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 〈流れる虹のマインドフルネス〉へ
           
〈変性意識〉と〈深化/進化型のゲシュタルト療法〉で、
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        真の超越的次元をもたらします

フリー・ゲシュタルト・ワークスは、
「実践的心理学」―ゲシュタルト療法―
をベースに、
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・卓越したパフォーマンスの発揮(発現)
・並外れたアウトプットの具現化
・自信や意欲の向上、自己肯定感のアップ
・まわりの人々(他者)への影響力の増大
・人間関係の悩みや葛藤解決、過去の囚われからの解放
・才能と独創性(天才性)の発掘/発揮
・アウェアネス(awareness 気づき)とマインドフルネスの向上
・意識と知覚の拡大、覚醒 awakeness 状態の実現
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動画解説「抑うつ感・憂鬱感・罪悪感・自責感・自己懲罰感・恐怖感・無力感」の構造と解決方法

「抑うつ感」「憂鬱感」 「罪悪感」「自責感」 「自己懲罰感」「恐怖感」 「無力感」という場合、 原因は、心の中の、 自我状態の葛藤(争い)にあります。 フロイトが「超自我」と呼び、 ゲシュタルト療法で、 「トップドッグ(勝ち犬)」と呼ぶ、 親から取り込んだメッセージ(自我状態)が、 私たちの自我(「アンダードッグ(負け犬)」)を、 強圧的に圧迫していることにあります。 この2つの自我(欲求)状態の アンバランス(非対称性)が問題なのです。 このような、 2つの自我(欲求)状態の、 アンバランス(非対称性)を、 セッションの中では、 丁寧に取り出し、解消していきます。 フロイトの「超自我」という、 超然とした言葉を、 パールズが、 「トップドッグ(勝ち犬)」と、 中立的な表現に言い換えたように、 この自我(欲求)状態は、 ずっと、私たちの身近なものに、 変容させることが可能です。 一方、 「アンダードッグ(負け犬)」と、 私たちの圧迫される自我を、 言い換えたように、 この自我(欲求)状態も、 負け癖のある、 やっかいな主体として、 とらえなおすことが可能です。 それを、 ワーク(セッション)の中で、 行なっていくのです。 葛藤解決の場合と、 同様のアプローチで、 2つの自我(欲求)状態を、 十全に表現し、生きることで、 この極端なアンバランス(非対称性)が、 解消されていくのです。 その結果、さまざまな最悪感や恐れ、 抑うつ感、生きづらさが、 解消されていきます。 意欲や自信を増大し、 より自分本来のやりたいことが やれるようになっていくのです。 苦しみに煩わされることない、 自由でのびのびとした、 自分らしい、 素晴らしい本来的な生き方が できるようになるのです。 その結果、心の基礎的な力が、 しっかりと育ち、存在Beingに根ざした、 自信に満ちた、 新しい人生が開かれていくこととなるのです。






【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
ゲシュタルト療法【応用編】
「セッション(ワーク)の実際」

【PART2 Standard】
気づきと変性意識の技法 基礎編
変性意識状態(ASC)とは
「英雄の旅」とは
体験的心理療法
NLP 普及・効果・課題
禅と日本的霊性
野生と自然

【PART3 Advanced】
気づきと変性意識の技法 応用編
変性意識状態(ASC)の活用
願望と創造性の技法
その他のエッセイ

【PART4 当スペース関係】
フリー・ゲシュタルトについて
セッションで得られる効果
なぜ、ゲシュタルトなのか
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「自信がない・自己肯定感が低い・生きづらさ・心の葛藤」の構造と、創造性

さて、ここでは、
よくご相談いただく内容、
「自信が出ない」
「自己肯定感が低い」
「劣等感がある」
「生きづらさがある」
「心の葛藤が苦しい」
 などについて、
少し書いてみたいと思います。

そして、それが、
クライアントの方の、
心のパワーと、
創造性のために、
起こっている、
ということについて、
ご説明してみたいと思います。

そして、結論的には、
その気分や感情を、
苦痛ではなく、
快いものに変えて、
パワーと創造性を、

より変えていくことが、
可能であることについて、
解説したいと思います。

そのため、
今、ご自分のうちに、
苦しみがあるとしても、
それは、
パワーと創造性があるためであると、
信じていただければと思います。
 

◆苦しみの構造(原因)

ところで、上記の、
「自信が出ない」
「自己肯定感が低い」
「劣等感がある」
「生きづらさがある」
「心の葛藤が苦しい」
などの、
気分や感情は、
主観的な印象としては、
ネガティブで、
エネルギーが不足している感覚、
力が湧かない感じとして、
体験されています。

つまり、
「力がない」
「力が足りない」
「力が不足している」
という、
イメージです。

しかし、
このような、
「不足感」
は、クライアントの方の、
意識に届く情報が、
そのように、
変化して表現(知覚)されているだけで、
エネルギーの実態としては、
少し違うのです。

そのことは、
物理的な現象を考えてみれば、
よくわかります。
エネルギー自体がなければ、
そこに何も起こらないのです。

「感情的なざわめきがある」
ということは、
実は、そこに、
強いエネルギーがある、
ということなのです。

ということは、
「自己肯定感が低い」
「自信が出ない」
などという場合にも、
実は、心の中では、
非常にダイナミックで、
エネルギッシュな運動が、
起こっている、
ということなのです。

そして、
起こっていることを、
要約すると、
それが、
「葛藤」
ということなのです。

葛藤とは、
心の中で、
相反する複数の欲求や感情が、
衝突したり、
反発しあっている状態です。

主観的には、単に、
気分の落ち込みや、
抑うつ感、欠落感、空虚感として、
「よどんだ沼」のように、
単一の感情として、
感じられるものも、
実は、深い領域では、
「お前はダメな奴だ!」
力づくで、
自己を否定しようとしている、
心の一部と、
「それは違う!」と、
それに反発する、
心の一部が、
激しく争っているがゆえに、
現れている感情・気分なのです。

実は、
「激流」のような、
運動なのです。

2つの激しい衝突が、
疲労感やノイズである、
苦痛な感情の原因なのです。

大元は、
複数の感情の、
ダイナミックな激突、
からまりあいなのです。

しかし、これは、
普通には、
感じとられにくい、
分かりにくい点です。

私たちは、
現れている感情を、
一種類の感情であると、
見なす癖を、
持ってしまっているからです。

そのため、
現れている、
不快で苦痛な感情が、
ひとつの原因からくるものと、
思ってしまうからです。

不快で苦痛な感情が、
複数の感情の、
からまりあいであることを知り、
ひとつひとつの感情を、
切り分けて、
体験できるようになると、
私たちの苦痛も、
なくなっていくことになるのです。

深いや苦痛は、
衝突による感覚だったからです。

心理療法のセッションでは、
そのような、
感情を切り分ける体験を、
行なっていくことになるのです。

そのため、
苦痛や苦しみが、
なくなっていくことになるのです。
心理療法においては、 
心の内側に入ることにより、
一種透視的に、
心のからまりが
見えてくるのです。
(その状態を、
変性意識状態(ASC)といいます)

そして、
ひとつひとつの感情や欲求を、
体験できることとなります。
その結果、
心のからまりが
ほどかれ、
解放されていくことになるのです。

そして、さらに、
その複数の感情や欲求を、
ひとつひとつ体験していくと、
理解できてくることがあります。

つまり、
複数の感情や欲求は、
非常に、積極的な意味をもって、
心の中に生まれていたことに、
気づくことになるのです。

「お前はダメな奴だ!」
と自己否定的に感じられた欲求にも、
実は、背後の隠れた意図があることが、
実感として分かってくるのです。

それにはそれで、
とても、創造的な意味が、
あったのです。

心理療法のセッションの中では、
そのような感情の内訳への、
気づきが深まっていくことになります。

つまり、実は、
私たちの心は、
創造的な意志を持っているがゆえに、
心の葛藤や、苦痛を、
生み出していたと、
いえるわけなのです。

冒頭で、
今、ご自分のうちに、
苦しみがあるとしても、
それは、
パワーと創造性のゆえであると、
信じていただければと思います、
と書いたのは、
まさに、そのような、
その意味合いからなのです。

