フリー・ゲシュタルトな気づき

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心理学と変性意識(ASC)を身につけて、
 自由さ、創造性、アウトプットを獲得する
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ワーク

「ワーク」とはⅤ 存在論的体験

さて、

ゲシュタルト療法の

ワークには、

さまざまな効果や魅力がありますが、

(サイトでも、多角的にご紹介しましたが)

心理療法的な枠組みをとっぱらって、

他にあまりない、エッセンス(本質)だけを、

残す(取り出す)とすると、

その最良のもののひとつは、

ある種の「存在論的体験」だと、

いうことができます。

 

「自分が、存在していることをまざまざと実感すること」

 

「自分が、存在していることの不思議さに感じ入る」

そのようなことが、

ワークの中では、

強い気づきの体験として、

起こって来るのです。

 

世界が、新らしく瑞々しく立ち現れて来る、

そのような瞬間を、

しはしば体験できるのです。

 

それだけでも、

生の感覚を喪失し、

鈍麻した社会の中では、

意味のあることなのです。

 

「世界と、生きている自分」

を、強烈に感じて、

生きる力を獲得していく。

そんなシンプルで力強い道が、

ゲシュタルト療法の取り組み中では、

得られていきます。

 

そこには、

身体的・感情的に対する、

具体的なアプローチがあるために、

知覚力や感性が動かしやすい、

という側面があります。

 

即興的、遊戯的な動き、身体技法が、

気づきの閃きとが、

ひとつになっているようなものです。

一種、動的な禅といえる面があります。

 

さて、

「生きるためのゲシュタルト」とは、

筆者が、よく使うフレーズですが、

そのように、

ゲシュタルト療法を、

身近に置いて、

生を加速する鋭利な道具(姿勢)として、

さまざまな側面で役立てることが、

長い取り組みの中では、

可能となっていくのです。

 


※気づきや統合、変性意識状態(ASC)への

より総合的な方法論については、拙著↓
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および、
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』
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「ワーク」とはⅡ その過程と構造

◆ワークのプロセス(過程)と促進

ゲシュタルト療法のワークは、

クライアントの方の、

内的プロセスに、

そった形で展開していきます。

 

そして、ワークは、

表面的な、紆余曲折の姿の背後に、

人間生体の自律的なプロセスゆえに、

深い部分で、

ある類似した流れと骨組みを持っています。

単純化した図をご覧ください

 

ワークのプロセスは、

核の要素だけを取り出すと、

ゲシュタルトの形成と破壊のサイクルの、

変奏だともいえます。

 

そもそも、

未完了の体験(未完了のゲシュタルト)を、

生み出したのは、

欲求不満によるサイクルの凍結(フリーズ)であるので、

その未完了のゲシュタルトの表出(充足)と破壊のサイクル

という形をとるのです。

 

ここでは、実際のワークが、

どのような手続きをとるのか、

「目的①」の未完了の体験を完了するタイプの、

ワークを例にとって見てみましょう。

 

※「目的②」の葛藤の解消タイプも、

プロセスは、おおよそ同じです。

下段に、図のみ、記載しました。

 

 

1.「入口」(開始)

まず、クライアントの方と、

 ファシリテーターは、

 合意して、ワークという、

 特別な時空に入ります。

↓↓↓

 

2.「感覚・探索

…クライアントの方は、

解決したいテーマに関連して、

自分の中から湧いてくる、

感覚や感情のゲシュタルト(形)に、

注意を向けます。

…ファシリテーターは、探索を促進するための、

焦点化や、提案を行なってきます。

…生体というものは、未完了のゲシュタルトや、

 その付近の感情を刺激されると、

異物を吐き出すかのように、肉中の棘を排出するかのように、

未完了のゲシュタルトを、

知覚の前景に押し出してきます。

おそらく、生体の蠕動運動のためです。

…人は、この内的感覚への没頭の中で、

 軽度な変性意識状態(ASC)に入っていきます。

 そのため、普段は気づけない微細な情報に、

 気づくことができるのです。

↓↓

 

3.「未完了の体験の発見

…そのような中で、クライアントの方は、

 自分の中で、つかえている、

核心的な未完了の(感情や感覚)を、

明確にしていきます。

…または、ファシリテーターが、

 重要なポイントを、色々と焦点化してきます。

↓↓

 

4.「技法的場面設定

…ファシリテーターが、

 その未完了の体験を完了するための、

色々な、技法的な提案を行なってきます。

 「こういうことを行なってみてはどうですか?

 「こう言ってみる(表現してみる)のはどうですか?

