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2015年07月

登山と瞑想

ここでは、

登山と瞑想との関係について、

記してみたいと思います。

 

ところで、登山を、

一種の瞑想的なものとして利用するという人は、

意外と多いと思われます。

 

本人が、

そう明確に自覚していなくとも、

頭を真っ白にして、

心身を、野生の気で、

浄化してくれるものとして、

登山体験を求める人は、

多いものです。

 

実際、

この二つには、

似ている側面があります。

 

当然、瞑想は、

方法論的にそういう状態を、

創り出していくのですが、

登山の場合にも、

同じようなプロセスが、

起こって来るというのは、

興味深い事柄です。

 

瞑想というと、

興味がない人には、

通俗的なイメージでは、

無念無想とか、

神秘的な没入とか、

何か超越的な状態に関するものとして、

映るようですが、

実際には、

これほど、

「現実的」なものもない、

というのが瞑想です。

というのも、瞑想で、私たちが直面するのは、

ただ、「自分自身である」という

事態であるからです。

 

通常、

瞑想に取り組むと、

私たちは、

いわゆる「雑念」というものに、

直面することとなります。

これが、

通俗的には、

悪いもののように、

語られることも多いです。

 

しかし、

雑念というものは、

自然な創出プロセスであり、

それが、

私たち自身であると、

言うこともできるのです。

 

また、瞑想も、

雑念をなくすこと自体を、

目的とするわけでもないのです。

それらにとらわれない、

気づきの力を醸成するのが、

その目的です。

 

雑念は、

それに、

私たちの気づきの透徹が、

妨げられなければ、

(利用できる)

無意識的な素材とも、

いえるものでもあるのです。

 

さて、

瞑想には、

各種の方法がありますが、

一番、基本的なものの一つは、

「ただ見ている」

というものです。

 

私たちは、

たち自身に起こる(感じる)事柄を、

たち自身を、

「ただ見つめている」

のです。

 

これが、通常、

私たちには、

なかなかできないことです。

 

自分自身に直面し、体験し尽くすこと。

これが、私たちには、できないことであり、

普段、手をつくして、回避していることです

私たちは、自分自身を体験することこそを、

避けたいのです。

瞑想では、そのことをしていきます。

また、登山でも、図らずも、

そのようなことが起きて来るのです。

 

さて、

「ただ見つめている」ことですが、

そのように、心を見つめていると、

大概、

雑念の湧出するパターンには、

似たような形が、

あります。

 

私たちにまつわる、

過去、現在、未来の事柄が、

(順不同ですが)順々に湧いて来るものです

 

現在、

日常で起きている、

気になることどもの、

数々。

日々の怒り、

不安、

願望、

思惑。

 

過去にあった、

諸々の事柄。

気になっている事柄。

前に気にしていた事柄。

または、

忘れていたような、

些細な出来事。

 

これから将来、

やって来る事柄。

起こるかもしれないこと。

起こってほしいこと。

ほしくないこと。

希望。

不安。

願望。

 

このような、

過去・現在・未来について、

順不同で、

ゲシュタルト療法でいう、

未完了の体験のように、

気になる事柄が、

滾々と湧いて来ては、

消えていくのです。

 

この場合、

私たちは、

これらを、

ただ見つめていて、

認めて、

受け入れ、

流していけばいいのです。

とらわれず、

惑わされず、

何かよその出来事を眺めるかのように、

ただ眺めていればいいのです。

 

それらは、

きちんと受け止めて、

見つめていると、

去っていくものです。

 

無いものに、

しようとしたり、

否定したりすると、

逆に、

反動を生み、

それらは力を持ち、

憑りつかれてしまうのです。

 

ひと通り、

過去・現在・未来のことどもが、

出尽くすと、

湧いてくるものがなくなり、

やがて、

「澄んだ静けさ」が、

やってくるのです…

 

 

……………………………………………

 