そして、
私たちの心の、
葛藤や苦痛は、
創造性のあかしとも、
いえるということなのです。

そのため、
苦しみを持っている方は、
ご自分に、
パワーと創造性があるがために、
そのようなことが起こっているのだと、
ぜひ自信をもっていただければと思います。

そのようは、
心のパワーは、
葛藤を解決し、ほぐしていくことで、
より大きな能動的なものとして、
使っていくことができるのです。



スライド1



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動画解説「自信がない・自己肯定感が低い・生きづらさ・心の葛藤」の構造と、創造性


この動画では、
私たちがもつ、
「自信がない・自己肯定感が低い・生きづらさ・心の葛藤」 
という気分の背後にある、
心理的構造について、解説しています。




動画解説「総合サイト案内 フリー・ゲシュタルト・ワークス」

この動画では、
当スペース
「フリー・ゲシュタルト・ワークス」の
サイト案内や方法論について
説明しています。







【総合サイト案内】自己実現への能力&意識拡張マップ


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この動画では、
当スペース、
フリー・ゲシュタルト・ワークスが採用している、
心の構造モデルについて解説しています。 

加えて、
当スペースの方法論的な位置づけについても
解説しています。






【図解】心の構造モデルと変容のポイント 見取り図




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動画解説 新「進化とスキルのロードマップ」 ゲシュタルト療法 青空の通り道 トランスパーソナル心理学 変性意識



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◆人生を進化させる、変化と変容のロードマップ 進化の時間的なイメージ


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知りたい人のための自己啓発系学習ガイド コーチング、NLP、スピリチュアル系…


ここでは、よくご質問をいただく、コーチング、NLP、スピリチュアル系等について、それぞれどのような効果や適性、特徴や由来を持っているのかについてまとめてみました。

ぜひ、ご参考にしていただき、注意深く、ご自分にあった方法論を見つけていただければと思います。

 

【目次】

はじめに

①コーチング

②NLP

③スピリチュアル系

 

 

はじめに

 

このガイドマップで取り上げた方法論は、心に関わる自己啓発系の方法論として、現在、日本で、ある一定規模で広まっている方法論です。しかし、これらは、現代日本の文物のほとんどすべてがそうであるように、アメリカ由来のものとなっています。

 

1980年代以降、輸入品として、日本に持ち込まれたものとなっているわけです。そして、オリジナルの方法論自体が、(昔の日本の神仏習合がそうであったように)出自もさまざまなものをツギハギしてできた方法論でもあるのです。

 

そのため、自分の目的に合わせて、その内実を見きわめることが活用のポイントとなってきます。

 

これらは、方法論・技法の遠い起源としては、その昔、故吉福伸逸氏などが、トランスパーソナル心理学の紹介に際して、その前提とした1960年代の体験的心理療法(エンカウンター・グループ、ゲシュタルト療法、ボディワーク・セラピー)や、人間性回復運動human potential movementの諸方法論が起源となります。

 

しかし、より直接的な起源としては、それら心理療法の技法を、見よう見まねで表面的に模倣した、商業セミナー(動機付けセミナー、ブレイクスルー・セミナー等)がその起源といえます。それらが、1970年代以降、雨後のタケノコのように沢山あったわけです。NLPもそんな風土の中に生まれたのです。

 

また、1970年代以降、日本の企業研修に一部輸入され、あまりうまく機能しなかった「感受性訓練 sensitivity training」などの、グループを使うアプローチも、系統は違いますが、同じ風景の中に存在していたのです。

上記、商業セミナーなどは、1980年代以降、日本でも「自己啓発セミナー」として輸入され、一部で社会問題となりました。

 

また一方、アメリカには、元来、19世紀からエマーソンの超越主義やニューソートなど、ある種の奇妙な精神主義の流れがありました。アメリカの大地の中で、聖霊主義的な新興宗教が、芽吹きやすい土壌があったのかもしれません。そこに、神智学(オカルティズム)などヨーロッパ由来のものが習合して、「引き寄せの法則」などの思想も生まれていたわけです。これが後世の、チャネリングなどのニューエイジ系の思潮にもつながっていったわけです。

 

このようなさまざまな方法論が習合してできた自己啓発系の方法論が、1980年代以降、日本に輸入されてきたわけです。そのため、ある種、特有の「胡散臭さ」や「怪しさ」があるわけです。

よくネットでは、これらについて、「胡散臭い」「怪しい」と書かれていますが、実際、それは当たっているのです。充分に「胡散臭さくて」「怪しい」のです(笑)。

 

実際、これらは、主宰しているスクールの質によって、玉石混交となっているので、質の見きわめが重要となります。一部の商業セミナーのように、故意に人をだますところは大分減ってはいますが、本人たちの知識や技量の低さが、結果的に、クライアントの方に害をなしてしまうということもままあるからです。本人たちに自覚がない分、問題といえます。

 

そのため、これらの方法論から、真摯に何かを得たいと考えている方は、その団体やスクールのチェックと、それぞれの方法論自体が、どのような効果や限界を持っているのか、その特徴を理解しておくことが望ましいといえます。 

 

 

①コーチング

 

コーチングは、クライアントの方の目標達成や、本当にやりたいことの実現をサポートする対人技法です。

 

達成したいゴールや向かう方向性へ、エネルギーをきちんと焦点化するために、クライアントが伴走役として付けるのが、コーチです。

 

クライアントの意欲が高く、コーチとの対話が、相乗効果的に作用するとき、コーチングは大きな成果を生み出します。

 

クライアントの中に葛藤が多くも、コーチに何かをあてにするようだと、コーチングは、不完全燃焼に陥ります。

コーチングは、基本的には、カウンセリングではないからです。

 

コーチングは、クライアントの「行動」を変えるものであり、「心理構造(システム)」を変えるものではありません。

 

しかし、人間は行動習慣を変えていくと、心理習慣も変わっていきます。そこが、コーチングが効果を出せる要件です。

 

深い意欲を引き出し、意欲と目標と結び付け、エネルギーを目標に方向づけていく。その方向づけと行動を習慣化していくと、クライアントは心理習慣が変わり、成果を出していくことになります。

そのことをサポートしていくのがコーチングです。

 

コーチングは、適応範囲が決まった方法論であり、どういう場合に、コーチングが大きな効果を発揮するのかを、その要点を、よく知っておくことが、コーチングを創造的に活かすポイントとなります。

 

また、ビジネス的な数値目標を達成するのか、その人の人生の深い願いを達成するのか、クライアントの、どのような面をサポートするのかは、コースを主催する各団体によっても、フォーカスや考え方が変わってきます。

表面的には、ビジネス・コーチングと、ライフ・コーチングの区分けですが、本質的には、クライアントへの関わり方の違いになりますので、その性質の違いについても、ご自分の感覚で理解しておくことが望ましいといえます。

各団体が、何を大切にしているのか、その傾向性をつかんで、自分のやりたいタイプのコーチングを、選んでいくとよいです。

 

また、私たち自身も、人生の時々で、焦点を当てたいテーマは変わってくるので、さまざまなコーチングを、学んでおくのも悪くはありません。

 

コーチングは、クライアントの意欲や動機付けを高めるために、相手の感情的な側面に、関わる技法ではありますが、基本的には、通常の精神的健康度をもった人が、対象の方法論です。

軽度に調子の悪い人に、多少カウンセリング的に関わりますが、強い不調を持つ人は、対象としません。目標達成の効果を出すこともできないからです。

 

また、相手の日常意識を対象としており、心理療法のように、相手の深層心理や潜在意識に、直接的に介入していくようなこともしません。

あくまで、日常意識の水準で、現実的な結果に、着地することを狙った方法論です。

このあたりの範囲を確定しておかないと、クライアントも混乱するし、効果もうまく出せないので、注意が必要です。

 

この点において、扱いの範囲を明確にしておくことが、セッションを、実りあるものにするのに、重要なこととなっています。

 

 

②NLP 神経言語プログラミング

 

NLP(神経言語プログラミングNeuro-Linguistic Programming)は、別に一章とっているので詳細はそちらに譲ります。

コチラ

 

NLP(神経言語プログラミングNeuro-Linguistic Programming)は、リチャード・バンドラー博士と、ジョン・グリンダー博士によって、創始された能力開発技法です。バンドラー博士は、専攻は数学ですが、ゲシュタルト療法のパールズの、ワークショップ逐語録作成なども手伝っていたので、その界隈にいたのでしょう。NLPの最初の本は、ダブル・バインド理論で有名な思想家グレゴリー・ベイトソンに序文をもらっています。

