それら自体は、

特別なものではありません。

私たちの、

日常意識との対比の中で、

変性意識状態は、

その特異な性格を現すのです。

 

変性意識状態は、

日常意識からの距離によって、

軽いものから、極端なものまで、

多様なスペクトルをもっています。

 

日常生活の中でも、

意識は、ふと緩んだ時に、

軽度な変性意識状態に入っていきます。

 

ちょっとボーとしている時。

何かに没頭している時。

さまざまな機会に、

私たちはするりと、

変性意識の状態に、移行しているのです。

 

また、

人間関係(関係性、relationship)の中では、

人は、容易に、

無意識の力に惹きこまれて、

軽度な変性意識の状態に移行します。

 

恋愛や性愛関係、家族関係、

組織内における関係性など、

集合的(集団的)な無意識が、

活性化しやすいところでは、

人は、容易に、

憑依されるように、

変性意識状態に巻き込まれていきます

 

意識のフレーム(枠)自体は、

滑らかに変性意識に移行するので、

変性意識状態に入っていても、

それと気づかれない場合が多いのです。

主観的には、

ふと気づきを得るまで、

ほとんど差異を感じないのです。

 

そのような変性意識状態の中で、

時により、あまり気づかずに、

私たちは、より冴えた直観力を働かせ、

優れた創造力を発揮したりもしているのです。

また、悪い場合は、

犯罪をおかしたりしているのです。

 

また、意図的に、変性意識に入る方法としては、

伝統的には、各種の瞑想技法や

向精神薬物の使用などが知られています。

 

心理療法においては、

セッションの過程の、くつろいだリラックス感や、

内的な感覚集中を通して、

ごく自然に、変性意識状態に入っていきます。

その変性意識状態の中で、

日常意識では、

アクセスできなかった深層の、

プログラムにアクセスして、

その情報を書き換えていくこととなるのです。

 

それは、

変性意識状態(ASC)の中では、

日常意識とは違った形で、

多様なエネルギー、情動、情報の流動性が、

高まるからです。

(それに気づくことができるからです)

そして、

そのような状態(空間)の中で、

通常とは違う形で、

微細な情報の操作や統御が、

可能となるのです。

 

そのため、

意図的に、変性意識状態に入るスキルや、

その中で、エネルギーを方向づけたり、

情報を操作する訓練をしておくことは、

心理療法的な治癒や、

潜在能力を開発するためにも、

とても有効なこととなっているのです。

 

また、逆にいうと、

心理療法のスキルに習熟することは、

これらの能力を、

高めることにもなるのです。

 

そして、この点こそが、

心理療法と、

伝統的なシャーマニズムの、

類似点ともなっているのです。

 

 

変性意識状態(ASC)とはⅡ

また、変性意識状態には、

さきのジェームズの文章にあるような、

私たちの日常意識から、

大きく逸脱した、

未知の変性意識状態もあります。

 

そのイメージは、喩えると、

ラジオのチューニングのようです。

たとえば、

私たちのラジオ(意識)は

通常AMNHK放送にチューニングが合っており、

その放送を聞いており、それだけが、

現実(世界)だと思っています。

この例では、NHK放送が、日常意識であり、

その放送内容が、日常現実です。

 

それが、何かの拍子で、ラジオのツマミが動かされて、

別の放送局(変性意識状態)にチューニングが合い

別の放送内容(現実)が、聞こえてきたりします。

 

人類学者カルロス・カスタネダの著作の中に

「集合点」と呼ばれる、

知覚情報を編成するポイント(結節点)が

言及されています。

集合点が動くと、

私たちは、私たち自身であることを失い、

その現実も溶解し、まったく別物になっていくのです。

カスタネダのいう、集合点が、

厳密に、何を意味しているのかは分かりませんが、

比喩的には、そのイメージは大変示唆的と思われます。

 

体験的心理療法を、

急激に推し進めると、まれに、

そのように、「集合点」 が動いたかのような、

強烈な変性意識体験をすることがあります。

それは、私たちを、

未知の体験領域に、投げ込むことになります。

(心身に混乱をきたすケースもあります)

 

アメリカでは、体験的心理療法も盛んなため、

スタンフォード大学にいた、

精神科医のスタニスラフ・グロフ博士は、

そのような、さまざまな変性意識体験の事例を、

多数研究報告しています。

また、そのプロセスについての、

サポート・システムについても、

多数記し、支援活動を行なっています。

http://hive.ntticc.or.jp/contents/interview/grof

 

そしてまた、

とても重要なことは、

このような変性意識状態の体験自体が、

深い治癒効果を、

持っているということなのです。

 

変性意識体験が、

人の深層的プロセスを活性化し、

深い治癒能力を賦活し、

人間の心身を、不可逆的に、

変容・刷新してしまうという点なのです。
 

ブリージング・セラピー事例

 

 

…………