さて、

登山においても、

同じような事柄が、

起こって来るものです。
 

険しい山道を、

息を切らしながら、

歩いていると、

肉体の苦難や、

苦しさが、

過熱することにより、

下界の日常であった気になる事柄が、

心身の底から、

滾々と、湧いてくるものです。

 

このような、

大自然の中にあって、

コレか、

とがっかりするような、

日常の些末な心配事や欲求が、

心身の奥底から、

滾々と湧いてくるのです。

 

肉体の苦痛と、

大自然の生命の中であるがゆえに、

そのような都会の澱が、

あぶりだされてくるのだと、

いえるのです。

 

しかし、

汗が流れ尽きるように、

そのような想念、

過去や未来や、

現在にまつわる想念も、

やがて、

出尽くします。

 

そのうちに、

ただ自然の中を歩む、

動物のような無心の歩みを、

見出していくのです。

 

自分が、

ただ黙々と、

歩むだけの存在であることを、

見出していくのです。

 

ここにおいては、

登山における瞑想状態を、

単なる忘却の技法や、

逃避にしないために、

また、

気づきの身体技法に変えていくためには、

湧いて来る雑念を、

意識して、

ただ見つめることを、

深めることがよいことです。

 

そうすると、

自然の息吹の助けを借りて、

身体の野生のうちに、

筋肉の錬磨のうちに、

ただ見つめ、

気づいていくことの力を、

醸成することが、

できるからです。

 

野生の解放された身体と、

深められた気づきを、

結びつけていくことが、

できるからです。

 

古来の修験道や、

山岳宗教というものは、

おそらく、

そのような、

野生の気づきのあり様に、

気づいていたのでしょう。

 

そのため、

自然との交感を、

瞑想とするような技法を、

編み上げていったのだと、

考えられるのです。


登山体験 その意識拡張と変容




※瞑想や気づき、野生、変性意識状態(ASC)についての、
より総合的な方法論については、拙著↓
『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法』
をご覧下さい。



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ゲシュタルト療法【基礎編】

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アディクション(中毒・嗜癖)にひそむ精神性

今回は、

アディクション(中毒、嗜癖)の探索について、

書いてみたいと思います。

 

あの種の心理療法の考え方では、

アディクション(中毒、嗜癖)の背後には、

精神的(霊性的)なものがあるといいます。

 

クライアントの方の中において、

アディクション(中毒、嗜癖)は、

深い無意識の渇望を充たすための、

代替物として、便宜的に、

その中毒物(中毒体験)がえらばれている、

と考えるわけです。

 

催眠療法などでも、

中毒治療のアプローチとして、

中毒体験時(状態)で起こっていると思しき、

体験過程を仮定して、

その欲求を充たす手段を、

中毒物ではない別の代替物に転化させるように、

無意識に対して働きかけたりします。

 

そして、このような無意識の渇望が求める、

体験過程というものには、

私たちの日常意識の理解しがたい要素や、

精神性が、存在している場合もあるのです。

そのため、無意識は、

嗜癖物を通した変性意識状態(ASC)によって、

それらを、得ているとも考えられるのです。

 

以下は、そのような嗜癖の背後にある、

無意識の精神的欲求を探っていくための、

ワークです。

これは、その昔、マックス・シュパック博士に、

教えてもらったものとなります。

 

 

◆アディクション(中毒、嗜癖)を扱うワークの手順

 

まず、自分の嗜癖である、

あるテーマ(飲酒等)を選びます。

 

その対象を、

実際に、体験して(味わって)いる時の、

一連の物理的手順や感覚的プロセスを、

すべて細かく思い出します。

そして、ゆっくりと、それを実演するかのように、

再現して、その体験過程を感じてみます。

今まで、気づかなかったような細部(ディテール)に、

気づいていくことと思います。

 

③次に、その体験過程の中で、

自分が最も魅力に感じている要素を見つけます。

その感覚体験があるがために、

その嗜癖を求めてしまっている要素です。

どこがもっとも魅惑的な要素なのか、

言葉で表現すると同時に、

より直観的な形で、線や図形としても、

書きとめてみます。

 