 

NLPは、さまざまな体験的心理療法のある要素を抽出して作った、簡易ツールといえるものです。よく、ネットなどでは、NLPは「効果ない」「効かない」と書かれていますが、体験的心理療法ほどには、(心理構造に)変化を起こす効果はありません。

 

そういう意味ではあまり効かないのです。知覚作用に軽度な影響をもたらすのが、NLPの作用の基本だからです。使う場面(時/心理状態)を選ぶものであり、施術者の腕にもよるのです。

 

そのため、普通の人が、パッとNLPの資格をとって、習った内容単体で、すぐに何かに使えるかというと、それは少し疑問です。

心理療法を詳しく知る人(心の構造変化の仕組みを知る人)が、セッションの中で、部分的・応用的に使うならいろいろと使い道はあります。

そこでは、そのNLP技法の作用原理を見抜けていることが、ポイントとなります。しかし、一般の人には、それはナカナカ難しいことといえます。

 

応用的で、補助的ツールが、NLPの基本です。これが、あたかも、単体で万能薬のように喧伝されて売り出されているところに問題があるともいえます。

 

一方、たとえば、コーチングのセッションの中で、クライアントに、ちょっと気づきや体験を得てもらう補助的ツールとして使うというのであれば、それは効果的な使用法といえます。

 

総括すれば、すでに核になる何かを学んでいる方が、プラスアルファの参考にするというのであれば、NLPは、さまざまな面で、役に立つツール集になると思われます。

 

とりあえず、NLPの資格をとったものの、特に利用もできずに戸惑っているという人は、コーチングや体験的心理療法など、関連のものを学んでみて、別の角度からNLPを見ていくと、その使い方も見えてくるかもしれません。

 

 

③スピリチュアル系

 

「精神世界」というコーナーが、書店の棚にできて、メジャーになりはじめたのは、1980年代終盤、チャネリングのバシャール関係の本が出はじめた頃からです。
宝島社の別冊シリーズに『精神世界マップ』(1980年)があり、このワードに広まりに貢献しましたが、この本は、前記の故吉福伸逸氏が編集したものです。内容的には、トランスパーソナル心理学の前史となるような体験的心理療法やカウンター・カルチャー(反文化)の文物を多面的にとらえたものとなっています。一部、その反文化的文脈で再評価されていた神秘的思想家も含んでいますが、今現在、私たちが「精神世界」としてイメージするような、フワッとした空想的な世界とは、ほど遠いものです。濃厚で、サイケデリック(意識拡張的)、土臭い感じがします。

日本における、この「精神世界」が指す内容の変遷を知ることで、これらの方法論に対する、批評的なアプローチ法も見えてきます。

後の対談で、中沢新一氏に「なんで、精神世界なんて言葉にしたのか」と問われた吉福氏は「自分が選んだ言葉ではない」と答えていました。出版当時に、そのあたりのズレがすでに存在していたのかもしれません。そして、時代の流れの中で、ズレはどんどん大きくなっていったように思われます。

 

ところで、アメリカでは、上記のようなカウンター・カルチャーの文脈の中に、すでに有名な『奇蹟のコース』や『セス・ブック』といった初期のチャネリング作品が現れていて、議論の対象となっていたのです。

そのとらえ方についてです。

ひとつは、当然、チャネリングしたソースです。その内容が、本人たちが言うように、宇宙の意識体からやって来たのか、それとも、本人の心理的な無意識・潜在意識からやって来たものなのか、ということです。しかし、これは当然、誰にもわかるわけがありません。

もう一方、別の観点は、由来よりも、アウトプット(内容)の質を見きわめようという視点です。

たとえ、本人の無意識・潜在意識から来たものだとしても、高度な内容があれば、普通の思想や本と同じように評価できるというスタンスです。

このようなスタンスは、怪しげな本を評価するのに、公正なスタンスといえます。

どんな高次存在からのチャネリングを喧伝していても、内容的にショボければ、それまでであるということです。

実際、多くのチャネリング文献が、先行文献の劣化したコピーのような内容になっているのは興味深いことです。これは、商業セミナーが、オリジナルの体験的心理療法の、劣化したコピーであるのと似た現象でもあるからです。

また、それは、現代のニューエイジの思想が、もともとのカウンター・カルチャーの持っていた実践的方法論の劣化コピーのような姿を呈しているのと、似た風景ともいえるのです。

 

 

◆サイキックとスピリチュアル

 

ところで、日本では、スピリチュアルという言葉に、幅広い意味を持たせているので、混乱を生んでいるようにも思われます。

そこで、筆者は、よく次のような言葉の区分けを、便宜的に提案しています。

 

⑴スピリチュアル(精神性・霊性)…「日本的霊性」(鈴木大拙)等

⑵サイキック(超能力) 

 

スピリチュアル、スピリチュリティーとは、精神性、精神的な価値のことであり、何か特異な能力とは関係ありません。

サイキックは、単なる知覚的能力の拡張であり、精神性や精神的な価値とは関係がありません。

スピリチュアルとサイキックは、直接的には何の関係もないのです。

別の軸なのです。

日本では、この2つの軸が、スピリチュアルという言葉の中に入れられているので、余計な混乱が生じてしまっているようにも思われます。

 

たとえば、おそらく、マハトマ・ガンディーやマザー・テレサは、とてもスピリチュアル(霊的)な人ですが、全然、サイキックではありません。

一方、サイキック能力を持っているけど、全然、スピリチュアル(精神的)ではないという人は、山ほどいます。おそらく、そういう人の方が多いでしょう。

この2つは、直接的には関係がないのです。

  

後者の人たちが、スピリチュアルと称して、他人に確証のとれないことを吹聴して、人心を操ったり、金儲けをしようとするので、問題が起きるわけです。

昔、流行った、いわゆる「引き寄せの法則」なども、中身は、スピリチュアルなものではなく、サイキックなものです。それも、19世紀来の伝統的(魔術的)なものとなっています。

 

このような区分けをしていくことで、誤った価値づけを回避していくことができます。

(もし、自称スピリチュアルな人に、個人的なことを言われて、何か気になるようでしたら、上記、チャネリング文献のところで触れたように、その話の内容〔アウトプット〕の質が高いものであるかどうかを評価してみてください)

 

ところで、サイキック能力とは、単なる知覚力の拡張です。それがなぜ、スピリチュアルなものと混同されるかといえば、それは、情報量の問題といえます。

サイキック状態では、情報量が圧倒的(爆発的)に増えるので、総量の問題として、スピリチュアル(精神的)な情報も入り込むからです。ただ、それだけのことです。そして、その中に、スピリチュアル(精神性)なものは、砂金のようにわずかしかないのです。

 

そのため、むしろ、本来は、そうなればこそ、膨大な情報を適切に濾過(フィルタリング)する必要も生ずるのです。

この濾過をするフィルターが、本人の心理的統合(成熟)の力です。

本人の心理的統合が充分でないと、本人の未解決の感情が、そのまま、ゆがんだ形で、投影的に現れてしまうからです。

世のいわゆるスピリチュアル系が、一般的に幼稚なものが多いのは、情報統合の前提となる心理的統合(成長)がなされていないからだともいえます。

サイキック能力を有益なものにするには、前提となる心理的統合(成熟)が必要であるわけなのです。これは、トランスパーソナル心理学のウィルバーが指摘していた「前個(プレパーソナル)と超個(トランスパーソナル)の区別」ということでもあります。心理的な統合を経ていないものは、超個(トランスパーソナル)ではなく、前個(プレパーソナル)なものであるということです。

 

また、歴史的には、神通力という言葉があるように、また、キリストなどの奇蹟の事例があるように、一般に、サイキックに、スピリチュアルなイメージがついてしまっているということもあるのでしょう。

しかし、禅などでは、それらを魔境と呼んで、修行で普通に現れてくる現象であると見なして、そのような落とし穴を警戒するように促しています。

 

ところで、サイキック能力自体は、心を扱う現場では、わりと普通に現れる(ありきたりな)事柄であり、取り立てて特別な事ではありません。現代の科学で説明できないだけのことであり、それは現代科学の水準が低いというだけのことです。超長期的に見れば、必ず何らかの解明がなされるでしょう。それはそれとして、余計な価値を含まずに、研究していけばよいだけのことなのです。