 相手や登場人物、言葉や行為等の設定です。

…その設定が、クライアントの方にピッタリと来る場合、

 クライアントの方は、無理のない範囲で、それを行なってみます。

↓↓

 

5.「未完了の体験の完了

…技法的提案内容が、

 クライアントの方に、ピッタリと来るものであった場合、

 クライアントの方は、その実演を通して、

 感情表出と意識化と行ない、

 未完了の体験を完了していきます。

 葛藤と苦痛が消失し、

 アーハ体験や、エネルギーの増大、

 大きな統合感、力の獲得の感じを得ることになります。

↓↓

 

6.「出口」(終了)

ワークという、特別な時空から出ます

 心理療法でいう、「閉じる」プロセスです。

 ワークの内容を完了・主体化して、

 日常的現実に戻ります。

 

さて、前段で、

「生体の自律的プロセス」と書きましたが、

ワークの経過というのは、

クライアントのプロセスをきちんとフォローするかぎり、

音楽的とでもいうような、

類型的な「自然のプロセス」示すものです。

 

ファシリテーターの行なうことは、

このプロセスを阻害しないように、
その名のとおり、
「促進」していくことだけなのです。
 
 

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 ワークのプロセス 2

夢のワーク ゲシュタルト療法の場合

さて、「夢」は、

無意識にいたる王道とも言われ、

心理療法の各派が

重視しているものです。

 

ゲシュタルト療法においても、

独自の理論や、

ワークの技法を持っています。

 

実際のところ、

ゲシュタルト療法の、

夢のワークは、大変ユニークなもので、

新鮮な気づきを得ることが、

できるものとなっています。

 

ここでは、

その方法論や手順について、

記していきましょう。

 

 

①理論

 

ゲシュタルト療法では、

夢に登場してくる人物や、

事物(風景の含めて)とは、

クライアントの方の「断片化された自我」

であると考えます。

 

クライアントの方の心の全体が、

夢として、

現れていると考えるわけです。

そのため、

通常のワークと同じく、

クライアントの方が、

それぞれの自我の状態をよく体感し

気づきを得て、

自我同士の交流や統合を図っていくことが、

ワークの目的となります。

 

 

②手順1 現在形で話してもらう

 

まずは、

クライアントの方トに、

夢の話をしてもらいます

 

この時、ポイントがあります。

夢の話を、

「現在形で」話してもらうのです。

 

通常、人は、夢の話をする時に、

「~であった。~でした。」と、

過去形で話します。

 

しかし、このワークでは、

それを、夢を見ている当事者になって、

「今~しています」

「今、~が~しています」

と現在形で、話してもらうのです。

 

夢とは、

常に生きつづけている無意識の表現です。

このような話し方に変えることにより、

クライアントの方は、

ダイレクトに感じることができます。

 

また、過去形の回想形式では、

要約されてしまうことによって、

見過ごされてしまう、

小さな場面や細部、

または情動の反応に、

細かく気づくことができるからです。

(クライアントの方の、

反応が顕著な場合は、

そこからすぐに通常のワークに、

うつります)

 

 

③手順2 実演化する(登場人物になる)

 

夢を話してもらった後に、

クライアントの方に、

 

気になる場面を、

ピックアップしてもらいます。

その「場面」を、ワークの素材としていきます。

 

その場面の中で、

クライアントの方が「気になる」、

色々な登場人物や事物を、

エンプティ・チェアに置いていきます。

 

そして、エンプティ・チェアのワークと同様に、

その役に、なってもらい、

その夢人物の背後に、

とのような欲求や自我がひそんでいるか、

探っていきます。

 

エンプティ・チェアのワークと同様に、

出てくるプロセスにしたがって、

ワークを展開していきます。

 

ところで、

通常、夢の中で現れる自分=主体は、

普段の日常的現実の中で、

自分が同一化しがちな自分です。

 

一方、自分以外の他者・事物は、

大概、自分が排除し、切り離してdisownいたり

周縁化marginalizeしている、

自我が多いものです。

 

しかし、実際に、

それらの自我状態になってみると(同一化してみると)、

それは、大概、秘めた智慧を持っており、

現在の人生に対する、

さまざまな(実存的な)ヒントを与えてくれることが、

多いのです。

 

さて、以上が、

ゲシュタルト療法における

夢のワークの進め方のあらましとなります。

 

夢のワークは、

実際に体験してみると、

私たちの心の中の、

深い智慧や可能性を知る、

新鮮な機会となります。

 

また、

私たちの内的世界への信頼を深め、

内なる創造力に接触する機会にも、

なるのです。

 


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「ワーク」とはⅠ 目的と効果

ゲシュタルト療法では、

クライアントとファシリテーターが行なう

セッションのことを、

ワーク work と呼びます。

そこで、

なんらかの悩みや課題を

解決することを目指します。

 

米国由来の体験的心理療法では、

クライアントとして、

セッションをすることを、

大体、「ワークする」と呼びます。

 