さらに、その要素を、

身体的な動作、例えば「手の動き」にしてみます。

そして、その動きを実演して、体感してみて下さい。

その感覚要素を表すのに、ぴったりとした、

「手の動き」を見つけ出すのです。

 

次に、②で行なった手順や体験過程を、

スローモーションで再生するかのように、

もう一度、再現してみます。

その体験プロセス・手順を、

細かく分けて、味わうように見ていきます。

自分の体験過程の諸相を、微分するかのように、

細かく気づいていきます。

 

(例)中毒が珈琲を飲むことの場合

・お湯を沸かす

・珈琲の豆の袋をひらく

・珈琲の豆をすくう

・珈琲の豆を挽く

・珈琲をむらす

・珈琲をドリップする

・お湯を注ぎ足す

・器に注ぐ

・注がれた珈琲を見る

・器を手に取る

・香りを嗅ぐ

・器に口をつける

・珈琲を飲む

等々です。

 

実際の手順や感覚体験は、

もっと細かく分けられるでしょう。

そのようなプロセスを、

実演しながら、感覚的な体験過程の諸相に、

気づいていって下さい。

 

⑤次に再演した体験過程・感覚体験のなかで、

今まであまり気に止めていなかった部分、

気づいていなかった部分、盲点のような部分、

謎めいた不思議な部分を探してみて下さい。

 

中毒(嗜癖)体験なので、今まで何度も、

反復している事柄ですが、

その中で、あまり気づいていなかった、

未知の部分です。

 

③で見た部分のように、

表面的にわかる部分ではなく、

隅に引っ込んでいたり、

遠くにあって、不鮮明な部分です。

 

⑥そして、その謎めいた部分、

不思議な部分というものを取り出して、

③でやったように、

言葉や線や絵を与えてみて下さい。

書き留めてみて下さい。

 

そしてまた、同様に、

その要素を、身体的な「手の動き」にしてみます。

それを実演してみて下さい。

その要素を表す、ぴったりとした、

「手の動き」を見つけ出して下さい。

 

⑦さて、嗜癖の体験過程から取り出された、

2つのタイプの「手の動き」が見つかりました。

次に、その「手の動き」を、

探求的に、実演していきます。

その背後にあるものを、探っていきます。

 

まず、最初の③の手の動きを、

実演してみます。

 

実演する中で、

手の動きが変わって来るようであれば、

それで結構です。

その本質的な要素が変わらないレベルで、

自然な変化に任せて下さい。

ダンスになるようであれば、

その動きや変化を、展開してみて下さい。

 

その特性・特徴を味わい、

よく実感して、それが自分にとって、

「何を意味しているのか」に気づいていって下さい。

何が魅惑で、嗜癖的に惹きつけるのかを見つけて下さい。

気づいたことがあったら、書きとめて下さい。

 

次に、⑥の2番目の手の動きに対しても、

同様のことを行ないます。

その中から出て来るものに気づき、

書き留めて下さい。

 

⑧さて、次に、

その2つの手の動きを交互に行ない、

この2つの要素の関係性を探っていきます。

 

その両方の動きの感じをよく味わいながら、

2つに共通している要素を、

探り、気づいていってみて下さい。

 

どこかそれらの本質に、

共通している要素がないか。

探ってみて下さい。

 

そして、この2つの要素が共存する、

空間・場所・状態がないか、

手に動きや体の動きを、

軸にして、探ってみて下さい。

 

そのようなものが、見つかったら、

書きとめておいて下さい。

それが自分とって、どんな意味があるか、

時間をとって、考えてみて下さい。

 

 

…………………………………………………………………

 

さて、

手順だけでは少しわかりにくいので、

事例として、著者の体験を記してみましょう。

 

十年以上前ですが、当時は、珈琲に対して、

大きな嗜癖を持っていたので、

テーマに取り上げてみました。

 

さて、まず、最初の手の動きは、

刺すような、稲妻のような動きでした。

 