 

総括すると、自分が求めているのが、精神的な価値の探求なのか、それとも、単なる知覚力の拡張なのか、よく切り分けて考えておくのが、良いと思われます。

また、学びたい対象としての流派や方法論が、スピリチュアルやサイキックについて、どのような切り分けや自覚awareness、価値観を持っているのかを、評価しておくことが良いと思われます。

 

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フリー・ゲシュタルトな気づき

流れる虹のマインドフルネス

 

【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

 

【PART2 Standard】

気づきと変性意識の技法 基礎編

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

禅と日本的霊性

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気づきと変性意識の技法 応用編

変性意識状態(ASC)の活用

願望と創造性の技法

その他のエッセイ

 

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動画解説『ゲシュタルト療法ガイドブック:自由と創造のための変容技法』


この動画では、
拙著『ゲシュタルト療法ガイドブック:自由と創造のための変容技法』について
解説を行なっています。



 


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新刊案内『ゲシュタルト療法ガイドブック:自由と創造のための変容技法』


ここでは、新刊書籍の
ご案内をしたいと思います。

本書は、
「ゲシュタルト療法」について、
基本的な理論・原理から、
その具体的実践までを、
あつかったものとなっています。

ゲシュタルト療法の実践につながる、
核になる原理は、網羅されていますので、
実際にゲシュタルト療法を体験されていなくとも、
その効力(作用)のイメージが、
つかめるものと思われます。

また、カウンセリングの延長として、
ゲシュタルト療法を習った場合に、
通常あまりきちんと説明されない、
ゲシュタルト療法の内的原理(仕組み)が、
解説されていますので、
その面でも参考にしていただける形になっております。

ぜひ、一読していただき、
ご自身の能力向上やゲシュタルト・スキルに、
お役立ていただければと思います。

 
【目次】

はじめに 人生の新しい地平と風景

第一部 ゲシュタルト療法 基礎編

第一章 ゲシュタルト療法の向かうところ(ゴール)
第二章 ゲシュタルト療法とは
第三章 気づきの力と3つの領域
第四章 ゲシュタルトの形成と破壊のサイクル
第五章 「やり残した仕事」
第六章 複数の自我状態
第七章 葛藤状態
第八章 心身一元論的・全体論的アプローチ
(コラム)
◆ライヒとボディワーク系心理療法

第二部 ゲシュタルト療法 実践編

第一章 セッションの原理・過程・効果
第二章 エンプティ・チェア(空の椅子)の技法
第三章 心身一元論的アプローチ
第四章 夢をあつかうワーク
第五章 心理的統合の姿
(補遺1)
◆セッションにおける通過儀礼の構造
(コラム)
◆アウトプットとゲシュタルト療法
◆存在力について

第三部 人生の地平を拡大するゲシュタルト

第一章 ワーク(セッション)の実際
第二章 エンプティ・チェアの技法 自習エクササイズ
第三章 葛藤解決の方法
第四章 自由と創造のためのゲシュタルト・アプローチ
第五章 変容技法としてのゲシュタルト