ゲシュタルト療法は、

基本的には、

グループ・セラピーなので、

ワークを希望するクライアントが手を挙げて、

ファシリテーターと、

皆の前で、ワークをします。

 

個人セッションの場合は、

二人で行ないます。

1回のワークは、

大概30分~90分位かけて行ないます。

 

※実際のワークのイメージをつかむには、

セッション(ワーク)の実際」をご覧ください。

 ここでは、より原理的、構造的な解説となります。 

 

それでは、

ワークの目的と、その効果について、
見てみましょう。
 

◆ワークの目的① 「未完了の体験」の完了

最初のところで、

ゲシュタルト療法の基本概念として、

「ゲシュタルトの形成と破壊のサイクル」

見ました

 

そして、人は、

その欲求充足の過程(サイクル)の中で、

強度の欲求不満を持つと、

「未完了の体験」

「未完了のゲシュタルト」が、

心の中に、

残ってしまうということについて、

触れました。

 

そして、そのことが、

私たちの中に、

苦痛を生み出し、

人生を生きていく上での、

欲求や行動の制限、

生きづらさを、

つくり出しているというわけです。

 

さて、

(少し単純化していうと)

ゲシュタルト療法のワークの、

第一の目的は、

この「未完了の体験」

「未完了のゲシュタルト」を、

ワークの中で、

「完了させる」ことにあります。

 

ワークを展開する中で発見した、

「やり残した仕事」

「未完了の体験」を、 

技法的な工夫により、

「その時やれなかったことをやる(行なう)」ことによって、

完了(充足)するのです。

 

そのことにより、

クライアントの方の中にあった、

強い感情の塊り(緊張し鬱積していたもの)が、

弛緩・解放され、

心理的なプログラミングが、

書き換えられるのです。

 

 

◆ワークの目的② 「葛藤状態」の解消

さて、別のところで、

私たちの内部にある「複数の自我」が、

葛藤・対立することによって生ずる、

「葛藤状態」についても見ました。

このことにより、

私たちの中に、

生きづらさの苦痛が、

生じているのです。

 

さて、ワークの第二の目的は、

この「葛藤状態」を解消することです。

 

エンプティチェア(空の椅子)の技法などを使い、

「複数の自我」を、

複数の椅子に分けて配置し、

自我同士の対話・交流を、

行なっていきます。

 

そうすることで、

分裂・対立していた自我の間に、

情報とエネルギーの交流が起こり、

「葛藤状態」が、解消されていくのです。

葛藤解決の技法

 

 

◆ワークの効果

「未完了のゲシュタルト」が完了すると、

心の底に閉じ込められていた、

膨大なエネルギーが解放されます。

(未完了のエネルギーを、

閉じ込めるのにも、

また膨大なエネルギーが必要だからです。

ここにも、実は葛藤が存在していたのです)

 

そのため、

これらの葛藤がなくなると、

主観的には、

大きな高揚感や、

エネルギーが増大した感覚を得ます。
 

実際、心の葛藤の解消は、

同時に、肉体エネルギーの解放性を高めるので、

実際、物理的にも、

体力(エネルギー)は高まっていくのです。

 

また、葛藤状態(という内的分裂)が減った分、

「統一した自分自身」という、

より強い、主体的な力の獲得の感覚を得ます。

その結果、

生きていくこと全般に対して、

能動的で、肯定的になっていくのです。

 

また、

未完了の体験(ゲシュタルト)の完了は、

それによって生じていた、

認知の回避や歪み、

制限的信念(リミティング・ビリーフ)を壊すので、

物事を洞察する際の、

不要な囚われ(心理的投影)がなくなり、

創造力や能力においても

明らかな拡張を得るのです。

 

過去に較べて、

頭抜けたパフォーマンスを、

出しやすくなるのです。

 

そして、これらが、

プログラムの改変として、

恒久的な効果として、

現れて来るのです。 

 

次の、エンカウンター・グループ経験者の言葉が、

このあたりの消息を、よく伝えています。

 

「私は、以前より、開かれ自発的になりました。

自分自身をいっそう自由に表明します。

私は、より同情的、共感的で、忍耐強くなったようです。

自信が強くなりました。

私独自の方向で、宗教的になったと言えます。

私は、家族・友人・同僚と、より誠実な関係になり、

好き嫌いや真実の気持ちを、

よりあからさまに表明します。

自分の無知を認めやすくなりました。

私は以前よりずっと快活です。

また、他人を援助したいと強く思います」

(ロジャーズ『エンカウンター・グループ』畠瀬稔他訳/創元社)

 

ゲシュタルト療法においても、

これらと同様の成果が、

見られていくのです。

 



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ゲシュタルト療法【応用編】
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