その手の動きは、刺すような、

ジグザグで素早い、ギザギザの動きでした。

それは、筆者が、

珈琲に見出している覚醒感の要素の表現でした。

その覚醒感を求めて、

珈琲を飲んでいるといっていい要素でした。

 

次は、2つ目の手の動きですが、

それは、筆者にとって、

思いがけないところから、

どこから取り出されました。
 

さきの④⑤の手順にあるように、

珈琲を体験する際の一連の手順や体験を、

気づきの欠けた(謎めいた)部分を探るために、

何度も反復し、気づきを当てていきました。

 

すると、ふと、

それまで、意識していなかった、

ある体験過程に、気づいたのです。

筆者は、珈琲をドリップして抽出し終わると、

「一瞬だけ」

ホッとして、安心することがあるのでした。

そして、珈琲をすぐには飲まずにいるのでした。

 

それは、一瞬だけのことなので、

普段、意識していなかったのですが、

スローで体験を再生してみて、

そんな体験をしていることに、

気づいたのでした。

 

その「一瞬だけ」ホッと安心する要素を、

手の動きにしていくと、

それは気功のような、太極拳の動きのような、

ゆったりとした静謐な動きになりました。

「まったき平和の空間」

そんな要素が、そこにはあったのでした。

 

そして、その2つの手の動きの要素を、

交互に織り交ぜて、響かせ合いながら、

共通する要素を探っていきました。

その自然な動きの展開に合わせて、

ヴィジョンを追っていくと、

(閃光のように)

ある感覚的なイメージに導かれました。

 

それは、刺すような点の感覚と、

広大に遍在する光の空間が、

まったく同時に、

同じものとして存在しているような、

不思議に抽象的な空間でした。

 

点の存在と、空間の遍在とが、

同時に在るような、

奇妙な空間イメージ・感覚でした。

 

「点はいたるところにある」

そんなメッセージがやって来ました。

 

点の(非)局在の中に、遍在は含まれており、

遍在空間は、点(いたるところにある)に含まれている。

というようなメッセージでした。

 

「ひとつぶの砂にも世界を

いちりんの野の花にも天国を見

きみのたなごころに無限を

そしてひとときのうちに永遠をとらえる」

(寿岳文章訳)

 

そんなウィリアム・ブレイクの詩句を思い出しました。

 

それは、

「いまここで在ること」と、

「遍在して在ること」をつなぐ、

在り方を示唆するものだったのです。

 

また、当時、抱えていた身体症状に関連して、

無意識の深いに訴えかけて来るような、

メッセージだったのでした。

 

 

…………………………………………………………………

 

さて、このワークは、

実際的な効果も持ちました。

それは、以前、珈琲に感じていたような、

強迫的な渇望感がなくなったということです。

 

余裕をもって、その肯定的な体験を味わえる、

嗜好品になったのです。

 

つまり、珈琲は、筆者の心身(無意識)の中で、

今ここの感覚的鋭さと、

遍在性を結びつけるという直観の、

媒体物(代替物)として存在していたのでした。

 

そして、

そのことに、気づきが得られたことで、

以後、珈琲は、嗜癖的な呪物から、

単なる感覚的ヒントをくれる嗜好品に変わったのでした。

 

 


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X意識状態(XSC)と、意識の海の航海について


さて、当サイトでは、
変性意識状態(ASC)について、
さまざまな検討を行なっていますが、
当スペース独自の用語で、
X意識状態  X states of consciousness
というものがあります。

この意識状態は、

特に、新しい意識状態を定義したものでは、
ありません。

それは、日常意識と変性意識状態の間にあり、

その肯定的で、創造的な状態が働いている状態を指して、

使われている言葉です。
 

単なる変性意識状態と呼んでしまうと、

漠然としすぎて、その働きの焦点が定まらない。

一方、 フロー体験ほど、

完璧な調和性や一貫性を持っていない。

しかしながら、その間の帯域の中に、

創造的で、拡張された意識状態というものが、

さまざまに散在しているのです。


喩えると、
日常意識とは、
人工池の上に、小舟を浮かべた状態です。
一方、強度な変性意識状態(ASC)とは、
海に溺れかけている状態です。
そして、
X意識状態とは、
海を泳いだり、
海を航海している状態といえます。