おわりに

(補遺2)
◆変性意識状態(ASC)とは
参考文献


~~~~~~本文より~~~~~~~~


はじめに 人生の新しい地平と風景

本書は、ゲシュタルト療法の理論と実践技法についてまとめた、入門的なガイドブックです。ゲシュタルト療法は、心理療法の一流派であり、日本でも、セラピーやカウンセリング、コーチングの現場で、そのテクニックが徐々に広まってきているものです。しかし、本当のゲシュタルト療法が持っている可能性や作用(効果)は、普通の人がカウンセリングやセラピーの効果としてイメージするような、簡易で部分的なリラクゼーションとは随分違っているものです。本書では、そのような点を含めて、ゲシュタルト療法について丁寧に解説を行なっています。
ゲシュタルト療法は、私たちの心身のあり方を深く変容させ、内奥の感情をダイナミックに解放していくものです。
それは、私たちのエネルギーを増大させ、生きる意欲を高め、意識を拡大します。
行動力や実際的能力を高めます。
私たちの感情生活を豊かにし、幸福の感覚を強めます。
つまりは、人生の見える風景を、色彩豊かなものに、まばゆく一変させるものなのです。
そして、それが恒久的な変化として残っていくのです。

また、特に治療目的というわけでなくとも、健康な人が体験をする中で、心理的葛藤や心理的制限を取り除いていくものでもあります。ゲシュタルト療法が初期に広まる背景は、そのような使われ方でした。心の活力と積極性、開放と自信をつくり出すのに、とても有効な方法論だったのです。それは今でも同様で、その方面でこそ、より能力を発揮するものといっていいでしょう。
・自分の内なる能力や創造力を掘り起こし、解放したい
・自分の能力やパフォーマンスを高めたい
・優れたアウトプット(結果)を出していきたい
・自分にもっと自信を持ちたい
・人間関係の悩みを解決したい
・自分自身の限界を超えたい
・もっと楽に、楽しく生きていきたい
・広く社会に働きかけたい
・人生の果てにあるものを探求してみたい
 このようなことへの解決やヒントが、ゲシュタルト療法の中では、もたらされていくのです。

また、日本では、「自分はそこまで病気というわけではない」「自分は患者というわけではない」ということで、カウンセリングやセラピーを受けることに抵抗を持つ方が多くいます。また、そのような社会風潮もあります。これは、情報の少なさや社会的な固定観念なので、残念なことではありますが、(ゲシュタルト療法を含む)体験的心理療法に関しては大変もったいないことであるのです。これらの体験的方法論は、潜在能力を解放する作用(原理)においては、人を選ばないし、そのような人にも大きな効果を発揮するものであるからです。むしろ、ゲシュタルト療法は、そのような健康な自覚を持つくらいの人に、爆発的な効果を発揮するものでもあるのです。
ゲシュタルト療法は、技法的には、きわめて自由で創造的、遊戯的で即興的なものです。
遊びと実験の中で、いろいろ試していく中で、自分の制限を超えて、体験する世界を拡大していくということが起こってくるのです。
自分のインスピレーション(霊感)と好奇心にしたがって、感覚と感情の流れにしたがって、自分の世界がひろげられていきます。
それは、従来の自分が、まったく想像していなかったような新しい世界です。
人生にこのような世界が存在しているとは、思いもしなかったような、みずみずしい世界なのです。
あたかも初めてカラーフィルムを見る人のように、世界をカラフルなまばゆいものとして、経験するようになるのです。
そのような世界が、実際に存在しているのです。
本書を読んで、興味を持たれた方は、ぜひ実際のゲシュタルト療法を体験されてみることをおすすめします。人生のまったく新しい可能性、想像もしていなかった可能性が、自分の人生にあることに気づき、驚かれると思います。
 

◆過去の体験と自我状態の編集

さて、私たちの存在というものは、「過去の体験」から成り立っています。
ある意味、私たちは「過去の体験」の集積物です。
 過去の出来事の性質、その体験が良かったか悪かったか、楽しかったか苦痛だったか、好きになったか嫌いになったか、そのような体験の結果が感覚情報(感情価値)となり、現在の行動選択の指針となっています。そして、日々楽しそうなことを選び、苦痛そうなことを避けているわけです。
 また、私たちは、過去の体験の「偶然的な寄せ集め」ともいえます。
 「あの時」の、過去の体験の結果が少しだけ違っていたら、現在、全然違った行動をとっていただろうことが沢山あります。
 子どもの頃の、ほんのわずかなつまずきの体験が、その後の人生の流れ(選択肢の傾向)を変えてしまったということが沢山あります。
 そして、重要なことは、過去の体験というものは、それを体験した「自我状態ego state」として、今も、現在の私たちの中にそのまま残っているということなのです。
私たちの中には、過去に体験をした、無数の当時の自分(自我状態)が、そのまま生きているのです。
そのため、過去の自分(私)が、現在の自分(私)の行動に影響を与えることができるのです。それらは、過去に消えてしまったわけではなく、無時間的な者(実体)として、今もここに存在しているのです。

ゲシュタルト療法では、そのような過去の自我状態ego stateを、意図的に編集することを行なっていきます。
 通常、私たちの自我状態とその感情は、過去に偶然、起こったままに放置されています。そのため、私たちは、その自我状態(過去の体験)に影響されるがままになっているわけです。
 ゲシュタルト療法では、その野ざらしの自我状態(過去の体験)に手入れをして、水と陽光を与えて、それを望む形に変化させていきます。感情を癒し、命の泉を甦らします。その体験からの悪しき影響を取り除いていきます。
 その結果、私たちは、過去の偶然的な出来事に影響されることなく(そこから離れて)、主体的・統合的・より自由に、生きていくことができるようになるのです。

 また一方、ゲシュタルト療法では、ネガティブな体験の改変(排除)だけでなく、快や喜びの感情を増幅したり、人生で経験されなかったために、生きられることもなかった自我(欲求)状態を創り出すことも行なっていきます。
新たな体験領域を創り出すことによって、新しい自我(欲求)状態も生まれてくることになるのです。
そのようにゲシュタルト療法では、人生の体験そのものを生成的に変えていく(蘇生させていく)ということも可能になっているわけです。
その結果、私たちは過去の体験の、無力な産物であった従来の人生を超え、可能性の彼方にある人生を生きられるようにもなるのです。


◆ゲシュタルト療法が開くトランスパーソナル(超個的)な領域

ところで、次世代(七〇年代)のトランスパーソナル(超個的)心理学の理論家ケン・ウィルバーは、その「意識のスペクトル論」の中で、ゲシュタルト療法を、ケンタウロスの領域にある心理療法と位置づけました。その詳細は、本文に譲りますが、ここでは一点だけ重要な点について、さきに触れておきたいと思います。
ウィルバーの図式では、ケンタウロスの領域とは、通常の自我主体の体験領域と、トランスパーソナル(超個的)的な体験領域との間に位置している、心身一元論的な体験領域という意味合いです。
実際、ゲシュタルト療法を充分にこなしていくと、心身一元論的なアプローチによって、私たちの心身の深いエネルギーが解放されていくことになってくるわけです。意識や心身が豊かに流動化をはじめるのです。その結果、心身をまるごとのひとつの存在として、感じ取れるようになっていくのです。自らを、ケンタウロス(半人半馬)のように、精神と野生が結合として感じられるようになるのです。しかし、それに付随して、もう一段階加えた効果も出てくることになるのです。つまり、ケンタウロスの条件が満たされると、隣接していたトランスパーソナル(超個的)な体験領域も自然に開いていくということが起こってくることになるのです。このことは、ゲシュタルト療法の理論にはありませんが(そういう世界観がないので)、実践上は、よく見受けられる現象でもあるのです。
このような点への注目は、ゲシュタルト療法を停滞・マンネリ化させずに、次なる形態へと進化させるためにも欠かせない視点でもあるのです。そして、ゲシュタルト療法の姿勢と、トランスパーソナル(超個的)な体験領域を統合することで、私たちの意識や創造力は、より豊かなものに変容していくことにもなるのです。本書では、このような点についてもフォローを行なっております。

 第一部、第二部では、ゲシュタルト療法の基本的な理論と実践についてまとめています。こちらは拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』で、ゲシュタルト療法を扱った部分をベースにして、内容がわかりやすくなるように、加筆修正・リライトを行なったものとなっています。
第三部は、「人生の地平を拡大するゲシュタルト」と題して、ゲシュタルト療法の具体的な実践場面や応用場面を扱っています。また、ゲシュタルト的アプローチを実人生の中で多様に使っていく、創造的な在り方についてもまとめたものとなっています。


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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法【基礎編】
ゲシュタルト療法【実践・技法編】
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「セッション(ワーク)の実際」

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サイケデリック psychedelic (意識拡張)体験とは何か

さて、「サイケデリック psychedelic という言葉は、音楽やデザインのイメージとして、その言葉がよく知られています。しかし、フワッとした印象だけで、その体験が、実際に「どのような体験内容を指しているのか」という点(質感/クオリア/実相)については、日本ではあまり一般には認知されていません。