 

X意識状態とは、

変性意識状態(ASC)と日常意識とが、

部分的に連携され、交錯し、

創造的に、活かされている意識状態なのです。

 

ところで、現実的な問題として、

変性意識状態(ASC)を考える際に重要な点は

それらが、日常意識と、

一定の統合的なつながりを持ててはじめて、

生活の中で、

創造的な意味(価値)を持つということです。

 

散発的な変性意識状態は、多くの場合、

興味深い挿話以上には、

なかなかなりません。

不思議なサイケデリック体験は、

世界中で体験されているのに、

創造的なアウトプットは、わずかなわけです。

 

X意識状態(XSC)とは、

そのような意味で、

日常意識と変性意識状態とが、

情報的交流や、凝集された焦点化を、

持っている状態です。

その交流において、

学習の階層があがった状態と、

いえます。

当スペースで別に使う

「夢見」という概念がありますが、

それと近い状態ともいえます。

(夢見の技法は、より焦点化された状態を想定していますが。

拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』参照)

 

そして、これは、

両方の意識状態を、
数多く行き来(往還)する体験を持ち、
その往還する感覚を鍛え、
訓練的に習熟することで、
獲得できる状態であるのです。


その訓練の中で、
日常意識と変性意識とが、
情報的交流や交錯を持ち、
二者の間に、統制された往還が、
なされている状態が、
できてくるのです。

さて、ところで、

プロセスワーク(プロセス指向心理学)では、

極限意識状態extreme states of consciousness
と呼ばれている意識状態があります。
それは、精神病的な圏域、いわゆる狂気の状態のことです。
通常は、一元的に否定的に価値づけられる、その状態を、

extremeと呼ぶことで、
脱価値化して、中立化しようとしたのだとも類推されます。

このような中立化は、実践的に、

その意識状態をとらえるのに役立ちます。


さて、X意識状態は、
extreme states of consciousnessのように、
場合によっては、コントロールしずらい、

極端な力の流出でありつつも、
主体に、創造的な価値をもたらす状態です。
しかし、部分的には、極限意識状態の一部とも重なる、
危険をはらんでいる意識状態ともいえます。

(変性意識状態自体は、良いものでも悪いものでもありません。

創造的な事柄の中でも、犯罪の中でも働いているものです)

 

極限意識状態(extreme states)においては、
喩えると、主体が、狂気の荒波や大波に、
大部分、溺れてしまっているとするなら、
X意識状態(X states)は、
危うくであれ、均衡を維持しつつ、

その大きな波を泳いでいたり、
波に乗っている状態といえます。
操作的・統御的に、

肯定的なエクスタシィ(意識拡張)や、
創造性発現の要素を、
保持している状態です。

→参考事例「「聖霊」の階層その3 意識の振動レベル」

 

エクストリーム・スポーツのスキルのように、
危険と隣りあわせで、

変性意識から極限意識の間を、
きわどく波乗りしている状態ともいえます。

そのため、エクストリーム・スポーツを、
Xスポーツと呼ぶように、

この状態を、当スペースでは、
Xステーツ(X states)と呼んで、
生活の中で現れる、この種の体験領域を、
創造的に焦点化していくことや、

そのスキルを磨くことを、

行なっているのです。



※気づきや夢見、変性意識状態(ASC)についての、

 統合的な方法論は

 拙著『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法』

 →内容紹介

 

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クライストと天使的な速度

サバイバル的な限界の超出 アウトプットの必要と創造性

 

※変性意識状態(ASC)の活用に特化したサイト、

 →「Xステーツ・テクノロジー」ご覧下さい。

 


Xステーツとエクスタシィの技法




【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

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「英雄の旅」とは

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気づきと変性意識の技法 上級編

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