ところで、変性意識状態(ASC)の研究も、トランスパーソナル心理学の出現も、1960年代の時代的な背景として、(合法であり、治療用でもあった向精神性物質による)サイケデリック・セラピーの手堅い研究があったからこそ、リアルで厚みのあるものになっていったという経緯(前提)があります。

◆時代の先駆け

ところで、時代に先駆けた先駆的な業績としては、英作家オルダス・ハクスリーが、「サイケデリック」という造語を考え出したハンフリー・オズモンド博士(その経緯はリンク先参照)のもとで、幻覚剤メスカリンの服用体験を記した『知覚の扉 The Doors of Perception 』という書物があります。
これはそのよう具体的なサイケデリック体験を記し、一般にその意味合いを知らしめた重要な作品となっています。
この書名『知覚の扉 The Doors of Perception 』は、これまたイギリス最重要の幻視家W.ブレイクの詩句より来ています。

If the doors of perception were cleansed every thing would appear to man as it is, Infinite. 
For man has closed himself up, til he sees all things thro’ narrow chinks of his cavern.
もし知覚の扉が浄められたなら、すべてのものがありのままに、無限のものとして現われるだろう。
というのも、人はすべてものを、彼の洞窟の狭い隙間を通して見るまでに、自らを閉ざしてしまっているからである。
(THE MARRIAGE OF HEAVEN AND HELL より)

ハクスリー自身がこのような事態(人間の閉ざされた事態)を、そのサイケデリック体験を通して痛感したからでしょう。彼自身は、非常に「知的な」作家でした。そのような面での限界を、彼自身が強く感じたことが、彼をこのような探求に向かわせたと考えられるのです。
ちなみに、詩人ブレイク自身は、この詩句の前節で、心身二元論をまずは消し去るべき考え方であると指摘しています。そして、見かけ上の表面を溶かし、隠れた無限をあらわにする(健康かつメディカルでもある)地獄的な方法について言及しているのです。
また、この書名は、アメリカの(サイケデリック・)ロック・バンドのドアーズ The Doors の名前の元となりました。シンガーのジム・モリソンが「自分たちは、既知と未知の間にある扉(ドア)になりたい」と考えたからでした(ちなみに、ジムは歌やバンドをはじめるよりもずっと前に、LSD(治療用幻覚剤)体験の中で自分が大聴衆の前で歌っているという未来のヴィジョンを見たといわれています)。

さて、ところで、この本の中で描写されている「メスカリン」は、そもそもネイティブ・アメリカンの或る部族が儀式でつかうサボテン(ペヨーテ)に含まれている物質でした。
つまり、伝統的な社会の中では、そのような体験が、世界観の中に受け入れられているということです。
そして、この本で記されているような哲学的洞察は、「サイケデリック体験」についての、後の時代への決定的な指針となったことがうかがえるような興味深いものとなっているのです。
変性意識状態(ASC)や、トランスパーソナル心理学が、そもそも何を目指しているのかを考えるのに際しても、とてもヒントになるものであるのです。そのようなわけで、ハクスリー自身は、まだ手探りの状態にあった初期段階からエサレン研究所(後の新しい体験的心理療法の総本山)の後見人にもなったりしたわけでした。

『知覚の扉』の中で、ハクスリーは、そのメスカリン体験を記しています。

「…私が眼にしていたもの、それはアダムが自分の創造の朝に見たもの―裸の実在が一瞬一瞬目の前に開示していく奇蹟であった。イスティヒカイト。存在そのもの―エクハルト(※ドイツの神秘家)が好んで使ったのは、この言葉ではなかったか?イズネス、存在そのもの。プラトン哲学の実在―ただし、プラトンは、実在と生成を区別し、その実在を数学的抽象観念イデアと同一視するという、途方もなく大きな、奇怪な誤りを犯したように思われる。だから、可哀想な男プラトンには、花々がそれ自身の内部から放つ自らの光で輝き、その身に背負った意味深さの重みにほとんど震えるばかりになっているこの花束のような存在は、絶対に眼にすることができなかったに相違ない。また彼は、これほど強く意味深さを付与されたバラ、アイリス、カーネーションが、彼らがそこに存在するもの、彼らが彼らであるもの以上のものでも、以下のものでもないということを知ることも、絶対にできなかったに相違ない。彼らが彼らであるもの、花々の存在そのものとは―はかなさ、だがそれがまた永遠の生命であり、間断なき衰凋、だがそれは同時に純粋実在の姿であり、小さな個々の特殊の束、だがその中にこそある表現を超えた、しかし、自明のパラドックスとして全ての存在の聖なる源泉が見られる…というものであった。」ハックスレー『知覚の扉』今村光一訳、河出書房新社

また、

「…私は花々を見つめ続けた。そして花々の生命を持った光の中に、呼吸と同じ性質のものが存在しているのを看たように思った―だが、その呼吸は、満ち干を繰返して、もとのところにもどることのある呼吸ではなかった。その呼吸は、美からより高められた美へ、意味深さからより深い意味深さへと向かってだけ間断なく流れ続けていた。グレイス(神の恩寵)、トランスフィギュレーション(変貌、とくに事物が神々しく変貌すること)といったような言葉が、私の心に浮かんできた。むろん、これらの言葉は、私が眼にする外界の事物に顕わされて顕われていたのである。バラからカーネーションへ、羽毛のような灼熱の輝きから生命をもった紫水晶の装飾模様―それがアイリスであった―へと私の眼は少しずつ渉っていった。神の示現、至福の自覚―私は生まれて初めて、これらの言葉の意味するものを理解した。…仏陀の悟りが奥庭の生垣であることは、いうまでもないことなのであった。そして同時にまた、私が眼にしていた花々も、私―いや『私』という名のノドを締め付けるような束縛から解放されていたこの時の『私でない私』―が見つめようとするものは、どれもこれも仏陀の悟りなのであった。」(前掲書)

そして、そのような体験について考察をめぐらせます。

…宗教上の言葉で“この世”と呼ばれている世界が、すなわちこの世界であり、その世界では濾過されて残った意識内容だけが言葉によって表現される世界、そしてさらにいえば、言葉によって生命を失って石化されてしまっている世界である。ほとんどの人々は、その人生のほとんどの時において、減量バルブを通して減量された意識内容で、方言にすぎない人間の言語が本当に真実のものだというお墨付けを付けたものだけしか知ることがない。減量バルブの表街道に対して、これを出し抜く一種のバイパスというべき裏街道が存在する。そしてある種の人々は、このバイパスを生まれつき持っているように思われる。」(前掲書) ※太字強調引用者

引用文の中で、ハクスリーの「減量バルブ」という言葉が出てきますが、これはフランスの重要な哲学者ベルクソンが考えているような観点、つまり、私たちの「脳」というものは、情報を濾過し、減量する性質を持つものであるという観点に拠っているものです。
私たちのこの地上での生存の都合上、余計な情報は濾過して、認知しないような機能を、脳は担っているという視点です。脳は「抑制するための装置/減量バルブ」ということです。
「バイパス」とは、そのような「脳の濾過機能」をかいくぐって、本来ある豊饒な情報にアクセスする抜け道という意味合いです。


◆サイケデリック(意識拡張)の研究

では参考に、他の人物による、サイケデリック体験、治療用幻覚剤LSDの体験セッションの報告も見てみましょう。
LSDといえば、今では、まるで「ドラッグ」のように思われていますが、元々は、精神医療の中で使用されていた治療用の幻覚剤です(当然、当時は合法です)。しかし、そもそも、この「幻覚剤」という日本語自体が、事実を歪曲した表現でもあります。通常、「幻覚」とは「現実でない」ことを意味しているからです。※「LSD(リゼルグ酸ジエチルアミド lysergic acid diethylamide )」
サイケデリック・セラピーの権威スタニスラフ・グロフ博士は、LSDについて、むしろ逆のことを語っています。

「それらは、他の薬物のように、薬物特有の状態を誘発するのではなく、むしろ、無意識的プロセスの特定しえない触媒もしくは増幅器として働き、人間精神エネルギー・レベルをあげることにより、その深層の内容と生得的なダイナミクスを顕在化させるのである」(グロフ『自己発見の冒険』吉福伸逸他訳 春秋社)

LSDは、深層意識そのもののリアリティ(現実性)を開示するということです。そのため、心理療法のツールとして効果を上げたのです。例えば、通常、私たちが過去のことを思い出すといっても(記憶力を振り絞っても)、幼い頃のことなどなかなか思い出せません。しかし、LSDでは、簡単にほんの幼少期の記憶まで鮮明によみがえってきます。また、乳幼児や胎児の頃の記憶まで出てくるということが普通にあったのです。
そのため、当時、ハーバード大学の教授であったティモシー・リアリー博士らも、LSDを精神解放のツールとして、「サイケデリック体験」用として、これを大いに喧伝したのです。
さて、そのようなLSDですが、ここでは、少し極端な事例を見てみましょう。その方が、それがもたらす「意識拡張」という意味合いがよくわかるからです。
次の例は、或る精神科医が、LSD体験セッションの中で、自分が「精子」にまで戻り、「胎児」として生長する体験をすることになりました。

「しばらくして、大変驚いたことに、自分が一個の精子であり、規則正しい爆発的な律動が、震動するように動いている私の長い鞭毛に伝えられた生物的なペースメーカーのビートであることを、認識することができた。私は、誘惑的で抵抗しがたい性質を持った、何らかの化学的メッセージの源泉をめざす熱狂的なスーパーレースに巻き込まれていたのだ。その頃には(教育を受けた大人の知識を使って)、卵子を到達しその中に突入し受精することがゴールだということがわかった。この場面全体が私の科学的な精神にはばかばかしくこっけいに見えたが、ものすごいエネルギーを要するこの大真面目で不思議なレースに夢中にならずにはいられなかった。
 卵子を求めて張り合う精子の体験をしながら、関与するすべてのプロセスを私は意識した。起こっていることは、医学校で教わった通りの生理学的な出来事の基本的特性を備えていた。とはいえ、それら加えて、日常の意識状態ではとても思い描けない次元もたくさんあった。この精子の細胞意識はひとつのまとまりをもった自律的な小宇宙で、独自の世界だった。私は核原形質の生化学的なプロセスの複雑さを明確に意識し、染色体、遺伝子、DNA分子を漠然と意識していた」
「(卵子と)融合した後も、体験はまだ速いペースで続いた。受胎後、圧縮され加速された形で胎児の成長を体験した。それには、組織の成長、細胞分裂、さらにはさまざまな生化学的プロセスについての完全に意識的な自覚が伴っていた。立ち向かわなければならない数多くの課題、その時おりの挑戦、克服すべき決定的な時期がいくつかあった。私は、組織の分かと新しい器官の形成を目撃していた。そして、脈打つ胎児の心臓、円柱状の肝臓の細胞、腸の粘膜の皮膜組織になった。胎児の発達にはエネルギーと光の莫大な放出が伴っていた。このまばゆい金色の輝きは、細胞と組織の急速な成長にまつわる生化学的なエネルギーと関係しているように感じた」(グロフ『深層からの回帰』菅靖彦他訳 青土社 ※太字強調引用者)

の事例では、被験者は、その体験セッションの中で、「自分を、鉱物の意識状態と同一化していく」という非常に奇妙な体験をしていきます。

「次の例は、琥珀、水晶、ダイヤモンドと次々に同一化した人物の報告だが、無機的な世界を巻きこむ体験の性質と複雑さをよく示している。(中略)

 それから体験は変化しはじめ、私の視覚環境がどんどん透明になっていった。自分自身を琥珀として体験するかわりに、水晶に関連した意識状態につながっているという感じがした。それは大変力強い状態で、なぜか自然のいくつかの根源的な力を凝縮したような状態に思われた。一瞬にして私は、水晶がなぜシャーマニズムのパワー・オブジェクトとして土着的な文化で重要な役割を果たすのか、そしてシャーマンがなぜ水晶を凝固した光と考えるのか、理解した。(中略)
 私の意識状態は別の浄化のプロセスを経、完全に汚れのない光輝となった。それがダイヤモンドの意識であることを私は認識した。ダイヤモンドは化学的に純粋な炭素であり、われわれが知るすべての生命がそれに基づいている元素であることに気づいた。ダイヤモンドがものすごい高温、高圧で作られることは、意味深長で注目に値することだと思われた。ダイヤモンドがどういうわけか最高の宇宙コンピュータのように、完全に純粋で、凝縮された、抽象的な形で、自然と生命に関する全情報を含み込んでいるという非常に抗しがたい感覚を覚えた。
 ダイヤモンドの他のすべての物質的特性、たとえば、美しさ、透明性、光沢、永遠性、不変性、白光を驚くべき色彩のスペクトルに変える力などは、その形而上的な意味を指示しているように思われた。チベット仏教がヴァジュラヤーナ(金剛乗)と呼ばれる理由が分かったような気がした(ヴァジュラは「金剛」ないし「雷光」を意味し、ヤーナは「乗物」を意味する)。この究極的な宇宙的エクスタシーの状態は、「金剛の意識」としか表現しようがなかった。時間と空間を超越した純粋意識としての宇宙の創造的な知性とエネルギーのすべてがここに存在しているように思われた。それは完全に抽象的であったが、あらゆる創造の形態を包含していた」 ※太字強調引用者 グロフ『深層からの回帰』菅靖彦他訳(青土社)

上記のセッションを指導した、精神科医のスタニスラフ・グロフ博士は、(「自己実現」で有名な)A.マズローとともに、「トランスパーソナル心理学」立ち上げた重要人物です。そして、「サイケデリック研究」の権威です。
博士は、元々チェコで、合法だった時代の、LSDを使って、サイケデリック・セラピー(LSDセラピー)を行なっていた人でした。数千回(直接に三千回、間接に二千回)にわたるサイケデリック・セッションにたずさわり、人間の深い治癒プロセスと、〈意識 consciousness 〉の不可思議な能力を目の当たりにしていったのです。
そして、このような観察結果/研究内容が、最晩年のマズローを突き動かして、トランスパーソナル心理学設立へと駆り立てたのでした。
しかし、グロフ博士がたどり着いた結論は(本人自身がそれを受け入れがたく、長年、精神的に葛藤したと語るように)、今現在、一般に流通しているメインストリームの科学的世界観とそぐわないものとなったのです。
彼は、それらに至る経緯を語っています。

「LSD研究のなかでわたしはとうの昔に、ただ単に現代科学の基本的諸仮定と相容れないという理由で、絶えまなく押し寄せる驚異的なデータ群に目をつぶりつづけることが不可能なことを思い知った。また、自分ではどんなに想像たくましくしても思い描けないが、きっと何か合理的な説明が成り立つはずだと独り合点することもやめなければならなかった。そうして今日の科学的世界観が、その多くの歴史的前例同様、皮相的で、不正確かつ不適当なものであるかもしれないという可能性を受け容れたのである。その時点でわたしは、不可解で議論の的となるようなあらゆる知見を、判断や説明をさしはさまず注意深く記録しはじめた。ひとたび旧来のモデルに対する依存心を捨て、ひたすらプロセスの参加者兼観察者に徹すると、古代あるいは東洋の諸哲学と現代の西洋科学双方のなかに、大きな可能性を秘めた新しいエキサイティングな概念的転換をもたらす重要なモデルがあることを少しずつ認識できるようになった」(グロフ『脳を超えて』吉福伸逸他訳、春秋社) ※太字強調引用者

新しい見方をとっていくことで、上に引用した「鉱物との同一化」やその他の無数に起こる奇妙な体験の数々を受け容れることができるようになっていったのです。「判断や説明をさしはさまず注意深く記録」していくことによってです。しかし、それらは、現在一般に信じられている科学的世界観とはそぐわないものでもあったのです。しかし、これはまた、変性意識状態(ASC)全般について言えることでもあるのです。
彼は、サイケデリック(意識拡張)・セッションでの結論を次のように語ります。

「サイケデリック体験の重要な特徴は、それは時間と空間を超越することである。それは、日常的意識状態では絶対不可欠なものと映る、微視的世界と大宇宙との間の直線的連続を無視してしまう。現れる対象は、原子や分子、単一の細胞から巨大な天体、恒星系、銀河といったものまであらゆる次元にわたる。われわれの五感で直接とらえられる「中間的次元帯」の現象も、ふつうなら顕微鏡や望遠鏡など複雑なテクノロジーを用いなければ人間の五感でとらえられない現象と、同じ経験連続体上にあるらしい。経験論的観点からいえば、小宇宙と大宇宙の区別は確実なものではない。どちらも同じ経験内に共存しうるし、たやすく入れ替わることもできる。あるLSD被験者が、自分を単一の細胞として、胎児として、銀河として経験することは可能であり、しかも、これら三つの状態は同時に、あるいはただ焦点を変えるだけで交互に起こりうるのである」

「サイケデリックな意識状態は、われわれの日常的存在を特徴づけるニュートン的な線形的時間および三次元空間に代わりうる多くの異種体験をもたらす。非日常的意識状態では、時間的遠近を問わず過去や未来の出来事が、日常的意識なら現瞬間でしか味わえないような鮮明さと複雑さともなって経験できる。サイケデリック体験の数ある様式(モード)のなかには、時間が遅くなったり、途方もなく加速したり、逆流したり、完全に超越されて存在しなくなったりする例もある。時間が循環的になったり、循環的であると同時に線型的になったり、螺旋軌道を描いて進んだり、特定の偏りや歪みのパターンを見せたりしうるのである。またしばしば、一つの次元としての時間が超越されて空間的特性を帯びることがある。過去・現在・未来が本質的に並置され、現瞬間のなかに共存するのだ。ときおり、LSDの被験者たちはさまざまなかたちの時間旅行(タイム・トラベル)も経験する。歴史的時間を遡ったり、ぐるぐる回転したり、完全に時間次元から抜け出て、歴史上のちがった時点に再突入したりといった具合だ」

「非日常意識状態についてふれておきたい最後の驚くべき特徴は、自我(エゴ)と外部の諸要素との差異、もしくはもっと一般的にいって、部分と全体との差異の超越である。LSDセッションにおいては、自己本来のアイデンティティを維持したまま、あるいはそれを喪失した状態で、自分をほかの人やほかのものとして経験することがありうる。自分を限りなく小さい独立した宇宙の一部分として経験することと、同時にその別の部分、もしくは存在全体になる経験とは相容れないものではないらしい。LSD被験者は同時にあるいは交互に、たくさんのちがったかたちのアイデンティティを経験することができる。その一方の極は、一つの物理的身体に住まう、分離し、限定され、疎外された生物に完全に同一化すること、つまりいまのこのからだをもつということだろう。こういうかたちでは、個人はほかのどんな人やものともちがうし、全体のなかの無限に小さな、究極的には無視してかまわない一部分にすぎない。もう一方の極は、〈宇宙心(ユニヴァーサル・マインド)〉ないし〈空無(ボイド)〉という未分化の意識、つまり全宇宙的ネットワークおよび存在の全体性との完全な経験的同一化である。」(グロフ前掲書) ※太字強調引用者

このような結論は、その体験の中で現れてくる意識状態そのものの不可思議さもあり、「『意識』そのものがどのようなものであるのか」という大問題にも関わるので、簡単に理解しがたいものですが、精神と心を探求する者にとって、とても示唆の多いものとなっているのです。そして、ケン・ウィルバーのいう「意識のスペクトル」論などへも、現象的な意味で、重要な光を照らすものとなっているのです。


◆まとめ

さて、このセッションでは、「サイケデリック」について、ハクスリーやスタニスラフ・グロフ博士の研究について見てきました。
とても興味深く、不思議な世界ではないでしょうか?

しかし、このような世界は、必ずしもサイケデリック物質(ドラッグ)を摂らなくとも得ることができるものなのです。
実際、上のグロフ博士は、LSDの使用に法的規制がかかった後は、体験的心理療法/(呼吸法を使った)「ブリージング・セラピー」を使って、近似した効果を上げていくことになりました。
なぜなら、サイケデリック物質は、きっかけでしかなく、意識の変容した状態である変性意識状態(ASC)さえちゃんと生み出せれば、方法論はなんでも良いからです。
さらに言うと、変性意識状態(ASC)さえ、きっかけであり、私たちの本源にある
〈意識 consciousness〉の本性」そのものに深くコンタクト(接触)できれば、深い次元の体験をできるからです。
次の女性の事例は、そのブリージング・セッションの中で、「自分を鯨としてまざまざと体験する(同一化する)」という、奇妙な、サイケデリック体験と同様の体験をしていきます。

「意識がはっきりと大洋的な性質を帯びてきたという感覚が高まり、ついに、大洋の意識と表現するのが一番ふさわしいものに、自分が実際になるという感覚を覚えた。いくつかの大きな体が近くにいることに気づき、それが鯨の群れであることを悟った。
気がつくと、頭部を冷たい空気が流れるのを感じ、口の中に塩辛い海水の味がした。明らかに人間のものではない異質な感覚や気持ちが微妙に私の意識をのっとった。周囲にいる他の大型の身体との原初的なつながりから新しい巨大な身体イメージが形成されはじめ、自分が彼らの仲間のひとりになったことを悟った。腹の内部にもうひとつの生命形態を感じ、それが自分の赤ん坊であることを知った。自分が妊娠している雌鯨であることに何の疑いも持たなかった」(グロフ前掲書)


体験的心理療法は、私たちの閉ざされた知覚や心身を、心身一元論的に溶解し、知覚を流動化させていくことで、変性意識状態(ASC)や、超越的な、トランスパーソナル(超個的)な次元が体験されてくることになるからです。それは、いみじくも、幻視家W.ブレイクの語った通りです。別に、映画『マトリックス』を素材にそのことを解説してみました。
「映画『マトリックス』のメタファー(暗喩) 残像としての世界」

また、さきのハクスリーの言葉の中で、「バイパス」の話が出てきました。バイパスとは、「脳の濾過機能」をかいくぐって、本来ある豊饒な情報にアクセスする抜け道という意味合いです。
しかし、歴史的に考えると、それらは伝統的には、シャーマニズム的な世界の中で、昔から存在していたものでもありました。「抜け道」的な意味合いとしては、文化的にはある種、トリックスター的なふるまい(回路)としても存在していたのです。
それは、部族(人類)が、必要なものとして、社会装置の中につくっていたのでした。
そして、実際のところ、そのような「バイパス(変性意識)」は多様に存在しているのです。そして、それは向精神性物質のようなものに限定されているわけでもないです。
実際のところ、古今東西、この世の中には(表向きには隠されているにしても)さまざまな方法論が、宗教や魔術、現代では体験的セラピーとして存在していて、実践されていて、バイパスのような成果を上げてきたからです。

そして、その中でも、「心身一元論的な心を変容させる技法(体験的心理療法)」は、比較的安全かつ的確に、私たちの中に、そのような「バイパス(変性意識)」を作り出していくためのものなのです。
筆者自身、十代の頃に、音楽の影響からハクスリーを読み、強い感銘を受けて、その後、意識の拡張を目指し、ゲシュタルト療法他さまざまな体験的心理療法等に取り組み、さまざまな興味深い変性意識を体験していくことになりました。その結果、実際に「知覚の扉の彼方」にある、まばゆい光明の世界にたどり着くことにもなったのです。
ですので、ハクスリーのような記述は、決して特別な事でも絵空事でもないのです。
私たちが、通常の地道な探求の果てに得られるものでもあるのです。

実際、その後のハクスリーは、アメリカのエサレン研究所 Esalen Institute という、二人の若者がつくる能力開発センターの後見人になりました。ここから、前衛的な体験的心理療法が、世界に広まっていったのです。
『エスリンとアメリカの覚醒―人間の可能性への挑戦』
エサレン研究所は、ワークショップ・センターであり、アカデミックな機関ではありません。そのため、当時のさまざまな先端的な人々同士が交流する場となり、新しい思想と実践的なメソッドが醸成する空間となったのでした。
有名な人々では、思想家のグレゴリー・ベイトソンゲシュタルト療法のフリッツ・パールズトランスパーソナル心理学スタニスラフ・グロフらが長期居住者となり、さまざまなワークショップやレクチャーを行ないました。
下記に紹介しているスタニスラフ・グロフのインタビュー動画の中でも、博士はこのエサレン研究所について、「人間ラボラトリー」「潜在能力センター」「どの研究機関や大学よりも、心理学と精神医学に貢献してきた」と語っています。

ハクスリー他の記述に「何か響くもの」を感じた方は、ぜひ、意識拡張の可能性を信じて、薬物という方法でなくとも、色々な探求の旅に出られてみることをおすすめいたします。
実際の変性意識状態(ASC)の体験事例
また、サイケデリック体験には、上記のような肯定的な面ばかりでなく、薬物中毒の問題以外にも、多くの否定面や問題もありますので、そのあたりは下記をご覧ください。この点の方が、世間的な印象かもしれません。しかし、ある面では、その「直観」は正しいのです。
変性意識状態(ASC)とは何か advanced 編「統合すれば超越する」 6.なぜ、幼稚なものが多いのか 超個(トランスパーソナル)と前個(プレパーソナル)の違い
→ラム・ダス(リチャード・アルパート)『ビー・ヒア・ナウ』

さきにも触れた、トランスパーソナル心理学を、A.マズローとともに立ち上げた、スタニスラフ・グロフ博士は、元々チェコで、合法だった治療用幻覚剤LSDを使って、数千回にわたるサイケデリック・セラピーを行なっていた最重要人物です。
下の彼のインタビュー動画は、サイケデリック(LSD)の登場、効果、普及の理由などを、彼自身の個人的体験として、歴史的に回顧する大変興味深いものとなっています。↓
https://www.ntticc.or.jp/ja/hive/interview-series/icc-stanislav-grof/
※インタビュー中の、「イサレム」はエサレン、「バルド界」と訳されているものは、「チベットの死者の書」でいう「バルドゥ(中有)」のことです。


付記 「サイケデリック psychedelic 」という言葉の由来
 
参考までに、(日本では今でも)意味が伝わりづらい「サイケデリック psychedelic 」という言葉(用語、名称)が採用され、公式に世に出された経緯(由来、語源)を下記に引用しておきます。その言葉をつくったオズモンド博士は、まだ医療用の向精神性薬物が開発される前の時代に、精神科医として、統合失調症(精神分裂症)の脳内で起こっている生化学的プロセスに興味をもった人物でした。その生化学的プロセスがわかれば、治療になると考えて、精神に作用する物質を研究しはじめたのでした。しかし、そのような物質の薬効を体験し、調べているうちに、そのような物質は、もっと能動的で、積極的、創造的な作用を心にもたらすことに気づいていったのです。

LSD体験を説明した科学論文の用語は、オズモンドにはぴんとこなかった。幻覚とか精神障害という用語は、悪い精神状態しか意味していない。ほんとうに客観性を重んじる科学であれば、たとえ異常な、あるいは正気でないような精神状態を生みだす化学薬品に対しても、価値判断はくださないのが筋なのに、精神分析の用語は病理的意味あいを反映していた。オルダス・ハックスリーも、病理学的用語は、不適切だと感じていた。このドラッグの総体的な効能を完全に包含するには、新しい名称をつくるしかない、オズモンドもハックスリーもこの点では意見が同じだった。
オズモンドはハックスリーがはじめてメスカリン体験をしたときの縁で、親友づきあいをしており、頻繁に手紙をやりとりしていた。最初ハックスリーは「ファネロシーム」ではどうかと提案した。語源は「精神」とか「魂」という意味である。オズモンドあての手紙には、つぎのような対句が書かれていた。

 このつまらない世界に荘厳さが欲しければ、
 ファネロシーム半グラムをのみたまえ。

これに対してオズモンドは、こう返歌を書いた。

 地獄のどん底、天使の高みを極めたければ、
 サイケデリックをひとつまみだけやりたまえ

 こうして「サイケデリック」ということばが、つくられたのである。オズモンドは、一九五七年、このことばを精神分析学会に紹介した。ニューヨーク科学学会の会合で研究報告したとき、彼はLSDなどの幻覚剤は単なる精神障害誘発剤を「はるかにこえる」機能を持っており、したがってこれにふさわしい名称には、「精神をゆたかにし、ヴィジョンを拡大する側面をふくめる」必要があると主張した。そして、「精神障害誘発剤」のかわりに、あたりさわりのない用語を披露したが、これは意味がはっきりしなかった。文字どおりにはサイケデリックは「精神を開示する」という意味で、いわんとするところは、この種のドラッグは予測のつくできごとを開示するのではなく、意識下にかくされていたものを表面にひきだす機能を持つということである。
マーティン・A・リー他 越智道雄訳『アシッド・ドリームズ』(第三書館)

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